『魔進戦隊キラメイジャー エピソード ZERO』公開記念!塚田&望月プロデューサーに訊く『キラメイジャー』ができるまで!

アニメージュプラスに、東映の塚田英明プロデューサー、望月卓プロデューサー初登場です。ですがアニメージュプラスと同じ徳間書店、ハイパーホビーでは数えきれないほど登場していただいているお2人なので、ハイパーホビースタッフによるインタビューでお届けいたします。これを読めば、2月8日から『スーパー戦隊MOVIEパーティ』内の1本として公開された『魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO』と、3月8日(日)からスタートする『魔進戦隊キラメイジャー』がより楽しめること間違いなし!
▲『魔進戦隊キラメイジャー』製作発表より(撮影/松山勇樹)

<塚田英明 Profile>
つかだ ひであき/『仮面ライダーアギト』(2001)で、始めて特撮作品のプロデューサーに。その後『忍風戦隊ハリケンジャー』(2002)、『爆竜戦隊アバレンジャー』(2003)でスーパー戦隊シリーズのプロデューサーを経験。『特捜戦隊デカレンジャー』(2004)で、初めてチーフプロデューサーを担当。以降、『魔法戦隊マジレンジャー』(2005)、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』(2007)、『仮面ライダーW』(2009)、『仮面ライダーフォーゼ』(2011)のチーフプロデューサーを担当。その後、『科捜研の女』などのドラマを担当しながら、『忍風戦隊ハリケンジャー10YEARS AFTER』、『宇宙刑事NEXT GENERATION』、『特捜戦隊デカレンジャー10YEARS AFTER』、『スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー』、『ガールズ・イン・トラブル スペース・スクワッド EPISODE ZERO』、『GOZEN-純恋の剣-』という、Vシネマや映画のチーフプロデューサーを担当。『魔進戦隊キラメイジャー』において、9年ぶりに特撮TVシリーズのチーフプロデューサーを担当する。

<望月 卓 Profile>
もちづき たく/『仮面ライダーW』(2009)、『海賊戦隊ゴーカイジャー』(2010)、『特命戦隊ゴーバスターズ』(2011)のプロデューサー補を務め、『非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛』(2013)、『仮面ライダー鎧武/ガイム』(2013)、『仮面ライダードライブ』(2014)、『動物戦隊ジュウオウジャー』(2016)ではプロデューサーに。『宇宙戦隊キュウレンジャー』(2017)では初のチーフプロデューサーに。その後、『刑事ゼロ』(2019)のプロデューサーとなり、特撮作品からは離れていたが、『魔進戦隊キラメイジャー』において特撮作品に復活。
■大人番組から戻ってきた2人のプロデューサー

——塚田さんはスーパー戦隊シリーズのプロデューサーは『獣拳戦隊ゲキレンジャー』以来ですね。

塚田 そうなりますね。僕は今、テレビ企画制作部次長という管理職とプロデューサー兼任になったので、東映特撮全体、スーパー戦隊だけでなく仮面ライダーを含めて、この先どうするのかとか、広い視点で物事をみなければいけなくなりました。だから1年間の特撮番組は、もうやる機会がないかと思っていたんですよ。ですが、大人番組のチーフプロデューサーを担当して、新たな発見や気付きがあり、1年間の特撮番組に生かす機会があったらイイな、とも思っていたんです。なのでここで僕が、1年間のシリーズをプロデューサーとして担当することが、今後の東映特撮番組の舵取りにも役立つかなと。そう考えて、今回担当することに致しました。ですがやるにあたって、他の業務もあるので……今までの経験上、スーパー戦隊のチーフプロデューサーをやっていると絶対的に時間が足りなくなるくらい、どっぷりになっちゃうので、チーフクラスのバディがいないと成立しないんじゃないかなと思って、望月が僕と一緒にプロデューサーをやることになったわけです。相棒……まあ、バディロイドです(笑)。

望月 ロイド!?

塚田 違うか(笑)。

望月 バディとバディロイドは、大きく違いますよ。

塚田 あ、そうなの(笑)。バディロイドは違うのか。

望月 バディロイドは、ポンコツ気味なので(笑)。

——ポンコツ気味(笑)。望月さんはそういうバディというような位置で、というのはいかがですか。

望月 位置はそんなに意識してないですけど、仕事をいただけてよかったです(笑)。いや、真面目な話をすると、またスーパー戦隊をやらないかという話をいただいたのは、いいタイミングでした。ちょうど『キュウレンジャー』が終わった後に、私事で恐縮ですが子どもが生まれまして。なので『キュウレンジャー』で得た経験や教訓、プラス子どもが生まれてちょっと視点が変わったところも感じているので、それを活かせるな、と。

塚田 大人番組の『刑事ゼロ』も経てるしね。

望月 それもありますね。映画『GOZEN-純恋の剣-』も塚田さんと一緒にやりましたし。刑事ドラマをやり、時代劇をやり、舞台もやり、いろいろな経験をした上でまた戻ってきました。ずっとやってきた特撮番組を離れて、この2年くらいはいろいろ新しいことをやれたので、非常に貴重な時間でした。その上でご指名をいただけて、ありがたいと思っているので、1年間頑張りたいです。

■乗り物×宝石は、正統派でありチャレンジでもある!

——『魔進戦隊キラメイジャー』の脚本を読ませていただいて、非常にシンプルな作品でスーパー戦隊としての正統派を目指しているのかなという印象を受けました。それが本作の狙いでしょうか?

塚田 そうですね。基本は正統派が好きだ、というのもあります。それにきっと、観てくださるみなさんの要望的に、何かそろそろこういう正統派、王道的なものを欲しがってるんじゃないかなと思って。

——現代社会とか、日本の状況とかを考えると、現在の特撮番組は複雑になっちゃいがちだと思います。

塚田 現代の特撮番組は作るにあたって解かなきゃいけない方程式が多いですが、その正解を出しつつ、”複雑なものをそう感じさせずにシンプルに見せる”のが、僕らのやるべき仕事だと思っています。やっぱり方程式が解けてないまま世に出ちゃうと、そういう番組もありますが、それはダメなんじゃないかなと。やっぱりスッキリ解答を出した上で、ちゃんと楽しめるものを作りたい、という意識ではいます。

——正統派でありつつ、『キラメイジャー』は宝石と乗り物モチーフというのが意外だったんですが。なぜそういうモチーフになったのでしょうか?

望月 まず最初は乗り物モチーフという案があって、そこから最終的に直球の乗り物戦隊になってもいいですし、乗り物になにか掛け合わせて面白くなればなおいい、ということでプラスαを模索しました。打ち合わせを重ねる中で『ジュウオウジャー』のジュウオウキューブのが面白かったよね、みたいな話の中で、変形というワード、そして宝石というワードが出てきたんです。

塚田 スーパー戦隊44作目ともなると、乗り物自体はもう何度もやってるから、じゃあ新鮮なものって何があるのかなという中で、宝石が出てきたんですよね。

望月 それで乗り物×宝石でいこうとなったんですが、一方で宝石って女児のアイテムというイメージがあるという意見もありました。

塚田 キラキラした宝石って、確かに女の子モチーフなんです。

望月 ですが逆に、男の子にも女の子にも観てもらおうよ、つまり全ての子どもを取り込もうという決意も新たにして、乗り物×宝石に決定したんです。チャレンジといえば、チャレンジですよね。

塚田 明らかにチャレンジですね。ですが、だからこそ今までそんなにやられていないというところもある。

望月 どちらかというと僕らも「よーし、やってみるか!」という、挑戦的な感じで選んだモチーフなんです。

塚田 宝石、石というのを調べていくと、実はモチーフとして、いろいろ掘れる部分があるんですよね。調べれば調べるほど、科学的なことがいっぱい込められているモチーフ。なのでものすごく、やりがいがあるなと思っています。

望月 企画初期の段階では、科学的な方向にいくのか、ファンタジー方向にいくのか、僕らもまだ定まっていませんでした。宝石って、どっちにもいけるんですよ。そこが魅力の一つでもありました。

塚田 結局、ファンタジー多めのほうにいきましたね。でも、科学も入ってるんですよ。ファンタジーと科学のハイブリッドです。クリスタリアっていう王国がファンタジーの流れを象徴していて、博多南無鈴(はかたみなみ むりょう)さんのCARATという組織が地球のテクノロジーを象徴しています。そのハイブリッドが、『キラメイジャー』のアイテムという設定になっているんです。そういう意味では、番組自体もファンタジーとSF、サイエンス・フィクションのハイブリッドだと思っています。

▲『魔進戦隊キラメイジャー』製作発表より。(撮影/松山勇樹)
■キラメイジャーの5人は全員キラキラ!?

望月 それに宝石だからこそ、キラキラ、煌めく、輝くというテーマが出てきました!

——キャストのみなさんにも取材をさせていただきましたが(その取材記事は「ハイパーホビーVOL.15」(4/1発売)に掲載します!)、みなさん輝いていましたね。

塚田 キラキラしていましたか?

——していました! 塚田さん、さすがだなと思います。

望月 塚田さん、そういうところ持ってますよね。『マジレンジャー』の松本寛也くんとかね。

塚田 (笑)。まあ、寛也は僕らのアイドルだからね。

——キャストのみなさんにお聞きしたんですが、最終オーディションに15人くらい残っていたそうですね。

塚田 今回はキラキラした候補者がいっぱいいました。本当に、もうひと組くらい組めそうなくらい。キラメイジャー5人を選んだ理由は、ひとりひとりのよさももちろんありますが、役との相性だったり、5人のチーム感を重視した、というのはこれまで通りです。5人の内訳は、キラキラした4人と持たざるひとり、でした。でもこの一見持たざるひとりには、非常に可能性を感じる存在でなければいけない。まずキラキラな4人は、これまでのキャリアもあって、実際に俳優としてもキラキラをすでに発揮しつつある人を選びました。そしてレッドは、もう17歳で5人の中で最年少という、小宮(璃央)くんしかいなかったですね。

望月 塚田の言う通り、今回のテーマと役柄にぴったりですし、それに本当にできすぎなくらい、いい子たちが集まってくれたなって思います。

——全員が謙虚というか。しっかりしていながら、すごくちゃんと考えている、未来を見ているような印象を受けました。

望月 そうですね。向上心がありますね。どんな時でも楽しもうっていう気概と余裕のある子たちなので、やっぱりそういう人って輝いてますよね。

塚田 そういう意味では、やはりコンセプトに基づいて選んでいるんですよ。自分が担当してない作品についてはよくわからないですが、『アバレンジャー』のときは、アバレてるっていうか、はみ出したような感じを求めたら、割とお行儀の悪い子たちが集まったという(笑)。

望月 (笑)。これは、書いておいてください。

塚田 『マジレンジャー』は兄弟でしたから、よくも悪くも仲が良くて悪い、という家族のような感じでしたし。『フォーゼ』のときは、ある種のひとつ学園のカーストを体現しつつ、当然その中にいろいろな子がいるという。『キラメイジャー』はキラキラということで、そういう意味では謙虚さっていうのも結果としてそこに付随してきたのかもしれないと思いますね。キャストを決めるというのは、そういうことなんじゃないかな。

望月 『キラメイジャー』は明確なテーマがあったので、比較的探しやすかったですけど、やっぱり充瑠(熱田充瑠(あつた じゅうる)/キラメイレッドに変身する高校生)については難しかったですね。美形なイケメンだったらスクールカーストの最下位にはならんだろうというリアルなところも考えつつ、でもメインとも言えるレッドだしそうも言ってられない。これは悩ましいぞと思っていましたが、小宮くんが現れた瞬間に「そういうことか!」って全部吹き飛んじゃいました(笑)。そこで、5人が並んでいる姿が見えたなっていうのがありますね。

塚田 スタッフのお姉さま方が、小宮くんは可愛いって言ってるからね。正解だったんだと。

望月 大正解でしたね。

塚田 小宮くんは可愛いわ。

望月 どうですか、可愛かったですか??

——男からしても、可愛いですね。写真や会見ではわからなかったんですが、実際にお会いして、これは可愛いなと思いました(笑)。

望月&塚田 よし!

塚田 あとは、望月は新條由芽ちゃんは、注目していたんだよね。

望月 オーディションの前に、一応最近の子はどういう子がいるのかなっていろいろ調べていたんですよ。そうしたら、ネクストブレイク的な枠で、新條由芽ちゃんが紹介されているWEB記事かなんかを読んで印象に残っていたんです。で、「オーディションこないかな~」って思ってたら「プロフィール届いてるじゃん!」と。いや、これは書かなくていいです(笑)。

■いよいよ公開された映画『魔進戦隊キラメイジャーエピソード ZERO』!

——ついに公開された『魔進戦隊キラメイジャーエピソードZERO』ですが、これは3月から始まる『魔進戦隊キラメイジャー』の前日譚ということですよね。

望月 そうなんです。キラメイジャー結成秘話なんですが…まだレッドはいないという。これで成立するのか心配でした。

塚田 でも、充瑠の学校生活のエピソードをしっかり描けたからよかったんじゃないかな。テレビの1話では、魔進(マシン/クリスタリアの宝石が変形した巨大な乗り物)の活躍なども入れなければいけないのでそこまでは描ききれない。でも映画ではアクションはレッド以外の4人だけの活躍なんですが、充瑠の高校生活がもうひとつのプロットとして入ってて、いい具合に1本の映画として成立しています。

望月 先にキラメイジャーに変身している4人と、充瑠の明確な差が表現できましたね。

塚田 あとは、充瑠のクラスメイトの西葉瑞希ちゃんは良かった。助演女優賞をあげたい。

——! それは楽しみです。

望月 ゲストもこだわりました。TV本編のほうも1年間、ゲストにキラキラした子たちを出していきたいと思っていますので、そこも楽しみにして欲しいですね。

■1年間キャストだけでなくプロデューサーもキラメく!

望月 キラメキを標榜している以上、キャストもスタッフもプロデューサーもキラメイていかないといけないなと思っていまして。

塚田 よく言うよ。

望月 まぁ最初ですし(笑)。でもキラメきって何なんだろうとずっと考えていて。子どもたちの目を輝かさせて、毎週観たいと思わせることが僕らの使命だと思っているので、キラキラの作品をお届けできるよう、毎日スタッフ・キャスト一同頑張っております。でも、子供だけでなく大人のみなさんにも観ていただきたいです。よろしくお願いいたします。

塚田 おなじく、『キラメイジャー』のプロデュースをしながら生活していて、僕もすごく考えますね。”キラメンタル”っていう劇中用語があって——これは望月がネーミングしたものですが——これはなかなか良い言葉かな、と。意識して使ってます。気分が落ちこんでる日は、”キラメンタル”が下がってるよ、上げていこう、とかね。よりよく生きる、の”よりよく”っていうのが、”キラメンタル”をアップさせるっていうことなのかもしれません。”キラメンタル”は、生きる基準になりうる発明かも。『キラメイジャー』は”キラメンタル”にまつわるドラマです。楽しいキャラクターやセリフを楽しんでもらって、キラキラの世界観に浸っていただける、日曜の朝を楽しく過ごせる存在になることを目指して作っています。応援よろしくお願いいたします。

プロデューサー対談撮影/真下裕(Studio WINDZ)

■映画『魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO』、『スーパー戦隊PARTY』の中の1本としてとして公開中!

★スーパー戦隊MOVIEパーティー公式サイト

(c)2020 テレビ朝日・東映AG・東映

当記事はアニメージュプラスの提供記事です。

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