嫌いな人がいてもいい。自分軸を取り戻すためのメンタルトレーニング


嫌いな人がいる人へ 自分を知って生きやすくなるメントレ』(古山有則 著、KADOKAWA)の著者はメンタルトレーナーですが、燃え尽き症候群や円形脱毛症などにより苦しんできた経験の持ち主でもあります。

そうした過去があるからこそ、より共感し、アドバイスができるのでしょう。

なお自己理解を深めていった結果、過去の自分がうまくいかなかったのは「自分には価値がない」と思っていることが原因だと気づいたのだそう。

これは著者のみならず、生きづらさを感じている多くの人に共通するポイントかもしれません。

自己肯定感が低いのは、嫌いな人と関わることが原因ではありません。嫌いな人と関わることでイライラしたり、落ち込んでしまったりする自分を責めてしまうからです。

また、そんな自分を認めることができず、嫌いになってしまうからです。

自分のことを嫌いなので、他人からの承認をもらうことで 自分の存在価値を確かめようとしていたのです。(「PROLOGUE はじめに」より)

こうした考え方に基づき、本書では、他人軸から自分軸を取り戻すためのエッセンスをつづっているわけです。

きょうは第5章「嫌いな人がいる人へ」をクローズアップしてみましょう。
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嫌いな人がいる人へ 自分を知って生きやすくなるメントレ
嫌いな人がいる人へ 自分を知って生きやすくなるメントレ
1,430円

嫌いな人がいる自分を責めなくていい


著者は仕事柄、「嫌いな人がいて悩んでいます」という相談を受けることが多いといいます。

そんなときに伝えているのは、「嫌いな人がいる自分を責めないでください」ということ。

よくよく考えてみれば、嫌いな人がいない人などいないはず。

しかし、わざわざ自分から「私には嫌いな人がいます」と言う人はいないため、自分以外の人には嫌いな人などいないと勘違いし、「嫌いな人がいる自分」を責めてしまうだけだということ。

そこで、「誰しも嫌いな人がいる」という事実を、さらに「自分にも、誰かの嫌いな人になる可能性がある」という事実をも受け入れるべきだと主張しているのです。

私たちには嫌いな人がいます。裏を返せば、自分自身が誰かにとっての嫌いな人になる可能性があるということです。

たった一人にも嫌われないことは、まずありえません。(175ページより)

著者自身、このように考えたらとても心が軽くなったそうです。すべての人を好きにならなくてはいけないと、どこかで思っていたことに気づいたわけです。

だから、「嫌いな人がいてもいいんだ」と思えるようになった結果、心の重荷を下ろすことができたということ。

「嫌いな人がいてはいけない」と自分を責めている人は、嫌いな人と会っていない時間も、その人のことを考えていることが多いそうです。

たとえば、「明日あの人に会いたくないな」というように。

でも好きな人のことならともかく、嫌いな人のことで頭がいっぱいになってしまうのだとしたら、苦痛以外のなにものでもありません。

「嫌いな人がいる自分はダメだ」とどこかで思っていると、精神的に苦しめられ続けるわけです。

しかし、嫌いだからといって、相手を否定していることにはならないはず。それは、嫌いな食べもののような位置づけだといいます。

たとえばトマトが嫌いだったとしても、トマトを否定することにはならないでしょう。

ただ、自分は食べないというだけで、トマトを食べる人を軽蔑したりはしないわけです。

つまり嫌いになってしまうのは、価値観が合わないだけのこと。育った環境が違うのですから、ある意味では当然なことだという考え方です。

嫌いな人がいることが悪いのではなく、問題は「嫌いな人がいる自分」を責めてしまうこと。しかし嫌いな人に振り回されているとしたら、それは他人軸の人生だということになります。

一方、「嫌いな人がいてもいい」と割り切り、嫌いな人を受け入れていくのが自分軸の人生

そういう状態になることができれば、嫌いな人がいることに左右されない自分軸の人生を歩めるということです。(174ページより)

つきあう人は自分で決めよう


私たちの日常は、自分でカスタマイズすることが可能

嫌いな人のことを考えて窮屈さを感じているなら、それは人生をよくするチャンスでもあるという発想です。

そもそも人間関係には、避けられるものと避けられないものがあります。避けられないのは、職場や学校での人間関係。避けられるのは、それ以外で関わる人たちとの関係

なのに避けられる人間関係で悩まされ続けている人が多く、著者はそれをもったいないと感じているというのです。

たとえば、友人から紹介された人や合コンで知り合ったばかりの人などです。「しつこく連絡がくるのですが、どうすればいいですか?」と相談を受けました。 避けられる人間関係の場合、「連絡するのをやめたらどうですか?」と即答します。

相談者が気にするのは、「でも、嫌われたらどうしましょうか」です。避けられる人間関係で、今後仲良くなろうとすら思っていない人には嫌われてもいいと思います。(179ページより)

なぜなら、私たちの時間は有限だから。刻一刻と時間はなくなっているのだから、今後の人生においてもう交わることはないと感じたら、連絡を返す必要はないということです。

自分が誰とつきあっていくかは、自分自身が決められることでもあるのですから。

避けられる人間関係において、「~しなければならない」ということはないと著者は断言しています。

仕事での連絡であれば返さないと業務に支障が出る可能性がありますが、プライベートでの連絡の場合、必ずしもそうではないわけです。

あなたが人生で関わっていく人は、嫌いな人ではなく、好きな人です。

自分が嫌いな人で避けられる人は避け、貴重な時間を好きな人と過ごすと決めましょう。(181ページより)

こう提案する著者も、過去には「避けられる嫌いな人」に気を遣っていて、毎日のように悩んでいたそうです。

しかし、そうした人との縁を切ったいまは、好きな人、尊敬する人たちと過ごす機会を増やすことができたのだといいます。

無理やり人間関係を壊すという意味ではなく、「避けられる」のであれば避ける。たしかにそれも、ひとつの選択肢かもしれません。(178ページより)
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嫌いな人がいる人へ 自分を知って生きやすくなるメントレ
嫌いな人がいる人へ 自分を知って生きやすくなるメントレ
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著者は実際にメンタルトレーニングを受けた人たちからも、「生きやすくなりました」「自己肯定感が上がり、復縁できました」などの感想をもらっているそうです。

そうした実績を軸とする本書で厳選されているのは、より効果の出やすいトピックスの数々。

自己肯定感を高め、少しでも生きやすくなるために、参考にしてみてはいかがでしょうか?

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Photo: 印南敦史

Source: KADOKAWA

当記事はライフハッカー[日本版]の提供記事です。

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