脱マドンナのバックダンサー!「笑顔で死にたい」仲万美の制限しない生き方

dwango.jp news

2019/12/26 12:00


俳優の森田美勇人が主演する舞台『RADICAL PARTY -7 ORDER-』で紅一点のヒロインを演じるのが、仲万美。ダンサー、モデル、女優と多岐にわたる活動ぶりだが、仲の名前を一躍とどろかせたのは2015年のこと。世界的ポップスターのマドンナ直々の指名でワールドツアーのバックダンサーに選ばれた。にもかかわらずオファーが舞い込んだときの仲のリアクションは「はあ…」だったという。ポップスターからのラブコールに物おじしない“大物”仲万美とは一体何者なのか。



きっかけは仲のダンス動画をマドンナの愛娘が目にしたことから。「マドンナから『どうしてあなたを選んだのか知っている?娘があなたのダンス動画を見て“彼女を雇った方がいい”と言ったからよ』と言われました。YouTubeでUPした動画の再生数を確認したらウン万回以上で…。意図せず世界に広がっていたんです」と現代ならではのシンデレラストーリーを振り返る。

だがマドンナ側からオファーが舞い込んだ際は「私としては世代的にマドンナよりもブリトニー・スピアーズだったので、マドンナ=ブリトニーとコラボしていた人、という印象で。それだけに大きなプレッシャーを感じず、正直『はあ…』という反応でした」と若気の至りに苦笑い。ワールドツアーのリハーサル中にマドンナが代表曲『ライク・ア・バージン』を歌うと「これマドンナの曲だったの?てっきりシンディ・ローパーの曲だと思っていた!と驚きました。それだけ勘違いしていたので、怖れはありませんでした」と無知が吉と出た形に。

しかし英語も喋れない中、二つ返事で未知なる世界に飛び込んで行ったチャレンジ精神はなかなかのもの。「通訳してくれる人がいてくれたとはいえ、英語も喋れず、日本とは環境も違う。ストレスで肌は荒れるし、円形脱毛症にもなりました。もう日本に帰りたい!と泣き叫んだこともあります」と知られざる苦労もあったが「でもそれを逆手に取るというか、逆に言えば周りが何を言っているのかわからないので、嫉妬のように陰口を言われても『知らな~い!』と我関せずでいることができた」と雑念シャットアウトでダンスにだけ集中。ワールドツアーなど約1年半に渡ってマドンナの活動をバックダンサーとして支えた。

日本人でも過去に数人しか経験していない稀有な抜擢。仲も「マドンナとの日々はかけがえのない芸歴。それに勝るものが今後あるのだろうか!?と思うほど貴重」と認めるところだが、その一方で帰国後の周囲の変化に戸惑う自分もいた。「私は一切変わっていないのに、それまで対等に付き合っていた人たちの目が急に変わってしまって。私は私なのにどうしてチヤホヤするの!?って。仲万美ではなく“マドンナのバックダンサーを務めた人”という見られ方に居心地の悪さを感じて、一時はマドンナとの仕事を伏せたいという気持ちにもなりました」と葛藤があった。

そんな悩みを吹き飛ばしたのは、持ち前のチャレンジ精神。周りの目が変わったのならば、その目をまた変えてやればいい。5歳からダンス一筋だった思考を変えて、モデル業や女優業にも挑戦。「未知なることは怖いことだけれど、“私にはダンスだけ”という制限を取っ払ったときに、これまで知らなかった感情や見たことのない自分を発見できて、刺激を受けると同時にステップアップも実感」と前進の日々だ。

舞台『RADICAL PARTY -7 ORDER-』もその一つ。「お芝居だけではなくて、ダンスの部分も自分たちで振り付けをしなければならず労力も凄いけれど、やりがいがあります」と充実した表情で「本番の舞台に立った時に、自分がどうなるのだろうか?という不安とワクワクがあります。照明がついて目の前にお客様がいて…。未知なるドキドキ感も舞台ならではの醍醐味」と望むところだ

主演の森田美勇人とも相性抜群。「森田君は素直で根の優しい普通の男の子。お芝居に関する疑問点があるとすぐに相談してくれるし、自分の意見をきちんと人に伝える力がある。『僕よりもみんな』という気持ちが強くて、だからこそカンパニー全体が『やってやるぞ!』と一つになれた気がします」と年下の座長を最大限にリスペクトする。

同舞台のほか、2020年は出演映画も公開される。「2020年も制限せずに何でもやる。これは死ぬまで変わらない目標です。『職業は?』と聞かれたら、ダンサーでもモデルでも女優でもなく、『仲万美をやっています!』と答えたい。あれもこれもやったと思い出して、大満足の笑顔で死にたいから」。なるほど、だからこんなにも笑顔が素敵なのか。

『RADICAL PARTY -7 ORDER-』

【大阪】 2019年12月27日(金)~12月29日(日)梅田芸術劇場メインホール。

【東京】 2020年1月15日(水)~1月19日(日)TBS赤坂ACTシアター。

取材・文:石井隼人

当記事はdwango.jp newsの提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ

あなたにおすすめ