小野伸二が敵わないと思った選手はあの超大物「明らかに違った」

サッカー日本代表の黄金世代の小野伸二(FC琉球)、坪井慶介、中田浩二が、1月4日に放送されたサッカー番組『FOOT✕BRAIN』(毎週土曜24:20~)の新春1時間スペシャルにゲスト出演した。

1999年のワールドユースで準優勝し、2000年にはアジアカップ優勝、2002年には日韓ワールドカップで初のベスト16に進出するなど、数々の実績を築いてきた黄金世代。番組では、視聴者から寄せられた質問なども交えながら、レジェンドたちの本音に迫った。

まず「なぜ黄金世代は強かったのか?」という質問には、小野が「やっていて楽しかった。まわりが同じ気持ちでやれたので、言葉を発しなくてもパスは出るし、受け手も走るチームだった」と振り返った。続いて、東京オリンピックに挑むU-23日本代表について印象を聞かれると、中田は「止める、蹴る、といった技術など、みんなが平均的にうまい」と語った一方で、個性のあるプレイヤーがいないと指摘。すると小野も「僕らのときは、自分の良さを周りと共有してもっと活かしていた。久保くんや堂安くんはドリブルが上手くて切り込んでいけるけど、パスを出せるタイミングで出さずに潰されるシーンが多い」と球離れの遅さを課題にあげ、「他の選手が良いところに走っているのだから、そこに出すことで次の選択肢がまた生まれるはず」とアドバイスを送った。

オーバーエイジの賛否が話題になると、アテネオリンピックにオーバーエイジとして参加した小野は「不要」と答え、「なにも共通点のない中で入っていって、1か月足らずの中でコミュニケーションを取るのは難しい。僕自身は取っているつもりでも、向こうから積極的に入り込めていないなど、オーバーエイジがいない方が彼らの持っているものを引き出せたのではないかと感じた」と経験を語る。坪井と中田は「賛成」を表明し、坪井は「パッとチームに入っても馴染んで、自分の特徴を当てはめることができそう」と言って大迫勇也と柴崎岳の名前を上げ、中田はその二人に吉田麻也を加え「センターラインをしっかりできれば。精神的にも大きなものを与えられると思う。若い選手が多い中で適任なのではないか」と話した。

また、自らオーバーエイジ枠での出場を熱望する本田圭佑について聞かれると、それぞれが、プレーのクオリティではなく、要求されるプレーの質や影響力が大きすぎるが故にチームのメンタルを必ずしも良い方向に持っていけないのではないかと分析した。そして小野は「ベンチワークが大事。出ている11人が良いだけではなくて、出ていない選手がモチベーションを高く維持して、出ている選手たちにもプレッシャーをかけられる関係性があるチームが強い」と語り、中田も「ワールドユースはベンチの選手が支えてくれて、一体感みたいなのを作ってくれた」と話した。

そして、海外進出がテーマになると、活躍する選手がいる一方で、出場機会すらない選手がいることについて、小野は「海外にいるということはチームの助っ人ですから。そういう選手がベンチというのは何を考えているのかわからない」とバッサリ。中田も「ちょっとでもプレーが悪いと助っ人だから叩かれる。とりあえず行ってみようという感じに見える」と本音を明かした。一方で、国内で選手生活を全うした坪井に「海外組との力の差」を聞くと、「あの当時、海外組だから何ということはなかった」と述べながらも、経験値の面では海外組に頼っていたこと部分があると明かした。

続いて、「こいつは敵わないと思った選手」を聞かれると、小野はフランスの天才司令塔ジダンと即答。「明らかにちょっと違いました」と語り、「あの人のまわりには入っちゃいけないというオーラがありました。入ろうとしても入れないんですけど(笑)自分の想像よりも遥かに上の想像をしている感じでしたね」と大絶賛した。そして中田はアーセナル、マンチェスターCなどでプレーした191cmの大型FWアデバヨールの名を挙げ、「空中戦では体が大きくてボールが見えない。体を当ててもびくともしないで飛ばされる。走られると大股で速くて追いつけない。ファウルしたくてもできない」とまさにお手上げだったという。そして、坪井はブラジルの怪物ロナウドを挙げ、「2006年にドイツワールドカップでやったときは恐らく全盛期ではなかったのに、あの動き、あの得点感覚、シュートまでの動作。全盛期は手を付けられなかったと思う」と感嘆の声。更に「あとは小野伸二ですよね」と述べ、「プレースタイルとかは全く違いましたけど、こういう人がプロのサッカー選手なのかというイメージはありました」と同僚への尊敬を明かした。

そして、昨年のJリーグの話題になると、15年ぶりの王者に輝いた横浜F・マリノスのポステコグルー監督について、小野は「僕がシドニーにいるときにメルボルン・ビクトリーの監督をやっていて、当時もああいうサッカーをしていた。マリノスでも同じようなパスをしっかり繋いで行くサッカーを目指して、適した選手を獲得して去年の問題点を改善できた」と話し、中田も「監督がやりたいサッカーを選手が理解して1年間やり通した。波がなかったし、観ていても面白かった。そしてマルコス・ジュニオールをはじめ、チアゴ・マルチンスなど外国人選手がはまり、攻守に穴のないチームができた。三好康児と天野純が移籍、エジガル・ジュニオが怪我をしてもそこをちゃんと補強するなどクラブ全体で戦っていた」と語り、優勝は驚きではないと絶賛した。

さらに横浜FCが13年ぶりのJ1昇格。52歳の三浦知良をはじめ、中村俊輔、松井大輔といったレジェンドが揃う。現役の小野にしてもカズのプレーは刺激を受けると言い、「僕も若い子からしたら40歳のおじさんじゃないですか。これから12年もできるかな」とコメント。自身の引退については「カズさんやゴンさん(中山雅史)がいるのが一つの目標になっていると思う。初めて代表に行ったときにあの2人を見て、本当のプロ選手というのはこういうものだなって。そういう人たちがまだまだやっているといことは自分もまだまだ続けなくちゃいけないと思いますよね」と現役への思いを明かした。

当記事はテレビドガッチの提供記事です。

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