鼓童×ロベール・ルパージュ〈NOVA〉、3年にわたる舞台創作を凝縮したドキュメンタリー映像を公開

SPICE

2020/3/24 13:39



2020年5月23日(土)より日本で初上演され、 その後世界各地で公演する、太鼓芸能集団「鼓童」と“映像の魔術師”と称されるロベール・ルパージュ演出の『鼓童×ロベール・ルパージュ〈NOVA〉(ノーヴァ)』。本作の公演開始に先駆け、3年に及ぶ作品作りの様子を収めたメイキング映像を公開した。

Making of Kodo x Robert Lepage “NOVA”/鼓童×ロベール・ルパージュ〈NOVA〉メイキング / Eng Sub

新潟県佐渡島・鼓童村での舞台創作Phase 1からカナダ・ケベックでのPhase 2, 3, 4の様子、そして演出家のロベール・ルパージュと音楽監督・住吉佑太のインタビューを含めたドキュメンタリーとなっている。

ドキュメンタリー映像内のコメント


■ロベール・ルパージュ


鼓童の演奏は素晴らしく、同時に人間味を感じます。そのため、舞台上での仕掛けや工夫、ドラマ性など様々な演出要素と鼓童の「人間味」とのバランスをうまく保たなければなりません。(Phase 4を終えた)この段階では、 新たな取り組みも同時に行っています。これまで準備してきた素材やアイディアや仕掛け・楽曲を全部つなげていき、一つの流れにしていく作業です。 当時は予期しなかった発見や面白さが生まれてくることがあり、ワクワクしますし、非常に満足しています。

■音楽監督・住吉佑太(鼓童)


(ロベール氏の演出が加わることで)普段ここまでやったらお客さんが飽きてしまうというところから、その先に行くことができます。そうすることで圧縮されたものがパーンと広がり、そういうエネルギー感のようなものが自分たちの音楽的挑戦だという気がします。

〈NOVA〉ならではの見どころ


■見どころ1. 高速に振られる2本のバチの残像へ投影(0:38~、 4:26~)


〈NOVA〉における見どころとして、高速に振られる2本のバチの残像への投影が挙げられる。プロジェクターを用いて2本のバチの残像に映像を投影し、小、中、大、3種類の鳥が羽ばたくような映像が浮かび上がる。一般的なスクリーン一面に投影するのではなく、高速に振られる2本のバチの残像へ投影することで投影角度が違う二面へ映し出され、パラパラ漫画のごとく、まるで鳥が羽ばたいているように見える。また、投影方法においては人の目には見えない光を発する装置「コペルニクス」を用いて空間をマッピングすることで、舞台上のあらゆる位置にピンポイントで映像を投影することが可能となった。空間的に投影位置を記憶させ、そこに鳥の画像をピタリと当てている。「コペルニクス」で決めた位置で演者が正確にバチを振らなければならず、全員の振りがピッタリと揃わなければ美しく映像が映し出されないことなど、演者側にも高いスキルが求められる。

■見どころ2. 舞台上の中心に回る装置(5:30~)


舞台の中心に円板状の装置が現れ、鼓童の音楽に合わせ回転し、背景も同時に動く。
このシーンは、人が作り上げてきた「文明」が、ある種人類の予期せぬ「アノマリー(説明できない事象や異常)」によって滅びてしまうといった哲学を音楽と舞台装置で表現している。
また、男性の仮面は、周囲の演奏音で反応してインタラクティブに光るような仕掛けになっている。
さらに、音楽の調子の変化で、装置の回転の方向及びスクリーンに投影される映像を変化させている。微細な音調の変化は演者には聞き分けられるが、 技術スタッフには非常に分かりにくく、タイミングを合わせることに苦労した、とのこと。

■見どころ3. ゴーストダンス(5:40~)


「ゴーストダンス」では、ベールを被った女性が「幽霊」として森の中を彷徨っている。
映像カメラが幽霊の動きを読み取り、幽霊の動きに連動してプロジェクションの光やエフェクトが動くような仕掛けになっている。

当記事はSPICEの提供記事です。

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