『出雲と大和』展開催レポ 古代のおかしな文化財が大集結

しらべぇ

2020/1/15 09:40




東京国立博物館(平成館)で、本日15日から『出雲と大和』展が開催された。しらべぇ取材班は一足お先にチェックしてきた。

■企画から5年


今回の展示は、日本書紀成立1300年を記念して、島根県と奈良県がタッグを組んだもの。現地に行かないとお目にかかれない文化財が一堂に会する。



開会式では、企画立案から5年もかけて実現したものと島根県知事の談。県をまたぎ、さらに取り扱いが難しい文化財を集結させるのに、どれだけ大変だったかが伺える。

展示は、「巨大神殿 出雲大社」「出雲 古代祭祀の源流」「大和 王権誕生の地」「仏と政(まつりごと)」と、4つのテーマに分かれている。



古代史好きでないとあまり馴染みのない名称かもしれないが、古代ロマンの片鱗を時代に沿って味わえる構成だ。


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■出雲大社は大きかった?


まずは島根県の出雲大社の神宝が展示されている「巨大神殿 出雲大社」。

まず目に入ってくるのがこの大きな「宇豆柱(うずばしら)」。出雲大社は古代は48mもあったといわれている。「宇豆柱(うずばしら)」は、実際にそれを支えていた柱とされ、発掘によって伝承の裏付けとなったもの。



ちなみに会場でもひときわ目をひく再現模型がこちら。登るの大変だし怖かっただろうなと想像が捗る。



また、こちらは出雲大社のオオクニヌシノカミが祀られている部屋で使われていた「御簾」だ。

普段入れない神様の部屋の御簾が見られるのは感動ではないだろうか。

■銅鐸と銅剣づくし


お次は弥生時代の祭祀道具が展示された「出雲 古代祭祀の源流」。

主に銅鐸や銅剣が展示されている。実はこれらは何に使われていたのかはっきり分かっていないそう。しかし、こちらの加茂岩倉遺跡のように、大量に出土されるところがあり、何かしらの祭祀に使われたのではというのが有力な説だ。



また、こちらは島根県の荒神谷遺跡から出土された銅剣。358本もの出土によって、出雲は古代でかなりの力を持っていたのではという説が有力になった話も。



もとは全て金色だったというのだから、想像すると一大イベントが行われたのではと想像してしまう。



数多くの銅鐸も飾られており、ファン垂涎のコーナーかも。

■はにわはお茶目


お次は、王権の統一が進んだと思われる時代の「大和 王権誕生」。

こちらは銅鏡やはにわが満載。銅鏡というと、古代ロマンの筆頭・卑弥呼を思い出す人も多いのではないだろうか。いわゆる卑弥呼の銅鏡と有名な「三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)」も展示されている。



こちらは円筒埴輪。はにわは古代のお墓である古墳に飾られたものだ。大きさに圧倒される。



はにわには、様々な形のものがあり家型のものも。



実際は意味があったのかもしれないが、古代人のクリエイターが想像力を発揮するシーンだったのかもと思うと、いろんな大きさや形があるのことが可愛らしく思えてくる。

■須恵器もお茶目


最後は仏教もさかんになった時代の展示「仏と政」。

日本では自然を信仰した「神道」と、海外からもたらされた「仏教」が融合した時代が長い。このコーナーではそんな背景のある文化財を紹介している。様々な仏像がケース無しで展示されているのは圧倒される。

また、記者の個人的なツボだったのが、こちらの須恵器(すえき)。一体なぜこんな形にしたのか、ちょっと狂気すら感じ、目が離せない。



また、古代というと勾玉だろうか。最近ではアクセサリーとして持っている人も多い。



こちらも、単なる装飾品か祭祀に使われたのか分かっていないが、とても美しいフォルムと透明感に見入ってしまう。

■とんでもグッズも


ミュージアムでは、展示品にちなんだオリジナルグッズが多数販売されていた。



こちらの勾玉の箸置きは、手軽に購入できるうえ、古代好きアピールもできるので個人的にオススメだ。



他にも、お菓子やはにわのぬいぐるみなど、かわいいグッズも多数あるので、チェックしてみてほしい。

ややマニアックになりがちな「古代」だが、今回の展示は丁寧な説明もあり、ファンはもちろん、これまで興味のなかった人も楽しめる内容だ。この機会に古代ロマンにふれてみるのもいいかも。

日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」
期間:2020年1月15日(水)-3月8日(日)
場所:東京国立博物館 平成館(東京都台東区上野公園13-9)
前期展示 1月15日(水)~2月9日(日)
後期展示 2月11日(火・祝)~3月8日(日)
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(文/しらべぇ編集部・ヨザワ マイ

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