京都 細見美術館館長が仕掛ける新企画とは、琳派コレクターが日本美術発信

 MBSテレビ「京都知新」(日曜前6・15、関西ローカル)の16日放送は、細見美術館館長・細見良行氏(65)が主人公。近年人気の江戸中期の画家・伊藤若冲、俵屋宗達や尾形光琳に代表される「琳派」の作品のコレクターとして仕掛ける新たな企画にスポットを当てる。

 躍動的、細密に、高価な絵の具を使い色鮮やかに描かれた「雪中雄鶏図」。一方で、ユーモラスな表情を見せる水墨画が伊藤若冲の作品。細見氏は若冲没後220年を記念した展覧会を監修する細見美術館の館長を務める。

 細見氏は昭和の実業家の家に生まれ、1998年、細見家三代が

70年余りをかけで蒐(しゅう)集した日本美術コレクションを礎として、京都・岡崎に「細見美術館」を開館。当時、国内ではまだ、日本美術を褒める風潮はなく、マスコミの関心は西洋美術一辺倒。「印象派でなければ美術ではない」とされてきた長年の逆風の中、あえて日本美術中心の美術館を開館させた。「戦後、やっぱり、日本美術を褒めるといった風潮がなかった。やっとですよね。70年たって日本人のアイデンティティを取り戻したのは」。1人でも多くの人に日本美術の魅力を伝え、広めたいという気持ちからだった。

 細見氏は裏千家の茶人として茶会を開催するなど、伝統文化の普及にも尽力。先見性とで蒐集された美術品が生きた道具として今も使われている。若冲の他に、力を入れて展覧会を開いてきたのが、「琳派」の作品。父・實(みのる)氏が蒐集したもので、開館から20年、若冲をはじめ日本美術にも関心が寄せられるようになった。

 18年秋、「日本美術の凄さを世界中にアピールしたい」とヨーロッパ初公開となる国宝「風神雷神図屏風」や細見コレクションを展覧。パリから「琳派」の美を伝えることに成功した。日本人のDNAに宿る美意識のすばらしさをどう発信していくか。今春、岡崎公園内にリニューアルする「京都市京セラ美術館」の開館記念展と連動させ、新企画を用意している。

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