「絶対零度」2話。沢村一樹の大暴れが凄い、がんばれミハンシステム!前シリーズとの違いを考察してみた

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2018年に放送されたフジテレビ系「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」がの続編「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」第2話が1月13日に放送された。

本作に登場するミハンシステムとは、あらゆるビッグデータから未然に犯罪を犯しそうな人物を特定するシステム。警察の秘密組織である「未然犯罪捜査班」(通称・ミハン)はこれをもとに事件を未然に防ごうと奮闘する。

1話ラストでは、井沢(沢村一樹)が殺したと疑われる女性が、ミハンの統括者である香坂(水野美紀)であることが発覚。2話の冒頭では、井沢がSAT相手に大暴れして逃走した。特殊部隊相手に、いくらなんでも強すぎる。


ミハンシステムが息をしていない
井沢が大立ち回りをした64日前。井沢は、遺体となって発見された元警察庁次長・町田(中村育二)の件で、警視庁捜査一課の早川(マギー)から事情聴取を受けていた。「64日前」というテロップを見逃すと、香坂殺しで井沢が捕まったように見えるややこしさだ。
今回、ミハンシステムが弾き出した危険人物は、女子高生の時田明日香(竹内愛紗)をストーキングする馬場智樹(影山徹)。

これまでの危険人物は、実際に犯罪を目論む悪い奴か、もしくは、犯罪に手を染める選択肢しかなくなってしまった弱者だった。結果的に馬場は、ストーキング真っ最中の悪い奴だったのだが、面白いのは、馬場がメインではなかったこと。

被害者である明日香を真ん中に据えて、次から次へと悪者が登場して状況が変わっていく“犯罪者のリレー”。それをミハンチームの井沢、小田切(本田翼)、山内(横山裕)、吉岡(森永悠希)、加賀美(柄本明)らが連携して真実に迫る。

黒幕へとバトンを繋ぐだけの脇役的な犯罪者たちも、しっかりと見せ場を作った。ギャンブル中毒の馬場は、突然姿を消してミハンを翻弄。吉岡をビール瓶で殴った浦上(進藤学)は、女性相手に結婚詐欺師っぽいやり取りを見せていた。黒幕と遠い2人の怪しいキャラクター性が、うまくミスリードになっている。

もちろん闇雲に個性的なキャラを持たせているわけではない。ギャンブル中毒だったからこその馬場の役割であり、突然姿を消したのは、吉岡の結婚詐欺風なやり取りが関係していた。関係性とキャラクター性がパズルみたいでキレイだ。

また、事件の大元になった明日香の父親も、いい人なのか? それとも悪い人なのか? 善悪の印象にふり幅を極端に持っていて、それがラストのシーンにインパクトを与えた。回想シーンの意味ありげに背中で語る様が憎い。

二転三転するなかなかのジェットコースター展開だったのだが、せっかくのミハンシステムがまるで生きていなかったことが気になる。もともとストーキングをしていた馬場から始まった事件だったため、展開として「ストーカーを監視しよう!」というスタートでいいはずだ。せっかくなので、ミハンシステムが生きたストーリーが観たいのだが、前作のレビューでもそんなことを書いた気がする。

前シリーズとの違い
井沢の心の闇に迫る、というのは前シリーズと今シリーズで共通している部分だ。前シリーズでは、「井沢は過去に人を殺したことがあるのか?」という謎が本筋となり、今シリーズは「井沢は未来で人を殺すのか?」が本筋になっている。

どちらも、妻と娘を殺された過去を持つ井沢の黒い部分だ。また、男性に襲われた経験を持つ小田切の過去も関係してきそうな気配。なかなか見ごたえのある最終回だったと記憶しているけど、井沢の闇も、小田切の闇も、実は何も解決してなかったということが、今さらながらに衝撃的だ。

また、前シリーズは、法で裁けない悪を謎の人物が必殺仕置き人のように制裁を加えるという要素が、中盤までストーリーを支えていた。だが、今回は法で裁ける悪ばかりが登場し、必殺仕置き人の要素はない。

その分今シリーズは、事件のせいで井沢が過去を思い出し、2話連続で暴走して見せ場を作っている。沢村一樹の全力暴走&奇人演技は、それはもう大迫力で見応え十分なのだが、心配なのはこの先だ。

沢村一樹を惜しげもなく使いすぎていて、この先が尻すぼみになってしまいそうなのだ。第3話も沢村一樹は暴発するのか? それとも、また違った要素で盛り上げてくるのか? 僕的には、暴走はいったんお休みして、クライマックスの一番良いところでブチかましてほしい。

(さわだ)

■「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」
出演:沢村一樹、横山裕、本田翼、森永悠希、高杉真宙、上杉柊平、マギー、粗品、水野美紀、柄本明
脚本:浜田秀哉
音楽:横山克
企画:稲葉直人
プロデュース:永井麗子、関本純一
演出:石川淳一、品田俊介、木村真人、小林義則
主題歌:家入レオ『未完成』

当記事はエキレビ!の提供記事です。

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