減少する交通違反で「歩行者妨害」が増えた理由

ラジオライフ.com

2020/2/22 16:05


テレビや新聞で交通事故のニュースが注目されていることが増えていることもあり、交通違反も増えているイメージがありますが、実はここ数年、交通違反は減り続けています。そんな減少傾向にある交通違反で、取り締まり件数が20%以上も増えている違反が「歩行者妨害」です。詳しく見ていきましょう。

減少する交通違反で「歩行者妨害」が増えた理由

歩行者妨害の取り締まり件数が増加中


警察庁が発表する統計資料によると、2018年に交通違反で取り締まられた件数は775万1092件。2017年が847万6158件あったのに対し、1割近くも減少しています。とくに、スピード違反の減少傾向は激しく、2015年には183万5930件だったものが2018年には123万7730件と、3年間で3割強も減少しているのです。

そのほかの交通違反についても、スピード違反を抜いて取り締まり件数トップになった一時不停止を含めてほとんどが減り続けています。そうしたなか、2017年から2018年で増加した違反が3種類ありました。それは「歩行者妨害」「過積載」「騒音運転等」です。

このうち、騒音運転等は暴走族が行う空ぶかしが該当、過積載はトラックが対象となるため、一般的な乗用車が取り締まり対象になるのは「歩行者妨害」。歩行者妨害の取り締まり件数を見ると、2017年が14万5292件で2018年が18万1290件となり、2割以上も増えていました。

歩行者妨害には、文字通り道路を歩いている人を妨害した場合も含まれますが、こちらは少数派。取り締まられている歩行者妨害のほとんどは、信号のない横断歩道を渡ろうとしている人を無視して一時停止をしなかったケースです。

歩行者妨害の取り締まり強化を要請


なぜ横断歩道で自動車や自転車が一時停止をしなくてはいけないかというと、道路交通法には交通弱者は最優先に守らなくてはいけないという考え方があるため。なお、2車線以上の道路で横断歩道手前に自動車が止まっていた場合、別車線を走る自動車は歩行者が見えなくても一時停止しないと違反です。

歩行者妨害のなかでも、信号のない横断歩道に歩行者がいたときの一時停止違反は、とくに注意しなくてはなりません。というのも、警察庁が2018年に通達という形で各都道府県警へ取り締まり強化を要請しているためです。

「信号機のない横断歩道における歩行者優先等を徹底するための広報啓発・指導の強化について」というこの通達は、出されたのが2018年10月23日と年末近かったため、2018年の統計にどの程度影響があったかは分かりません。

しかし、現在も通達は有効なので、歩行者妨害の取り締まりが強化されていることは確実。取り締まり方法は、パトカーや白バイが街中を流している間に発見するほか、横断歩道近くにパトカーや白バイを止めて待ち伏せすることもあるので要注意です。

当記事はラジオライフ.comの提供記事です。

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