テイラー・スウィフトが目前で…『キャッツ』主演女優の鳥肌が立ったワケ

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ミュージカルの最高峰とされ、日本でも高い人気を誇る不朽の名作『キャッツ』。待望の実写映画版がついに日本にも上陸します。そこで、主要キャストを演じたこちらの方に、見どころを教えていただきました。
写真・黒川ひろみ(フランチェスカ・ヘイワード)

■ フランチェスカ・ヘイワードさん!

【映画、ときどき私】 vol. 288

現在、英国ロイヤル・バレエ団で、トップの階級に属するプリンシパルダンサーとして活躍しているフランチェスカさん。映画初出演にして、映画版の主人公である白猫のヴィクトリアに抜擢され、大きな注目を集めています。そこで、公開を記念して来日したフランチェスカさんに、豪華キャストが集結した現場の様子や日本への思いについて、語っていただきました。

―まずは、これだけ世界中に知られている作品に出演が決まったときは、どのようなお気持ちでしたか?

フランチェスカさん
 それまでは実際に『キャッツ』の舞台を観たことはなかったのですが、8歳くらいから舞台を映像化したビデオをずっと観ていました。そのなかでも、すっかり虜になってしまったのは、美しくて素晴らしいバレエのソロがあるヴィクトリア。舞台版ではそこまで主要な役どころではありませんが、子どもの頃からまねしていたほど好きでした。

それもあって、ぜひヴィクトリア役を演じたいと思ったんです。とはいえ、トム・フーパー監督から「今回は、ヴィクトリアを主役にする」と聞いたときは、内心すごいプレッシャーと責任を感じたこともありました。ただ、新たなヴィクトリアを作り出す過程では、監督と一から話し合うことができたので、結果的にはエキサイティングな作業だったと思います。

―そういった不安をまったく感じさせない演技を披露されていましたが、どのようにしてその状況を乗り越えたのでしょうか?

フランチェスカさん
 まずは、自分がプレッシャーの下にいるということをなるべく忘れること。そして、これは今回だけでなく、バレエにおいても言えることですが、その瞬間瞬間に完全に集中することですね。つまり、自分自身をすべて捨て、演じているキャラクターになりきることが重要なんです。

そうすることで、自然とプレッシャーは薄れていき、違う世界に入り込むことができますから。今回で言うと、あのジュディ・デンチと共演するだけでもかなり緊張することですが、彼女とのシーンで「あぁ、ジュディ・デンチだ!」と思ってしまったら、とてもじゃないですけど、演技なんてできないですよね(笑)。なので、あくまでも彼女はオールドデュトロノミーで、自分はヴィクトリアなんだと言い聞かせながら、演じるようにしました。

■ 本物の女優とは何かを学ぶことができた

―確かに、初の映画出演で、いきなり大女優のジュディ・デンチさんと共演というのは、想像するだけでも震えてしまいそうです。現場では、アドバイスをもらったりしたことはありましたか?

フランチェスカさん
 具体的なアドバイスをもらうよりも、彼女の演技を実際に間近で見るだけで学ぶことはたくさんありました。「本物の女優というのは、こういうものなんだ」という見本のような方ですから。

そして、彼女から教えてもらったのは、一流の人ほどエゴが一切ないということ。彼女は非常に謙虚で、監督の演出や指示に対しても一切口を出すことなく、すべてを受け止めたうえで、きちんと自分で消化して演じていました。その姿には、感銘を受けましたし、見習うべき点は本当に多かったと思います。

―さすがですね。ちなみに、撮影以外でもジュディ・デンチさんとのやりとりで思い出に残っていることがあれば、教えてください。

フランチェスカさん
 彼女は俳優としてだけでなく、人としても素晴らしいので、みんなの緊張をほぐそうとしたり、現場の空気を和ませようとしたりしてくれました。いまの時代は、ちょっとでも暇があればみんなスマホをいじってしまいますよね?

でも、そうではなくて、なるべくみんなで一緒に楽しく過ごすように提案をしてくれたので、毎日ジュディとみんなでいろいろなゲームをしていたんです。映画の待ち時間は長くて大変ですが、おかげでとても楽しませてもらいました。

■ 撮影中に起きた忘れられない瞬間とは?

―気遣いも一流なんですね。そのほかにも、錚々たるキャストが勢ぞろいしているので、刺激の多い現場だったと思いますが、共演者の方の演技や歌声に、鳥肌が立ったような瞬間はありましたか?

フランチェスカさん
 まずは、私が劇中で歌っている『ビューティフル・ゴースト』という曲が完成したとき。通常ならデモテープやほかの人が歌ったものを聴かされることが多いと思いますが、今回はなんと作曲したテイラー・スウィフト本人に「完成したので聴いてほしい」と部屋に呼ばれ、目の前で歌ってもらいました。まさに、独り占めのソロコンサート状態。そのときは「これが私の人生なの⁉」というくらい鳥肌が立ちました。

あともうひとつは、イギリスの演劇界を代表する名優イアン・マッケランが、ガスのナンバーを収録しているときですね。何テイクか撮っていましたが、そのたびに違うバージョンで表現されていたので、その様子には感動しました。

―演じられたヴィクトリアは、新しい場所でいろいろな人と出会うなかで成長していきますが、映画という新しい現場に飛び込んだご自身と重なる部分もあったと思います。この作品へ出演した前と後で大きく変わったことは?

フランチェスカさん
 まさにその通りで、映画のなかのヴィクトリアと私には、共通したところがあったので、とても共感できるキャラクターでした。

変わったのは、これまで絶対に自分にはできないと思っていたことを克服できたということですね。今回で言うと、そのひとつが歌。まさか人前で、しかもプロのレベルで歌を歌うなんてありえないと思っていましたから。

あとは、自分とは異なるさまざまなスタイルを持つ世界中のダンサーと一緒に踊ることができたのも、すごく刺激的でした。もし、バレエ団のなかだけで活動してたら、彼らとコラボレーションすることもなかったと思います。

そういう意味でも、大胆さやチャレンジ精神が芽生えたので、いままでなら手を出すことさえためらっていたことにも今後は積極的にやってみようかなという勇気をもらうことができました。それが、一番大きな変化だと思っています。

■ 日本は自分にとって特別な場所

―ということは、これからも女優としても幅を広げていきたい?

フランチェスカさん
 そうですね。本業であるバレエをおろそかにしない程度にはなりますが、もっと挑戦してみたいです。

―フランチェスカさんは、バレエ団の公演のために何度も日本を訪れており、今回で6回目になるそうですね。日本にはどのような印象を持たれていますか?

フランチェスカさん
 まず日本では、会う人みんなが本当に親切で、礼儀正しく、優しいので、私は日本人が大好きです。初めて来たときはまだ高校生だったと思いますが、実は18歳と21歳の誕生日を日本で迎えたこともあるので、私にとって日本はとても特別な場所でもあります。

そのほかに美しいなと感じるのは、東京の建築物。古くて伝統のある格式高い建物からモダンな高層ビルまでいろいろなものが混ざっているので、そういったユニークな景観も好きなところです。あとは、当たり前ですけど、東京はお買い物天国ですよね(笑)!

―では、日本にいて面白いと思うことがあれば教えてください。

フランチェスカさん
 来るたびに、便利なものや素敵なものがすごくたくさんあると感じています。たとえば、すごく小さなことなんですけど、初めて来日したときに驚いたのは、冷たい飲み物に使うガムシロップ。これがあればより快適なのに、「なんでイギリスにはないの?」といまでも思っています(笑)。

―そのお気持ちわかります。逆に、私は海外に行ったときに、カフェでガムシロップのありがたみを感じたことがあるので(笑)。

フランチェスカさん
 そうですよね! 残念なことに、イギリスではどこでも見つけられないんですよ……。

■ 最高のクライマックスを味わってほしい

―また、今回の滞在では、本作を鑑賞された天皇ご一家ともお話されたようですが、印象に残っていることはありますか?

フランチェスカさん
 天皇皇后両陛下と愛子さまからは優しさがにじみ出ているというか、控えめで謙虚なお姿からも、本当に素晴らしい方々だと思いました。他国のロイヤルファミリーの方々に謁見できることはなかなかない機会なので、私にとっては非常に光栄な出来事だったと感じています。

ちなみに、私は猫が大好きなのですが、みなさんも猫を飼っていらっしゃるということもあり、猫談義に花が咲いて、楽しかったです。

―素敵な時間を過ごされたんですね。では、今後日本で行ってみたいところはありますか?

フランチェスカさん
 以前、京都に行ったことがありますが、1日しかいられなかったので、いつかゆっくりと訪れてみたいなとは思っています。

ちなみに、前回来日したときはフリータイムがあったので、一緒に来たメンバー3人で、ローカル列車を乗り継いで東京の郊外にある温泉に行ってみようという計画を実行したことがありました。私たちはまったく日本語ができないにもかかわらず、迷わずにたどり着くことができ、迷わずに帰ってこれたので、いまではかなり自信をつけています(笑)。なので、時間があれば、もっといろいろなところに旅をしてみたいですね。

―ぜひ、次回ゆっくりと日本を楽しんでいただきたいです。それでは、日本にも『キャッツ』のファンは多いので、これから観る方々へメッセージをお願いします。

フランチェスカさん
 どなたでも楽しめるマジカルで素晴らしい内容になっていますが、そのなかにはいろいろな人を受け入れる寛容さがあってこそ社会の体制に強さが生まれるんだといった大事なメッセージも詰まっている作品です。

また、舞台版のファンの方々は、それぞれお気に入りのキャラクターや歌があると思いますが、映画版ならではの違うバージョンもぜひ楽しんでください。

特に、最大の見せ場でもあるのは、ジェニファー・ハドソンが歌う「メモリー」のシーン。ジェニファーはこのシーンを14テイクほど撮りましたが、毎回全身全霊で歌いあげるので、それを見ていた私たちも14回泣かされ、ぐったりしてしまったほど(笑)。

でも、それぐらい感動したシーンでもあったので、みなさんにも最高のクライマックスを味わっていただきたいと思います。

■ インタビューを終えてみて……。

バレエダンサーならではの見事なスタイルを誇り、すべての所作から品が漂うフランチェスカさん。まるでお人形さんのような美しさに引き込まれてしまいましたが、劇中でもその魅力と見事なダンスは、誰もが虜になってしまうはずです。映画初出演とは思えない存在感に、注目してみてください。

■ 極上のエンターテインメントに浸る!

新たな世界観を描いた映画版ならではのスケール感と、映像美を堪能できる本作。映画界、音楽界、ダンス界でトップを走る豪華なキャスト陣が繰り広げる圧倒的なパフォーマンスに、特別な時間を味わうことができるはず。あなたにとっても、忘れられない“メモリー”のひとつとなるかも。

■ ストーリー

満月が輝く夜に若くて臆病な白猫のヴィクトリアは、ロンドンの片隅にあるごみ捨て場に迷い込んでしまう。そこで、ぐうたらな猫やワイルドな猫、お金持ちでグルメな猫など、“ジェリクルキャッツ”と呼ばれる個性豊かな猫たちと出会うことに。

そして、今宵は新しい人生を生きることを許される一匹の猫が選ばれる特別な夜。一生に一度だけの舞踏会が、いま幕を開ける……。

■ きらめきに満ちた予告編はこちら!



■ 作品情報

『キャッツ』1月24日(金)より全国公開配給:東宝東和(C) 2019 Universal Pictures. All Rights Reserved.

当記事はananwebの提供記事です。

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