あいみょんから今を生きる全ての人へ贈る歌「さよならの今日に」

UtaTen

2020/3/24 19:00

世相を反映したメッセージ



あいみょんが2020年2月に配信リリースした『さよならの今日に』。

この曲は日本テレビ系で放送されている「news zero」のテーマソングに起用されたことでも話題となりました。

様々な事件や社会問題が目まぐるしく行き交う昨今、彼女自身もよくニュースを見ているそうです。

シンガーソングライターであるあいみょんが世相を反映しながら、情緒的に描いたという一曲。

先の見えない不安が付きまとって離れない、そんな今だからこそ聴いてほしいメッセージを歌詞から読み取っていきます。

ほの暗い、寂しげなイントロで幕を開ける『さよならの今日に』。

「泥まみれの過去」というフレーズは、日々を懸命に生きる一人一人が抱える辛い思い出を指しているように感じます。

また同時に、世の中の持つ偏見や固定概念を指し、これから未来に向かって進み出そうとしている人の歩みを妨げようとする世相を表す、という二重の意味も受け取れるかもしれません。



どんな時代を生きる人でも、同じように夢を見ます。

内容は違えど、夢に向かって努力し進んでいく姿は変わらないのだと思います。

「夢」と言うとたいそうなもののように思えてしまいますが「明日も変わらず平和に過ごしたい」といったように平穏を願う思いも「夢」の一つなのではないでしょうか。

そんな平穏を願う中で『さよならの今日に』では、切り捨てられてしまったものたちの存在を確認するようなフレーズが続いていきます。

二つの“過去”を描いた歌詞




前に進むために諦めてきた夢、切り捨ててきた過去。仕方ないと解っていながら、今はもう手の届かない過去に思いを馳せてしまうこともあります。

”過去の出来事が積み重なって今がある。”

”過去の思い出が今の自分を作っている。”

わかっていても、実感を持てないまま焦燥感だけが増幅していくこともあるかもしれません。

過去に囚われ、切り捨ててきたものたちに哀愁を感じながらも、まだ見ぬ未来に向かって進もうとする思いがあります。

それを今でも切り捨てられずにいるから、何度も這い上がり立ち上がることができるのかもしれません。

そんなふうにして、今を生きる人たちの背中を押すのが、輝かしい過去を作ってきたスターたちの生き様だと『さよならの今日に』で歌っているのでしょう。

「今日」から「明日」へ、生きるあなたへの応援歌




自分自身の失敗や思い出が、今の自分を作っているのだと実感することは難しいことかもしれません。

しかし、これまで多くの人が作り上げてきた過去の上に、今生きる私達が立っていることは変えようのない事実です。

過去の積み重ねで、今がある。

顔も名前も知らないような大勢の過去が、今の私達を支えているのだと、そんな思いが伝わるフレーズになっています。

『さよならの今日に』の歌詞では、二つの「過去」について描かれています。

一つは、今の世の中を作り上げてきた先人たちの「過去」。

もう一つは、今の自分を作り上げてきた、自分がこれまで生きてきた「過去」です。

『さよならの今日に』というタイトルからは、今の自分を作り上げてきた、もう触れることができない「過去」に「さよなら」をして、明日からも未来を強く生きていこうとする人の「今日」に向けた一曲、という意味を受け取ることもできるのではないでしょうか。



明日、世界がどうなっているか分からない、というと少し大袈裟に感じるかもしれませんが、そのくらい不安定な日々が続いています。

そんな中で、未来に向かって進もうとする人の支えになるのが、過去の先人たちの生き様なのだとしたら、今日を生きる私達には「今日」を「過去」に伝える義務があるように思います。

今日を生きる私たちが過去に支えられているように、未来を生きる誰かを支える今日を積み重ねていくことが求まられているのかもしれません。

報道番組である「news zero」のテーマソングとなった『さよならの今日に』。

この曲が伝えるメッセージは「今日」を知り「明日」に向かって生きていく、全ての人に向けた力強い応援歌となるのではないでしょうか。

TEXT D

当記事はUtaTenの提供記事です。

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