ジョン・ヨンファ(from CNBLUE) 2年間の入隊中に何を考え、活動再開に臨んだのか

SPICE

2020/3/7 12:00

ジョン・ヨンファ(from CNBLUE)が、2年ぶりに活動を再開させた。とはいえ、彼に何かがあったわけではなく、これは韓国男子の義務である、兵役のため。しかも、入隊中にもコンスタントに新曲をリリースしていたので、2年も不在にしていた感じがしない。彼は、この2年のブランクを“ターニングポイント”だという。音楽ができない2年の間に、ヨンファは何を考え、この活動再開に臨んだのかを訊いた。


――日本での音楽活動は2年ぶりなんですよね。20ヵ月の兵役を経て、アーティスト活動を再開されましたが、アイドル出身者は、入隊中も軍楽隊などで公演活動をされる方が多い中、ヨンファさんは一切音楽と触れる活動はせずに、とても厳しく、成績優秀者しか入ることのできない特攻部隊に所属していたそうですね。どんなことをしていたのですか?

ヘリコプターからロープ1本で降下するなど、他の部隊よりもハードな訓練をしていました。軍人生活もけっこう性に合っていたし、除隊するときに、「このまま軍人にならないか?」ってスカウトもされて、ちょっと考えたけれど、音楽の道に帰ってきました(笑)。入隊中は人前で公演することはありませんでしたが、夜にひとりで歌詞を書いたり、曲のモチーフを作ったりはしていました。20ヵ月分のストックがあるので、しばらくは、たくさん曲が作れそうです(笑)。

――芸能人じゃなかった2年間は、新鮮だったのでは?

新鮮でした。軍隊でテレビを見ていましたが、知っている先輩や後輩が、たくさんテレビに出ていて(笑)。“焦る”ってことはなかったけれど、“ステージに帰りたい”という気持ちはありました。だから、除隊してすぐにステージに立ったときは、すごく幸せでした。入隊したからこそ、以前よりもっと、ステージが幸せだと感じられるようになったと思います。

――復帰ライブは、除隊1ヵ月後に行われた『STILL 622』ソウル公演でしたが、“ステージに帰りたい”という願いがかなって、どんなことを思いましたか?

“やっぱりステージが僕の場所だ”ということですね。オープニングの曲で、ピアノと一緒に登場したのですが、その時のファンの皆さんの歓声を聴いて、トリハダが立ちました。あ~、本当に幸せでした(しみじみ)。“僕がいないといけない場所だな”って実感しました。

――人生の中でも忘れられないライブになりましたね。

そうですね。ライブではいつも頑張っていますけれど、デビュー10年で、2年も音楽をやらないことはなかったですからね。2年ぶりのライブってこと自体が初めてだったし、僕には忘れられないステージになりました。

――日本にも2年ぶりにいらっしゃいましたが、ぜんぜんブランクを感じません。2年前と同じ、芸能人ヨンファさんです。日本語もバッチリだし(笑)。

日本語、大丈夫ですか? よかった。軍隊では、日本語を使う機会がなかったから、心配してたんです。それに、久々の撮影や取材にもドキドキしました(笑)。2年ぶりのライブのときも、マイクを握る感覚を忘れていて、驚いたんです。でもライブをやって、“あーまた元の自分に戻れた”って思えた。そのときと同じ感覚です。


真っ暗な夜の森を行軍する訓練のときに見たホタルの光が、ライブのときにステージから見えるペンライトに見えて、なんだかちょっと安心したんです。


――軍隊で新しい経験もたくさんできたと思いますが、一番印象に残っていることは?

真っ暗な夜の森を行軍する訓練があったんです。そのときに、僕は初めてホタルを見ました。何も見えないからちょっと怖かったんですけれど、そのホタルの光が、ライブのときにステージから見えるペンライトに見えて、なんだかちょっと安心したんです。その光に向かって歩いて行ったのですが、ホタルが僕の行く道を明るく照らしてくれている感じで、ホタルのおかげでケガをせずに行くことができました。とても不思議な経験でした。

――なんだか、曲が書けそうなエピソードですね。

そうですね。「ホタル」って曲、考えてみますね(笑)。

――2年ぶりの活動は、ソロアルバム『FEEL THE Y’S CITY』で再開します。『FEEL THE Y’S CITY』は、どんなアルバムなのでしょう。

入隊中の2年間、ファンの皆さんに何も届けられないのはイヤだったので、僕がいない間にも僕の曲を聴いてもらえるように、入隊が決まってすぐに、新曲を5曲制作して、5曲のミュージックビデオも撮って。そして、2018年の3月に入隊して、5月から2019年10月まで、「Letter」、「BROTHERS」、「Melody」、「Jellyfish」、「The Moment」という5曲を配信リリースする『FEEL THE FIVE “Y”』というプロジェクトを行いました。その『FEEL THE FIVE “Y”』プロジェクトの5曲に、新曲5曲を加えた10曲入りのアルバムが『FEEL THE Y’S CITY』になります。

――ヨンファさんとは会えなかったけれど、『FEEL THE FIVE “Y”』の新曲5曲が配信されるのをファンの皆さんは2年間楽しみにしていました。

僕も楽しみにしていました! 軍隊でスマホが使えるようになったので、リリース日には、僕も皆さんと一緒に新曲を待ち構えて、ミュージックビデオをチェックしていました。“ヨンファの新曲、なかなかいい曲だなー”って(笑)。

――(笑)。配信プロジェクト時からのタイトルを見ると、“FEEL THE Y=ヨンファを感じる”がテーマだったのでしょうか?

はい。僕の音楽を聴く……というより、感じてほしくて。アルバム『FEEL THE Y’S CITY』は、世界がさまざまな特色を持った都市で構成されているように、ヨンファという世界は、ジャズやポップス、ダンス曲など、たくさんのスタイル、たくさんのジャンルの曲=“Y(ヨンファ)’S CITY”で構成されているということを感じてほしい……という想いから付けたタイトルです。それに、実際の都市(CITY)を題材にした曲もあるので。

――リード曲「The Moment」も、パリの情景が歌われていますね。

そうなんです。サウンド的には、フランスっぽいシャンソン……ではなくてジャズのビッグバンドスタイルなのですが(笑)。僕が出演したドラマ『恋するパッケージツアー~パリから始まる最高の恋~』の撮影でフランスに2ヵ月滞在して、その時もらったインスピレーションを歌詞で表現しました。

――パリの印象は、楽しい?

はい、楽しいし、自由な雰囲気かな。ジャズって理論に縛られない、自由な音楽じゃないですか。その自由な雰囲気をジャズというサウンドで、そして言葉では“C’est la vie!=これが人生さ”ってポジティブさを伝えたかったんです。

――アルバム『FEEL THE Y’S CITY』には、ジャズアレンジの曲が何曲かありますが。

僕が今、一番興味のある音楽スタイルがジャズなんです。僕も30歳になりました。こういう年相応のスタイルの音楽をライブでやってみたいという願望があって(笑)。3月からのツアーでも、きっとジャズがアレンジの中心になるんじゃないかな?
(※編集部注:3月に予定していたツアーは4月以降に変更になりました。)

――ジャズもステキですが、ロックも忘れてないですよね?

もちろんです。ロック、やりたいですよ! でもロックをやるならバンドですよね。まだ、CNBLUEのほかのメンバーは入隊中なので、彼らが除隊してから話します!


入隊していた20ヵ月は、考える時間がたくさんあったからこそ、昔よりも幸せを感じられるようになったんだと思います。僕、今、幸せです。


――2年ぶりのインタビューでしたが、ヨンファさんって、いつもポジティブですよね。どうしたら、そういうポジティブなマインドでいられるのですか?

もちろん、僕の曲を聴いてくれる皆さんにも大変なときがあるように、僕にも大変なときはありますよ! 僕も落ち込んだら、ポジティブな曲を聴きたくなります。だから、僕の曲を聴く皆さんにも、僕の曲を聴いてポジティブな気持ちになってほしいから。

――わー、私たちのため……、なんですね。ありがとうございます。ヨンファさんが芸能界にデビューしたのは、ドラマ『美男<イケメン>ですね』でした。あれからもう、11年。そして、CNBLUEとしてデビューして10年です。デビューしてから、ターニングポイントといえるのは、いつでしたか?

入隊……ですね。入隊するまでは忙しくて、考える時間がなかったんです。自分のことを考えて、自分に集中するって時間が。入隊していた20ヵ月は、考える時間がたくさんありました。だって、夜10時に消灯だから(笑)。たくさん考える時間ができたからこそ、昔よりも幸せを感じられるようになったんだと思います。僕、今、幸せです。

――ちょうどいいリセットのタイミングだった?

そうですね。

――そんなリセットを経て、“ジョン・ヨンファの第二章”が始まります。最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。

2年間、待っていてくれてありがとうございます。アルバムを聴いて、僕の理想の場所に一緒に行きたいと思ってくれたら幸せです。2月にアルバムを出して、ライブもあります。たくさん活動しますので、これからもよろしくお願いします!

取材・文=坂本ゆかり


当記事はSPICEの提供記事です。

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