考察「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」3話。本当にレンとリコは入れ替わってる?記憶と視点

エキレビ!

2020/2/2 09:45

読売テレビ・日本テレビ系ドラマドラマ「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」第3話が、1月26日に放送された(毎週日曜22時30分~)。

清野菜名演じる川田レンに、リコという双子の姉がいたことが確定。第3話にして早くも、"レンはリコだった説"が浮上している。


清野菜名と横浜流星の味付け無しのアクションがみたい
まずは第3話のあらすじ。考察は、本文の後半でしたい。

スピードクライミングの日本代表・宮澤沙奈恵(秋元才加)が、練習中に何者かにロープに細工をされて落下。コーチの鹿野(三浦貴大)とともに世界選手権を辞退すると発表した。記者会見を見ていたレンは、沙奈恵が中学の同級生だと気付き、入院する病院に会いに行く。ミスターノーコンプライアンス(佐藤二朗)は、この事件の謎を暴くため、森島直輝(横浜流星)を呼び出す。直樹は白黒つけるために、ミスパンダとともに動く。

新たに日本代表として選考された北里亜香里(竹内愛紗)の公開練習に、ミスパンダが乱入した。圧巻だったのは、警備員相手に見せたアクションの真っ最中に、亜香里を言葉で追い詰めたことだ。

「だってさ~宮澤沙奈恵がケガをして、一番得するのってあんたじゃん? 彼女がケガをしたから、日本代表になれたんでしょ?」

ハッキリとセリフを言いながら、アクロバティックに警備員をかわしていく。さらにはクライミングや、ロープアクションまでやってくれるのだから序盤から贅沢すぎる。

後半ではレンと直樹が組んで、鹿野(三浦貴大)とミルコビッチ(フィフィ)を相手にアクションも披露。まぁフィフィのアクションがすごかったかというとそうでもないのだが、雰囲気はワクワクさせてくれた。

動きやすくするために自分でスカートをビリッと破く姿はどっかの国の女スパイみたいだし、運動神経の悪そうなカクカクした動きも、"やばそうな人"に見えてなんだか新鮮。「フィフィってアクションもできるのか!」とは思わなかったけど、かなりのインパクトを残した。

しかし、残念な部分もある。アクションは長いシーンをワンカットで一気に見たいのに、細かくブツブツと切れていて、なんだかスカッとしない。動きが連動していないので、ダイナミックさに欠ける。

清野菜名と横浜流星の連携をいろいろな角度から見せて躍動感を出したいのかもしれないが、ちょっと作り物感が出てしまっている気がする。現場から全力で走り去るだけのシーンはそれだけで十分迫力があったので、シンプルなやつで十分な気がする。余計な演出をしなくても、そのまんまでムチャクチャカッコいい2人なんだから。

「レンはリコだった」と思わせようとしてきているぞ!
・レンにはリコという双子の姉がいた。

・家族で泊まっていたバンガローが放火され、リコは死んでしまった。

・レンは、リコを見殺しにしてしまった。

・レンは檻の中で育てられた。

上記が今話でほぼ確定した。

母親の麻衣子(山口紗弥加)は、レンとリコを檻の中と檻の外と差別して育てた。普通に考えれば、囲碁の才能のないリコを檻に入れるだろう。しかし、今生きているレンは、檻に入っていた記憶を持っている。

矛盾しているようにも見えるが、ここで、"檻に入っていたリコがレンに成りすまして生きている"という推測が成り立つ。成りすましならば、囲碁棋士として突然負けだしたのも合点が行く。

今話のラスト、直樹がレンのかかりつけの精神科医・門田(山崎樹範)に向かってこんなセリフを言い放った。

「川田レンは、レンじゃないですよね?」

次話で門田がうなづいたら、レンとリコの入れ替わりがほぼ確定だ。だが、なんか気になる。確かにそう成立するのだが、そんなにすんなり行くだろうか? そもそも、ミステリーに双子がでてきたら、「もしや、双子が入れ替わった?」と疑ってしまうのが心情というものだ。そんな心情を利用したミスリードな気がする。

なので僕は、前話から唱えている「レンの中にリコがいる」説と「ミスパンダがリコ」説を推したい。裏付けは、レンが沙奈恵を思い出したときの回想シーンだ。

他のクラスメイトたちと大縄跳びをしていたレンが、木の方向を見ると、沙奈恵とリコと思われる少女が木登りをしてハイタッチをしていた。確かにレンは遠くから2人を見ていたのだが、その直後、リコ目線で沙奈恵とハイタッチをするシーンが差し込まれたのだ。たった一つの思い出の中に二つの視点。これは、レンとリコの記憶が混在しているとしか思えない。

第3話で門田が持っていた「一卵性双生児における記憶の相互関係」というファイルも、ここに繋がってくる。また、第1話でも門田は、大学の講義中に「人間の人格に別の人格を入れ込むことができる」という話をしていた。さらに第2話では、レンに薬を飲ませていることも発覚している。これらのことから、門田がレンの中にリコの記憶と人格を入れ込んだという疑いが出てくる。

天才囲碁少女だったレンは、事件をきっかけにネガティブになり勝てなくなっていった。そんなレンに門田は、ポジティブで活発だったリコの人格を入れることで、レンの復活を願った。しかし、そう簡単には行かず、薬を投与しながら実験を続けている最中に直樹が現れて、催眠術によりもう一つの人格であるリコを呼び覚まし、ミスパンダを作り上げたのだ。

直樹が言いたかったのは「川田レンはレンじゃないですよね?」ではなく、「川田レンは、レン1人ではないですよね?」という意味だったのではないだろうか?

なぜ、レンが檻に入っていたのか?
成りすましじゃないとしたらなぜ才能のあるレンが檻に入っていたのか?

普通だったら大事じゃない方を檻に入れそうなもんだが、麻衣子は子供を檻に閉じ込めるくらいなので、普通の人ではない。

前話のレビューでも書いたが、おそらく麻衣子は、囲碁の才能を持つレンを"大事にしたくて檻に入れた"のだ。こう考えると異常者診断クイズみたいで、腑に落ちる。
(さわだ)

■「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」

出演:清野菜名、横浜流星、要潤、白石聖、山崎樹範、山口紗弥加、佐藤二朗
脚本:佐藤友治、蛭田直美ほか
演出:遠藤光貴、松永洋一、汐口武史
制作著作:読売テレビ
主題歌:Billie Eilish「bad guy」白でも黒でもない世界で、パンダは笑う。

当記事はエキレビ!の提供記事です。

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