立ち食いそば散歩 第194回 京橋「正源そば 八重洲店」で、香ばしい天ぷらがのった「海老かき揚げそば」を賞味


三寒四温を体現したような気候。朝晩は冷えるが、日中は暖かかい日も増えた。都内では桜も開花したが、色々と自粛ムードの中、諸手を挙げて春の到来を喜べない。なんとも残念なことである。そばは、まだまだ温かい一杯が染み渡る。今日頂いたのは、東京メトロ銀座線「京橋」駅から徒歩3分のところにある「正源そば 八重洲店」にて。

東京駅にも程近い、東京の心臓部にある小さな店だ。夜間はバーの営業になるらしく、そば屋の看板を覆うようにして酒場の垂れ幕がかかっていた。このような土地で深夜まで酒を酌み交わす人たちはいったいどのような職の方々なのだろうか。
○目新しいメニューが豊富にそろう

券売機は入り口に1台。写真入りでおすすめされていたのは「海老かき揚げそば」(430円)だ。迷わずこちらを注文。その他のメニューを見ると、ロコモコ丼セットだったりから揚げ丼セットだったり、また温玉ほうれん草カレーなんてものもあった。そばに限って見ると、梅とろろ昆布そばや欲張りそば(卵、油揚げ、ほうれん草、から揚げが入ったもの)といったところが目新しい。

店内にはTOKYO FMが流れる。平日の午前9時前。客はバンドマン風の女性が一人いた。立ち食いテーブルと、壁沿いに小さなイスのついたカウンターが並ぶ。店の方も若い男性が一人。タイミングを見計らって食券を手渡しで。そばは2分ほどで完成した。厨房カウンター前の揚げ玉は無料だが、3杯以上盛ると苦笑いされるらしい。ルールを守って2杯入れる。
○サクサクで香ばしい「海老かき揚げ」が美味

写真ではわかりづらいが、かき揚げは揚げたてでまだ音をたてている。玉ねぎとむきえびのシンプルな具材で、サイズは大きくはないがサクサクと香ばしく、そして甘い。看板メニューにふさわしい味。そば麺も、ツルツルとした舌触りで、やわらか。これまた甘いツユとよく合う。ボリュームはやや少なめで、昼時には丼セットにしたいが、朝にはこれで十分すぎる腹持ち。ごちそうさまでした。

実は東京駅近辺は、これまでも何店舗も紹介してきた立ち食いそば豊作エリアで、その地価の高さを考えると少し意外な気もする。全国的にも東京都の立ち食いそばの軒数は圧倒的で、このあたりのナゾもまた立ち食いそば巡りの面白いところである。

○著者:高山洋介
1981年生まれ。三重県出身、東京都在住。同人サークル「ENGELERS」にて、主に銭湯を紹介する同人誌『東京銭湯』『三重銭湯』『尼崎銭湯』などをこれまでに制作

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