校條拳太朗、高本学、三浦海里らの体を張った渾身のSFギャグが満載!?舞台『宇宙戦艦ティラミスII』~蟹・自分でむけますか~稽古場レポート

エンタステージ


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ギャグマンガ「宇宙戦艦ティラミス」(新潮社「くらげバンチ」連載/原作:宮川サトシ 伊藤亰)は、地球連邦所属の天才エースパイロット・・・なのにコックピットに引きこもっている青年スバル・イチノセと、スバルの兄で連邦と敵対する宇宙移民組織“メトゥスの民”の幹部イスズ・イチノセを中心に、個性的な登場人物たちの奇行や日常が描かれる爆笑SFギャグ。昨年夏に初舞台化され、なるせゆうせいの脚本、米山和仁(劇団ホチキス)演出の強力タッグによって、予想の斜め上をいく作品に仕上がり、見る者に大きな衝撃(笑撃?)を与えた。

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まもなく開幕する第2弾、舞台『宇宙戦艦ティラミスII』~蟹・自分でむけますか~でも、スバルとイスズの宇宙規模の兄弟喧嘩や、下ネタが飛び交う中二病的ギャグは健在?三浦海里、佐藤信長、宮澤佑らが演じる新キャラクターも加わりパワーアップした本作に迫るべく、その稽古場を取材した。校條拳太朗・高本学・三浦海里の熱いコメントと共にお届けする。

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稽古場では、分厚いドア越しに白熱した台詞が耳に飛び込んできた。スバル・イチノセ役の校條、イスズ・イチノセ役の高本に加え、ヴォルガー・ハマー役の上田悠介、ソウイチロウ・イチノセ役の磯貝龍乎(※前作は戦艦ティラミスの艦長役)ら、前作にも出演し舞台『宇宙戦艦ティラミス』(以下『ティラステ』)を知り尽くしたキャスト陣の攻めた芝居に見ているこちらもワクワクしてくる。稽古開始から一週間ほどですでに随所にアドリブも盛り込むメンバーもいたそう。

その勢いに後れを取るまいと、ロメオ・アルファ役の佐藤信長、ダッジ・ナイトロ役の宮澤佑、そして原作コミックの人気投票でも上位に食い込む人気キャラクター“生協の人”役の三浦海里も果敢に挑んでいく。

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稽古の合間、「すでにチームワークが出来ているカンパニーの中に入っていくのは緊張しました!」と語っていた三浦だったが、スバル・ビヨンド役の伊藤孝太郎とのボケ・ツッコミのシーンもテンポ良くこなし、初参加のコメディ作品を楽しんでいる様子が伝わってきた。

前作で磯貝の様々なアドリブを受けて見事にコメディの才能を開花(!?)させた高本は、「磯貝さんは隙あらばいろんなシーンにアドリブを入れてくるので、それに対応するのはある意味“特訓”かもしれない(笑)」とにっこり。その言葉に恐れおののいていた三浦が、はたして本作で“笑いのユニヴァース感覚”に目覚めるのか期待したいところ。

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ロメオ(佐藤)&ダッジ(宮澤)の新人パイロットコンビも、ヴォルガー(上田)とのセリフのやり取りで徐々にリズムをつかんでいき、前作から引き続きリージュ・ルロワ役を演じる藤本かえでは、常に笑顔で稽古場の雰囲気を明るく華やかにしつつも、独特の間で笑いを巻き起こしていた。

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また、前回はマーティン・アンサンブルという舞台オリジナルキャラクターで登場し大活躍だった正木航平は、今作でメトゥスの民の総帥、エスカレド・キャデラックという重要な役を演じることが発表されているが、どのようにステージに登場するのか楽しみだ。

稽古の後半では、演出の米山が固めつつあるシーンを頭から通して細かく確認していった。オープニングで全員が一列に並んだ時のバランスや各シーンに合わせる効果音、ステージに出てくるタイミング、メインの芝居をしていないところでの各キャラの動きなど、頭の中に本番の絵が見えているかのような米山の的確な指示を聞き逃すまいと、稽古場の空気が一瞬ピリリと引き締まる。

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そんな心地よい緊張感の中、キャスト陣からも積極的に意見が出され、米山が「今のはいいね」と嬉しそうに声をかける一幕も。限られた時間の中で次々と浮かぶアイデアを試し、瞬時に取捨選択しながらよりおもしろいもの、よりインパクトのあるシーンを生み出していく。徐々に高まっていくキャストの“熱”を肌で感じながら、コメディとは瞬発力の勝負なのだと改めて思い知らされた。

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自身が演じるイスズ・イチノセというキャラクターについて、高本は「自分の素に近いところも多く、今までの2.5次元舞台ではキャラクターに寄り添っていくことが多かったんですが、この“ティラステ”では自分とイスズをシンクロさせていく感じです」と言っていた。確かにイスズと高本には非常に近い空気も・・・?

SF作品でありながら、少人数のキャストによる圧倒的なマンパワーで“笑い”を生み出すティラステ。「生身の人間ができる舞台ならではの表現」にこだわる演出家の気合いや、観客の想像力をかきたてるキャスト陣の熱演によって、最新の設備は使わなくとも十分に宇宙空間やロボットによる戦闘シーンや、様々な人間模様を表現してみせた。

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校條は「見ているお客様の想像力という“ユニヴァース感覚”に助けられている部分も大きいと思います(笑)。僕らも芝居の話で盛り上がっている時に“陰毛”とか普通に言っちゃうんですけど、はたから見たらアブナイ人だろうし『あの人たち、陰毛の話を一所懸命してる・・・』ってヤバイ目で見られてたんだろうなって(笑)。完全にマヒしているというか、ユニヴァース感覚が高まった結果なのかなと思うんですよね(笑)。今回の舞台でも、観劇後にカフェでそういう会話をする方たちが続出するのではと予想しています(笑)」とコメント。

余談だが、タイトルにちなんで校條に「蟹を自分でむけるか?」と質問したところ、「実家にいた頃は大皿に並べられた蟹が出てきて、祖母が蟹スプーンでキレイにむいて取り分けてくれました。一応、自分でもむけるんですけどね(笑)」と、予想外の“おばぁちゃん子”エピソードが飛び出し、照れ笑いを浮かべていたのが印象的だった。

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開幕に向け、「前作を経てさらにパワーアップした舞台『宇宙戦艦ティラミス』をお届できるように、キャスト&スタッフ全員で一丸となって稽古をしています。僕自身も楽しんでお芝居をしているので、見てくださる皆様にそれが伝わればと思っています。とにかく思い切り笑って楽しんでいただけたら嬉しいです!」(三浦)、「おもしろいけど泣ける、そんな心が温まる舞台になっています。この作品で“2019年の笑い収め”と“2020年の笑い初め”を迎えていただければと思います」(高本)、「第2弾が上演できるのは、ひとえに皆様の応援のおかげだと感謝しています。前作を見てくれた方にも、今回初めて見る方にも、期待していただいている以上の舞台『宇宙戦艦ティラミス』の世界を魅力たっぷりにお届けしますので、ぜひ楽しんでください。劇場でお待ちしています!」(校條)と、気合いのこもったコメントをくれた3人。まずは、大阪での“笑い収め”を目指す。

舞台『宇宙戦艦ティラミスII』~蟹・自分でむけますか~は、以下の日程で上演される。

【大阪公演】2019年12月27日(金)~12月29日(日) IMPホール
【東京公演】2020年1月8日(水)~1月19日(日) クラブeX(品川)

【公式サイト】tiramisu-stage.com/
【公式Twitter】@tiramisu_stage

(C)宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会 (C)舞台「宇宙戦艦ティラミスII」製作委員会

(取材・文・撮影/近藤明子)

当記事はエンタステージの提供記事です。

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