旨くて酔える居酒屋 第3回 「honda赤坂店」の細やかな手仕事が光る料理に酒がすすむ


仕事終わりの外での一杯は、いつの時代になってもビジネスパーソンの心と体を癒やしてくれる。その一杯を活力に「明日もまた頑張ろう」と思っている人も少なくないはずだ。そんなサラリーマンたちに旨い酒と肴を提供してくれる名店を本連載では紹介していく。
○honda赤坂店(赤坂)

今回は、都心の路地裏にある隠れ家的なお店にちょっとした憧れを抱く人におすすめのお店を紹介したい。人気銘柄から通ウケまで100種類以上の日本酒を取り揃える「honda赤坂店」だ。

麻布十番と恵比寿にある系列店は、それぞれ小料理×ワインと焼き鳥×ワインをコンセプトにしているが、赤坂店は唯一、日本酒をメインに取り扱うお店として、2016年10月にオープンした。

「2013年にオーナーが麻布十番のお店をオープンし、僕もその頃から働いています。赤坂で出店する際、僕がもともと日本酒好きなので日本酒メインのお店を出すことになりました。日本酒は常時100種類以上、それに合う料理というスタイルをずっとブレずに続けています」とは、同店店主の後藤大輔氏。

「場所が場所なので最初はお客さんが全然来なくて大変でしたが、お客さんがお客さんを紹介してくれるかたちで、ジワジワと広がってきました。裏路地で一見すると、入りにくいかもしれませんが……会社の飲み会で使われることも多く、ガヤガヤできるカジュアルな雰囲気の居酒屋です」と語るように、同店を紹介するうえで、まず印象的なのがお店の立地と外観だ。

大通りから細い路地に入ると現れる入り口は、オフィスビルの裏口のような雰囲気。軒先の路上園芸と杉玉が目印だが、中の様子がわからないこともあって、確かに初見で入るには多少の勇気がいる。しかし、同時にこんな秘密基地のようなお店を、つい人に教えたくなる心理もわかるような気がする。

平日は界隈で働く会社員が中心で男性客が比較的多いが、近所の住人や若いカップルなども来店するという。

「お客さんの好みなど様子を見ながら、お酒をおすすめするようにしていて、ペースを見ながら次の料理を出すタイミングも大事にしています。中には高級な日本酒もあるので予算は内容次第ですが、平均すると6,000~7,000円くらい。2軒目でちょっと飲むくらいだと3,000円前後、ガッツリ飲み食いして1万円という感じです」
○ハイクオリティかつ奇をてらわない和食の数々

料理には農家から直送される野菜など季節の食材を使い、メニュー名を見てイメージしやすいベーシックな料理を、高いクオリティで提供するよう心がけているそうだ。

「メニュー数も多いので、何回来ても楽しんでいただけるかなと思います。男性客が比較的多いので見た目や盛り付け方は、あえてお洒落すぎないようにしています。魚介類は手を加えなくても十分おいしい、朝獲れの鮮度が良いものを漁港から直接仕入れ、そのまま出すことが多かったんですが、最近は江戸前のお寿司屋さんみたいに、一つ一つのネタにひと手間かけ、おいしさを最大限引き出すようにしています」

そんな丁寧な仕事ぶりを感じられるメニューのひとつが、看板メニューの「いかめし」。予めイカの両面に細かく切れ目を入れているため、柔らかく食べやすく、ご飯ものながらお酒との相性も抜群だ。

「蕎麦やうどんに天かすを入れるとおいしくなるように、いかめしは刺身でも食べられるイカを醤油に漬け、油で揚げることでコクを出しています。お米は1合ちょっとありますが、おにぎりにしてお持ち帰りも可能なので、お一人様でもよく注文されます」

また、春らしい色合いの「尾瀬の雪どけ 桃色にごり」は、甘酸っぱいカクテルのようにグイグイいける一杯だった。

「最近は低アルコールでおいしい日本酒も多く、この時期は何蔵か、こうした春らしいお酒を出していますね。14度で飲みやすく、昨夜も常連さんがめちゃめちゃ飲んでいきました(笑)。日本酒は馴染みの酒屋さんに直接足を運ぶようにしていて、相談しながら仕入れています。日本酒に興味があれば大体の銘柄はあるかと。日本酒ソムリエの資格を持つスタッフも2人いるので、ぜひ気軽におすすめなど聞いていただければ」

通好みから流行のお酒まで幅広く揃えている同店。デートや接待などさまざまな場面でさらりと案内したくなるお店だ。

当記事はマイナビニュースの提供記事です。

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