「ながらスマホ」で脳は退化? “脳力”を高める3つの方法

日刊SPA!

2020/2/12 15:53

 40歳を過ぎ、直前にやろうとしていたことがわからなくなった経験などはないだろうか。どこか自分の脳や体に不具合を感じ、20~30代にあった成長している意識は薄れ、むなしさや停滞感が心を支配する――。人はなぜ老化&劣化し、成長を止めるのか? 今回は「脳力」編。40代でもいまから成長するための処方箋を紹介する。

◆休息と刺激を与え続けて凝り固まった脳を解き放て!

年齢とともに衰えを感じる体の部分といえば、脳だろう。「人間の脳は成長する一本の樹木のようなものですね」と話す脳内科医・加藤俊徳氏が脳のメカニズムを解説する。

「乳児、小児、大人の脳画像を比べると、人間は人生経験を積むことによって、全体的に『白質』という枝が太く成長していきます。一方で、右手しか使わない人の脳画像をみると、左手の動作を司る右脳の運動系部分に枝がまったく成長しておらず、白っぽくスカスカ。だから脳は年齢ではなく、単調な生活パターンや新たな経験をやめた瞬間に老いていくんです」

◆スマホ認知症の患者が急増

近年では「脳が劣化するスマホ認知症の患者が急増している」と話すのは、医学博士の奥村歩氏。

「目的のない『ながらスマホ』が脳疲労を生む大きな要因です。なんとなくネットニュースやSNSを見る習慣がついている人は脳にゴミ情報が溜まり、脳は退化していることを自覚したほうがいい」

ではいまから脳を成長させるには、どうすべきか。睡眠の質を高めるのが大事だ。

「睡眠時間の確保も大事ですが、夜寝ることで男性ホルモン値が回復し、脳の活性化に繫がります。23時前には寝たいですね」(前出の脳内科医・加藤氏)

◆脳を活性化させるには?

また「脳はインプットよりアウトプットで活性化する」と話すのは、脳神経外科医の菅原道仁氏だ。

「人間は日々生活するだけで情報をインプットしていますが、アウトプットは自発的に行わなければならない。例えば音楽を聴いたら歌う、本を読んだら誰かに話す、おいしい料理を食べたら再現してみるなど、得た知識から自分なりにアウトプットする行動をしたときに、脳力は高まるんですね」

そうはいっても、そんな新たな行動を起こす余裕もない40代も多いだろう。奥村氏は「懐かしい音楽を聴きながら、ぼんやりするだけでもいい」と助言する。

「ぼーっとすることで脳が瞑想状態に入り情報が整理されます。さらに、自分の青春をよみがえらせてくれるような音楽を聴くことで前向きな思考にもなれる。これは“回想療法”と呼ばれる方法で、ポジティブな回想をすることは脳の成長に繫がっていくんです」

昭和歌謡でも聴きながら昔を振り返り、新たな体験を探してみる。それで脳はまだまだ成長するのだ。

<脳力を高めるための3つの処方箋>

・23時に寝て朝起きる

・得たものをアウトプットする

・懐かしい音楽で明るい過去を振り返る

【加藤俊徳氏】

脳内科医・医学博士。「脳の学校」代表、加藤プラチナクリニック院長。近著に、自身の半生や脳との向き合い方を綴った『脳を鍛えれば、人生は変わる』(海竜社)などがある

【奥村 歩氏】

医学博士。おくむらメモリークリニック院長。「もの忘れ外来」で10万人以上を診断。著書に「『朝ドラ』を観なくなった人は、なぜ認知症になりやすいか?」(幻冬舎)がある

【菅原道仁氏】

脳神経外科医。菅原脳神経外科クリニック院長。著書に『すぐに怠ける脳の動かし方』(青春出版社)、山田ゴメス氏との共著『モテと非モテの脳科学』(ワニブックス)など

<取材・文/週刊SPA!編集部 モデル/河合健志>

※週刊SPA!2月4日発売号の特集「まだ成長できる人」より

―[まだ成長できる人]―

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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