現代を生きる音楽ファンへのメッセージを叫ぶ。「神様、僕は気づいてしまった」

UtaTen

2020/1/25 19:00

突如現れた謎の覆面バンド 「神様、僕は気づいてしまった」


2016年にデビューした『神様、僕は気づいてしまった』。

デビューと同時に「だから僕は不幸に縋っていました」のミュージックビデオをYouTubeに公開しました。

▲神様、僕は気づいてしまった -だから僕は不幸に縋っていました-

メンバー全員が被り物をしている衝撃のビジュアルであり、ハスキーかつ高音の特徴的なボーカルが話題になりました。

彗星の如く突如現れた謎のバンドとして、じわじわとその知名度を上げていきました。

バンドにとって最大の転機となったのが2017年に発表された楽曲『CQCQ』。

▲神様、僕は気づいてしまった - CQCQ

当時まだ無名であったにもかかわらず、TBS系テレビドラマ『あなたのことはそれほど』主題歌に大抜擢。

同時にメジャーデビューも果たし、一気にその名をお茶の間に浸透させました。

YouTubeでのMV再生回数は2019年12月現在2600万回を突破。バンド代表曲のひとつとなりました。

これまでの曲と同様、鋭いシングルコイルサウンドのギターによる特徴的なリフ。そしてAメロ、Bメロと溜めた後に爆発するような破壊的なパワーを持った超高音域のボーカル。

疾走感あふれるアレンジを最大限に詰め込んだ一曲で、ぐっとバンドの注目度を高めました。

当時、楽曲を聞いた人たちがSNS等で「一体どんな人が歌っているのだろう?」「そもそもボーカルは男性?女性?」といった話題で盛り上がっていたのを覚えています。

2019年にはニューアルバム『20XX』を発売するなど、現在も精力的に活動を続けています。

▼『CQCQ』の歌詞コラムはこちらから

正体は◯◯!?圧倒的な技術を持ったメンバーに注目




メンバーは4人編成。

ギター担当であり、ほとんどの楽曲において作詞・作曲や編曲を手がけるバンドのブレイン、東野へいと。ベースの和泉りゅーしん。ドラムの蓮。

そしてボーカル・ギターを担当するのはどこのだれか。

確かな演奏力・歌唱力を備えたスゴ腕の4人ですが、その正体や素顔は明かされていません。

「ボーカルは○◯?」「ギターは◯◯じゃない?」といったような推測、考察がファンにより行われていますが、本人たちは明言していません。

また、この「匿名性」によって得られる共感力を活かすことは効果的な戦略の一つといえます。



匿名の視点から思想を投げかけることによって、そのメッセージはより多くの人々に分け隔てなく伝わるでしょう。

誰の考え方かは関係なく、ただそこにあるメッセージを受け取って欲しいというバンドの思考と非常にマッチした戦略です。

また正体を隠すことでファンによるバンド自体のある種の「神格化」が行われ、その存在がより高度で「カッコいい」ものとなっていくこともあります。

これらの手法はSNSや動画サイトを中心とするインターネットでの音楽市場で成功を収める秘訣の一つかもしれませんね。

覆面をしている彼らは「楽曲至上主義」を掲げ、主に楽曲の発表やミュージックビデオの公開といった分野を主なフィールドとして活動をしていく方針をとっているそうです。

ライブ活動はあまり頻繁には行わないため、音楽フェス「SUMMER SONIC」に出演した際はその珍しさから会場にファンが殺到したそうです。

その際にも覆面はしたまま演奏を披露しましたが、歌唱力や演奏力はやはり本物。圧倒的なクオリティのパフォーマンスで観客を熱狂させました。

圧倒的な完成度を誇る、オススメ3曲




『CQCQ』で大ヒットを記録した神様、僕は気づいてしまった。

多くの楽曲で作詞・作曲を手がける東野へいとのソングライティングやアレンジが光る名曲の数々の中からオススメの3曲を紹介します。

東京に生きる若者のテーマソング「TOKIO LIAR」


▲神様、僕は気づいてしまった - TOKIO LIAR

『TOKIO LIAR』は2017年に発表された楽曲。

同年に大ヒットを記録した『CQCQ』等で聴くことができるダンサンブルな4つ打ちのいわゆる王道サウンドとは一味違う雰囲気をまとっています。

ギターによるメインのリフが繰り返される構成や、ジャズ等によく使われる和音であるセブンスコードを中心としたオシャレなコードワークなど、全体的にどこか物憂げでクールなサウンドとなっています。

YouTubeに公開されたミュージックビデオでは、曲名にも登場する東京が印象的かつ鋭いメッセージ性とともに描かれています。

楽曲を通して伝えたい、ボーカルのどこのだれかによる叫びが存分に伝わってくる作品となっています。

激しくも切ない、鋭いメッセージ「ストレイシープ」


▲神様、僕は気づいてしまった - ストレイシープ

『CQCQ』の翌年に発表された『ストレイシープ』。同年にシングルとしても発売されました。神僕が得意とするノリノリで疾走感のあるロックサウンドを存分に楽しむことができます。

またパワフルな印象の中にどこか寂しさや悲壮感を漂わせているのが神僕らしいポイント。

自然と聴き手の心に寄り添うような孤独感をサウンドやメロディによってテクニカルに演出しています。

MVに登場するメンバーの覆面に若干アレンジが加えられているのも見どころの一つ。

ビジュアル面においても洗練されたカッコよさを見せるバンドの魅力を楽しむことができます。

ナンバーワンの疾走感。神僕の知的な問い「わたしの命を抉ってみせて」


▲神様、僕は気づいてしまった - わたしの命を抉ってみせて

『わたしの命を抉ってみせて』は2017年に発表された楽曲。

バンドにとって1枚目のアルバムとなる『神様、僕は気づいてしまった』の1曲目に収録されている楽曲です。

シャッフルのリズムを大胆に取り入れたとてもスピーディーなアレンジとなっており、他の楽曲と比べてもその疾走感は随一。思わず体が動いてしまうようなサウンドに仕上がっています。

「シャーロックホームズ」といったワードを効果的に取り入れたリリックも印象的。バンドが持つ知的で余裕のある雰囲気を演出しています。

なぜ顔を出さないのか。独自の思想に基づいた確かな戦略




デビュー後すぐに圧倒的な楽曲の完成度とメンバーの演奏力の高さが話題を呼び一躍大人気バンドとなった神僕。

覆面を被った姿という衝撃的なビジュアルも話題になりました。

ギターの東野へいとはその理由について「楽曲を伝える上で表情を見せることは邪魔になってしまうから」と語っているそうです。

辛そうな表情で歌うと、その楽曲には辛い印象が付随してしまいます。

演奏をする4人があくまでもニュートラルな感情で楽曲を伝えることによって、視聴者は自分の感情を楽曲に重ね合わせて共感したり、楽しんだりすることができます。

現代に生きるファンの心を揺さぶって飽きさせない『神様、僕は気づいてしまった』はこれからも新しい衝撃を音楽ファンに与えてくれそうです。

TEXT ヨギ イチロウ

当記事はUtaTenの提供記事です。

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