PayPayの4月飲食店対象キャンペーンは、ファミリーでの外食向き

日刊SPA!

2020/3/25 08:50

 PayPayとメルペイが実施した「飲食チェーン店対象キャンペーン」。これは、キャッシュレス決済1回の付与上限が500円だったことから、ひとりで牛丼屋を利用するのに最適な内容の企画だった。「牛丼屋での食事」とは、言い換えれば「働く人々の昼食」。家電量販店での大型の買い物を想定した還元キャンペーンとは異なり、日常的な用途でどんどんポイントを貯めることができた。

さて、4月1日からPayPayが開始する飲食店対象キャンペーンは、まさに「家族で行く外食」に適した内容。コロナウイルス禍で自粛を求められている昨今、たまには家族全員でどこか外食に行こう。そのようなシチュエーションで活きる還元イベントと言えよう。

◆2月のキャンペーンとの違いは?

全国の有名飲食チェーン店が参画するPayPayのこのキャンペーンは、20%ポイント還元を前面に押し出している。Yahoo!プレミアム会員の場合は25%の還元だ。付与上限は1回決済毎に最大2000円相当とある。期間中は最大3000円相当までの還元。Yahoo!プレミアム会員でない人を例に出すとするなら、対象店舗での1万円までの決済で還元が発生するということだ。

2月にPayPayが行っていた飲食チェーン店対象キャンペーンは「最大還元率50%、付与上限は1回500円、期間中は1500円相当額」というもので、決済1回毎の付与上限を考えれば、まさに牛丼屋での利用に適したものだった。しかし今回のキャンペーンは「決済1回2000円相当額」となっている。後述するが、このような還元キャンペーンを比較するには還元率よりも決済1回の付与上限を意識するべきだ。

◆座席数の多い飲食店を意識か

次にキャンペーン参画店舗を見てみよう。2月のキャンペーンと同様、吉野家、すき家、松屋等の牛丼チェーン店も揃っている。しかし今回は、ガスト、デニーズ、ジョナサン、はま寿司、バーミヤン等に注目していきたい。要は牛丼チェーン店よりも座席数の多い、ファミリー向けの店舗だ。

上記の付与上限額と照らし合わせると、今回のキャンペーンは「複数人でのお出かけ」にピッタリな内容であることが分かる。しかもこれは、予め用意してある分のパイを早い者勝ちで取り合うようなものではない。キャッシュレス決済初心者でも余暇を生かして満額までの還元を目指すことができる、手頃な企画と表現するべきか。

◆「決済1回の付与上限」に注目!

ここで、3月28日まで実施する「もうひとつの牛丼屋向けキャンペーン」メルペイの飲食店フィーバーとも比較してみよう。

メルペイの飲食店フィーバーは「最大還元率50%、付与上限は1回500円、期間中は3000円相当額」である、PayPayの50%還元キャンペーンよりも、期間中上限が多い点が最大の特徴だ。しかしそれでも、決済1回の付与上限はPayPayと同様500円まで。

今後、PayPayとメルペイ以外のキャッシュレス決済銘柄が飲食店向け還元キャンペーンを企画するとしたら、「決済1回の付与上限」を徹底的に研究するだろう。これにより、此度の企画が「ランチ重視」か「ディナー重視」か、あるいは「単身で食事」か「家族で食事」かが明確に分かれる。

このような飲食店対象のイベントは、今後増えるのではと筆者は考えている。新型コロナウイルス流行下の自粛ムードの中、果たして家族で外出する人はいるのだろうか……という懸念は確かにある。が、先述の通り「キャッシュレス決済初心者でも確実にリーチできる還元内容」にそのキャンペーンを設計するなら、どうしても飲食チェーン店が主役になっていく。

「モノ」を売るための内容ではないから、転売屋が寄ってくることはない。そして普段見慣れた看板の店で使うのだから、ユーザーが生活パターンを曲げてまでポイント還元を狙いに行く必要は一切ない。そういう意味で、4月からのPayPayのキャンペーンは爽快な春風を呼んでくれる還元イベントになるだろう。<文/澤田真一>

【澤田真一】

ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー』

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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