「結婚=幸せ」じゃないのに周りが放っておいてくれない

女子SPA!

2020/2/16 15:47

 様々な生き方が認められつつある現在では、結婚をせず子どもも持たずに生きていこうと考える女性も増えてきています。筆者は離婚を通し、結婚が必ずしも幸せなものであるとは限らないと痛感し、若かった自分の選択を悔いたことも……。

今回はアパレル関係の仕事に就いている流華さんの人生を紹介。そこには独身女性の本音がつまっていました。

◆結婚にはあまり積極的ではありません

都内で2匹の猫と暮らしている流華さんは、現在33歳です。仕事では店長職をこなす、キャリアウーマンです。未婚の彼女に、これまで結婚を意識した相手はいたのか尋ねてみると、「いました」との返答。しかし、現在の流華さんは結婚に対してあまり積極的ではありません。

「自分が他人と暮らすことができないと感じるので、結婚はできないと思います。」この言葉を聞き、筆者は流華さんと全く同じ言葉をつい先日、独身の友人から打ち明けられたことを思い出しました。その友人は「家族以外の人と暮らしている自分が想像できない。他人と同じ空間で暮らさなければいけないことを窮屈に感じちゃう」と吐露。さらに、「ささいなことかもしれないけれど、パートナーがいたら真夏のお風呂あがりに真っ裸で出てくるなんて無理だって思ってしまう。そういうちょっとした不自由さも、なんか嫌なんだよね」とも漏らしていました。

もちろん、事情は人それぞれ違いますが明るく笑った友人の「結婚しない理由」と流華さんの言葉には少し近いものがあるようにも思えたのです。「結婚はそのまま受け止めてくれる人がいるならしたいけど、積極的ではないですね。」

結婚だけに縛られない生き方。一度、結婚に失敗した筆者からしてみると流華さん「自分がある言葉」は眩しく、そんな生き方もいいなと思わされたのでした。

◆不安定なメンタルを考えると「子ども」は持てない

一方で流華さんが子どもを持たないと決めた裏には、彼女の苦悩が見てとれました。明るい表情からは想像できませんが、実は流華さんはもともとメンタルが弱く、鬱にかかったり治ったりを繰り返しているのだそう。そのため、子どもを持つことは難しいと考えるようになったと言います。

「自分のメンタルの弱さを考慮すると、責任を負えないなと思いました。1人で育てることも難しいですし、子どもを満足に育てられる環境も作れないな……と」

メンタルの治療を始めたのは、今から7年前のことでした。症状としては、外に出ることが難しくなる、泣いたりイライラしたりと情緒不安定になるのだと言います。一番苦しかった時は、1年半休職をしていました。

30代になると、女性はどうしても年齢的に子どもが産めるリミットを考えてしまうもの。流華さんもその気持ちは同じ。年齢的に、あと数年で子どもを産むことが難しくなると思い、葛藤しました。しかし、子どもが欲しくて結婚相手を探すのは何かが違う……と考えるように。悩んだあげく、子どもを持たない人生を歩むことを決意しました。

「子どもは全てを捧げる存在だと思います。」――そう答える流華さんは現在、何かを愛でたい、育てたいという気持ちを2匹の愛猫たちに惜しみなく注いでいます。

◆「周囲の声は気にしなくてもいい」

今の生き方をしていて、何か辛いことはあるのかと尋ねた筆者に、流華さんは結婚をした友人に結婚を勧められたり、「そろそろ、年齢的に子どもが産めなくなるよ」と言われたりすることと答えが返ってきました。

「もし、私と同じようにメンタルの病気があって、結婚に積極的ではなく子どもを持たない人生を歩むことを決めた人がいたなら、自分のことに集中して自分を大切にしてほしいと思います。周囲の声は気になると思うし、私も気になることがあるけど、気にしなくていいんだよと言いたい」

弱い自分を知っているからこそ、人は優しさと強さを身につけられる。子どもの有無、結婚する・しないの選択を、私たちはもっと自由に正直に下してもいいはず。人生の楽しみ方は十人十色です。

―シリーズ「親としてのエピソード集」―

<文/古川諭香>

【古川諭香】

愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

当記事は女子SPA!の提供記事です。

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