米国運輸省が自律運転配達車Nuro 「R2」に初の規制免除を与える

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Image: midium

ここまで大きくて公道を走るのなら、イタズラされにくいかな?

2019年2月に、ソフトバンクから1038億円ほどの出資を受けた自律運転配送車のNuroが、初めて米国運輸省(DOT)と運輸省道路交通安全局(NHTSA)から規制免除を与えられました。これにより、第2世代の「R2」が公道で自由にテスト走行をすることが許されます。

何が免除になったの?


NEW ATLASによりますと、アメリカの車両基準では運転手がいることが前提で、ハンドルやミラーなどが設置されていないと公道を走ることはできませんが、もろもろの車両基準が免除になり、そうした装備ナシでも無人走行することができるようになったようです。

過去何千にも及ぶ配達経験が認められた上、提携業者や顧客らによる支援などにも後押しされて、Nuroの車両が安全だと判断されたことによる免除のようです。

車両について


Nuroは、GoogleのWaymoを手掛けた元エンジニアたちによって起業されたスタートアップ企業です。まず初代「R1」が2018年にアリゾナ州で試運転が開始されました。注文した荷物が届いた顧客は、PINナンバーでロックを解除し、ガルウィング内に収められた荷物を受け取るものでした。



そしてこのたび規制免除となった「R2」は、基本構造は同じまま、自律走行システム以外をレースカーの開発/製造を行うRoush Performance社が製造することになった、とSLASH GEARが伝えています。

「R2」での変更点は悪天候に耐えられる耐久ボディー、従来の2/3相当量の貨物スペースをさらに車両内部にて確保、31kWhとなった充電池が倍の航続距離を実現させるのだそうです。加えてセンサー類の改良や、緊急車両のサイレンを判断する機能も搭載されたとのこと。midiumでは、さらに食品を新鮮に保つための温度制御機能も導入した、とあります。
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Image: midium

今回の免除以前にも活躍


NuroはすでにWalmart(ウォルマート)、Domino(ドミノ・ピザ)、スーパーマーケットのチェーンKroger(クローガー)と提携し、お試しで配達をしていました。そして「R2」はこれから、テキサス州ヒューストンの公道で試運転をするようになります。

その他の配達メカたち


これまでにも、たとえばStarship Technologies社による、米国内5つの州で許可を取得した、クーラーボックス大の6輪車や、もっと大きなAmazon(アマゾン)の6輪宅配ロボ「Scout」、そしてFord(フォード)と提携してアジリティー・ロボティクス社の「Cassie(キャシー)」に上半身をくっつけた「Digit」といったロボットたちをお伝えしてきました。

日本でもクリクリお目々を持つ自走式ロボット台車「CarriRo Delivery(キャリロデリバリー)」や、トヨタが作る大型や小型の「e-Palette」などがあり、各地で営業所や配達車から顧客の玄関先までの「ラスト・1マイル」で活躍するものが作られています。

軒先の盗難防止に繋がるか?


アメリカでは軒先に置かれた配達物の盗難がとても多く、以前には元NASAの技師が泥棒撃退ガジェットを作るに至ったこともあったくらい。Nuroだけでなく、ロボットたちは受取人が解錠しなければいけない仕様のものが多いようなので、日中不在でもロボット自動車が帰宅後に届けてくれれば、盗難対策になりそうですよね。そういう意味でも、帰宅の遅い都会人には重宝されるでしょう。ぜひとも早めの普及、お願いします!

Source: midium, NEW ATLAS, SLASH GEAR, YouTube via Nuro
Reference: TechCrunch

当記事はギズモード・ジャパンの提供記事です。

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