「負けても克つ(勝つ)子」に育つ魔法の声がけ!吉田沙保里の母に学ぶ

ウレぴあ総研

2020/2/26 06:30

アテネ、北京、ロンドンとオリンピックでの金メダル三連覇を成し遂げた吉田沙保里さん。この日本において「最強といえば?」なんて質問をしたら、ほとんどの人が彼女の名前を挙げるのではないでしょうか?

個人戦ではなんと206連勝という驚異的な記録を持つ吉田沙保里さんですが、その親しみやすいキャラクターも人気を博す理由の一つ。

しかし、そんな吉田沙保里さんの強さやそのキャラクターは、彼女一人で築き上げたものではないようです。

そこで今回は、『泣かないで、沙保里: 負けても克つ子の育て方』から、吉田沙保里さんの戦いを支え続けたお母様の言葉を紹介します。

もしも、自分の子どもの心が折れそうになった時、プレッシャーに押しつぶされそうになった時、どんな言葉をかけますか?

この本にはそんな時に、ママたちにヒントをくれるエピソードが数多く収められています。

■1: “やらされている”そんな気持ちの時は…

今でこそレスリングの連勝記録を持ち、オリンピック三連覇を成し遂げた吉田沙保里さんですが、やはり小さな頃は「レスリングをやらされている」「皆と一緒に遊びたい」そんな気持ちがあったのではないでしょうか。

お母様はそんな吉田さんの様子を感じ取って、常に

「いいことがあったら苦しいことがあり、苦しいことがあったらいいことがある。その繰り返しよ。」出典(『泣かないで、沙保里: 負けても克つ子の育て方』著・吉田幸代)

そう繰り返し話していたそうです。

ぐずぐず悩んでいても、前を向いていても、一日の長さは同じ。そんな考え方からお母様は吉田さんにそう伝えていたのだそうです。

苦しさを受け入れることは大人でも難しいことです。いざという時のために、人生には苦しさがつきものであることを常に子どもに伝えて行くことが大切なのかもしれません。

■2: 本当に辞めたい? そう思ったら

子どもが衝動的に「習い事を辞めたい」そう口にすることはありませんか?

普段見ていても楽しそうに習い事をしているのに、少し気に意に沿わないことが起こってこう子どもが発言してしまった時、頭ごなしに「辞めるのはダメ!」と口に出すことを躊躇する人は多いはず。

吉田さんも大学に入り、これまでと環境が違うレスリング部に「大学を辞めたい」と発言したことがあったそうです。

その時、お母様は、

「お父さんに聞いてみなさい」

出典(『泣かないで、沙保里: 負けても克つ子の育て方』著・吉田幸代)

そう答えたそうです。

父親相手には言えないと分かっていてそう伝えたそうですが、吉田さんはその後、大学を辞めることなくレスリングを続けたそうです。

もちろん、本当に辛い時に寄り添って話を聞く、決断を受け入れることは大切ですが、一度、子どもの頭の中に一息つかせる言葉を投げかけるのも親の役目なのかもしれません。

しかし、お母様はこの本の中で「最終的に将来を決めるのは、本人」であるとも語っています。その信頼感が、辛い時期の吉田さんを支えてくれたのかもしれませんね。

■3: 負けの経験は神様からのプレゼント

個人での連勝記録を持つ吉田さんですが、実は北京オリンピック直前の団体戦ではくしくも敗北してしまった経験も持っています。

悔しくてなかなか泣き止まない吉田さんにかけたお母様の言葉はこのようなものでした。

今まで沙保里が119連勝している裏で、119人の選手があなたに負けて泣いてきたのよ。1回負けたくらいで何をくよくよしているの。出典(『泣かないで、沙保里: 負けても克つ子の育て方』著・吉田幸代)

生きていれば調子が良い時も悪い時もあるはず。しかし、良い状態の時は自分の裏で涙を飲んでいる人たちのことを考えることができません。これは誰しもがそうですよね。

自分が負けてしまった時、調子が悪い時こそが自分自身の弱点に向き合えるチャンスなのではないでしょうか。

この後、北京オリンピックで二連覇を成し遂げた吉田さんの「あの時の負けは、神様さまが私に与えた試練」という言葉に、お母様は「沙保里、あれは神さまからのプレゼントでしょ。」そう返したそうです。

■4: 必ず最後には受け入れる

2016年、リオデジャネイロオリンピックでの吉田さんの涙を、まだ記憶に新しく鮮烈に思い出せる人は多いはずです。

「銀でごめんなさい」そう言いながら涙を流す吉田さんの姿は、多くの日本人の心を打ちました。日本選手団の主将として、必ず金メダルを持ち帰らなければならなかった。申し訳ない。日本に帰れない。

そう思っていたであろう吉田さんに銀メダルを見せられたお母様は、思わずこんな言葉を吐いたそうです。

「ああ、きれいな色やな。」

出典(『泣かないで、沙保里: 負けても克つ子の育て方』著・吉田幸代)

きっと本当に、心から自然に出てきた言葉なのでしょう。

期待が大きければ大きいほど、その期待通りの結果が得られなかった時、人は相手に対して否定的な言葉や態度を投げかけてしまいがちです。

どんなに厳しい言葉を投げかけても、お母様は吉田さんを否定するような発言はいつの時もしていません。

負けても克つ(勝つ)。そんな吉田さんの精神はどんな自分でも受け入れてくれるお母様がいたからこそ育ったのかもしれません。



「ちょうどうちには金メダルしかなかったので、違う色のメダルがもらえてよかったです。」出典(『泣かないで、沙保里: 負けても克つ子の育て方』著・吉田幸代)

リオオリンピック後の取材陣の質問に、お母様はこう答えたそうです。

もちろん誰しもが勝ち続けられるわけではないので、このセリフは吉田沙保里さんのお母様ならではの発言ですが、このどっしりと構えている心持ちは母親として見習いたいものですね。

連戦連勝、最強、そんなイメージばかりが先行する吉田沙保里さんですが、お母様や家族からの言葉を糧に、「負け」の経験を自分のものにしてきたからこそなし得た勝利なのです。

子どもが自分自身に負けそうになった時、どんな言葉をかけますか?

この本にはその悩みにぶち当たってしまった時のヒントが詰まっています。

当記事はウレぴあ総研の提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ

あなたにおすすめ