渋谷・老舗古着屋の閉店理由に新型コロナの影 オーナーに話を聞くと…

しらべぇ

2020/3/25 20:30




しばらく足を運んでいなかった馴染みの店に立ち寄ろうとしたものの、「いつの間にか閉店していた」というショッキングな出来事に遭遇した経験はないだろうか。

ファッション通から絶大な支持を集める東京都・渋谷の古着屋『NUDE TRUMP』(ヌードトランプ)がこの度、一時閉店するというニュースが今、ファッション業界で注目を集めている。

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■渋谷の古着カルチャーの中核


00年代中頃といえば、世はまさにサロンブーム。雑誌『CHOKi CHOKi』を片手にスタイリングの勉強をしたり、おしゃれキングのコーデを必死で勉強したり、ハイセンスな古着屋をチェックした経験のあるアラサー男性は多いことだろう。

95年に渋谷に移転したヌードトランプは、雑誌やテレビ番組で使用する衣装や小道具などを数多く提供しており、ファッションフリークに限らず多方面からの支持を得ている老舗中の老舗である。



ある日、ツイッターで回ってきた投稿を見ると、同店閉店のニュースが飛び込んできた。ショックを受けた記者(私)は早速現地を訪れ、オーナーの松村逸夫氏に話を聞いてみた。


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■閉店の理由は…




突然の訪問にも関わらず、笑顔で対応してくれた松村氏。ことの経緯について話を聞くと…。

松村氏:簡単に言うと、テナント料が払えなくなったため、ここのお店を畳んでビルの6階にあるフロアで規模を縮小して再オープンすることにしました。なので今は早く在庫を処分できるよう、格安セールをやっています。


近ごろはネットオークションやフリマアプリでの買い物が主流になって、昔からの「古着カルチャー」が勢いを失っているのを感じます。僕たちの頃は「ビンテージの古着」や「レアなファッションアイテム」を着こなしているだけで周りからは尊敬されたものですが、最近は「ビンテージ」の意味自体を知らない若者も増えているようです。


■新型コロナの影響も




さらに突っ込んだ話を聞いてみると、新型コロナウイルスの影響もかなり大きいようだ。

松村氏:若い子たちが古着から離れていったのは事実ですけど、こんなに早く閉店しちゃうとは思いませんでした。うちは海外からのお客さんも非常に多いんですが、今回のコロナの騒動でパタッと客足が途絶えてしまって…。


なので、コロナがなければもっと営業できていたと思いますよ。コロナにトドメを刺された感じです。

■「いつまでもある」わけではない


時代の流れを寂しそうな口調で語ってくれた松村氏。記者にも経験があるが、思い出の詰まった大切な店が閉まったときに感じる「もっと通っておけば良かった」という思いほど無念なものはないだろう。



「ずっとそこにあった店」だからといって、いつまでもそこに存在するわけではない。本当に大切な場所であるならば、小まめに通うことが何よりの「恩返し」であり、「自分たちの場所」を守る行為に繋がるということに気づいてほしい。

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(文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ

当記事はしらべぇの提供記事です。

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