花と向き合い、時間をかけてようやく手に入れた「自分らしい自分」/フラワーアーティスト 前田有紀さん

カフェグローブ

2019/12/24 10:30

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フラワーアーティストとして活躍する前田有紀さん。前職のアナウンサー時代、充実した毎日を送りながらも「もし本当に好きなことに出会えたら、人生はどれだけ変わるのか」という好奇心を抱いていたといいます。

人生を変えることとなった「花」との出会い、2018年から展開する“移動花屋”での活動、そして自身が理想とする時間との関わり方についてうかがいました。

前田有紀さん
1981年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、テレビ朝日にアナウンサーとして入社。2013年に退職し、イギリスへ留学。フラワースクールと語学学校に通い、インターンを経て帰国。都内の花屋で約3年間の修業を重ね、独立。「花とあなたが出会う場所」をコンセプトにしたオリジナルフラワーブランド「gui(グイ)」を立ち上げ、移動花屋を展開。イベント出店や空間装飾・装花、ウェディング、ディスプレイなどを幅広く手掛ける。

何気なく手にとった「一輪」が人生を変えるきっかけに

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前田さんが営む花屋「gui」は店を構えていません。店の軒先やデパートのスペースを借りて花を持ち込む移動花屋で、「花屋に用事のない人でも、ふと足をとめて花にふれるようなきっかけをつくりたい」との思いから始まりました。

「ギフトやご自分用に買おうという目的がなければ、花屋へはなかなか立ち寄りませんよね。どんなにかわいい花を揃えていても、店の前を素通りされてしまいます。でも花が好きな人はとても多いし、きれいな花を見ると誰だって癒されるはず。だったらこちらから出向いて、花にふれるきっかけを提供したいと思ったんです」

アナウンサー時代、夜遅くに出社したり明け方まで収録したりと不規則な生活を送るなか、スーパーで無意識に手にとっていたのが一輪の花でした。たった一輪でも飾ると見える世界が一変し、「気持ちが満たされていくのを感じた」と前田さん。そんな自身の体験が、活動の原動力となっています。
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「仕事は楽しくて充実していましたが、取材などを通じて好きなことを仕事にして輝く人たちに会うなかで、大きくなっていったのが『本当に好きなことに出会えたら、人生はどれだけ変わるんだろう』というドキドキする気持ち。ポジティブにライフシフトを考えるようになっていきました」

そんな思いをゆっくりとあたため、10年間勤めたテレビ局を退社。修業時代はお金もないし、手はいつも土だらけ。生計を立てられるのかという不安もありました。

でもあるとき、土がついた自分の顔を鏡で見て、思わず笑ってしまったのだとか。「アナウンサーとしてきれいにしていたころよりも、今のほうがずっと自分らしい」と、一生この花の仕事を続けていく決心をしたそうです。

花を捨てない。美しさを“つないでいく”取り組みを

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前田さんが活動をするなかで、意識しているのが「フラワーロス」のこと。フードロスと聞けばピンとくるかもしれません。どんなに美しく咲いていても、買われない花は捨てられてしまいます。

「イベントや撮影などで使われた花も、役割を終えると処分されてしまいがち。店舗を持つとなかなか難しいかもしれませんが、店を持たない私たちが心がけているのは必要な分だけを仕入れること。役割を終えた花も、包んで持ち帰ってもらったりドライフラワーや写真に収めてポストカードにしたりして、“つないでいく”工夫をしています」

花は大好きだけど、枯れた花をゴミ箱に捨てるのがつらいという女性も少なくありません。そこで前田さんが提案しているのがドライフラワーや花びらを閉じ込めたアクセサリー。花がそばにあるワクワクした気持ちを感じてほしいとの思いで、スタッフみんなでアイデアを出しあっているそうです。
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「花が枯れてしまうのは確かに悲しいことなのですが、変化することも愛おしんでもらえるといいなと思います。花の持ちをよくするコツはもちろん、ドライフラワーや押し花に向いている花もあるので、何でも店員さんに聞いてみてください。花屋なら誰もが花を楽しむ方法を伝えたいと思っていますから」

花を捨てないという意識。そして人の心を癒す花の普及。ワークショップや子ども向けの花の授業なども行い、「もう少し社会的な取り組みにも関わっていきたい」と前田さんは話します。

自分がワクワクするためだけに使う「3番目の時間」

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ご自宅のある鎌倉と東京のアトリエとを行き来する毎日。花を仕入れる日は朝早く、夕方には幼稚園へ通う息子さんを迎えに行かなければいけません。時間の管理はどのようにしているのでしょうか。

「毎日が時間との闘いです(笑)。でも、 時間に追われるのではなく、 自分で時間を選んでいきたいという思いがあります。自分で人生をつくっていくという姿勢ですね」

仕事に費やす時間、家族との時間。そしてもうひとつ、忙しいなかでも確保したいと思っているのが、自分のためだけの時間です。

「自分で“3番目の時間”と呼んでいるのですが、どんなに小さなことでもいいので自分の未来へつながるような時間をつくるようにしています。それがないと家庭も仕事も現実的なタスクばかりが気になってしまい、ワクワクする発想は搾っても何も出てこなくて。まだ試行錯誤しながらですが、アートや音楽にふれるだけでも、創作のヒントはたくさん得られるような気がしています」

時間と上手につきあうために、最近心がけているのが「腕時計」を使うこと。

「女性が腕時計に目をやる仕草が好きなんです。女性を美しく見せてくれる瞬間ですよね。それに、時間を自分から能動的に選んでいきたいのに、スマートフォンだと時間に追われているようでイヤだなと思って。腕時計で時間と向き合いたいという気持ちです」

意思をもって、自分で自分の時間を選択していきたい

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前田さんがつけているのは、「シチズンxC(クロスシー)」の新コレクション「hikari」。このモデルはネイビーの文字板がマニッシュながら、薄いケースとブレスレットのデザインが女性らしさを醸し出す、前田さんにピッタリの腕時計です。

「もともと潔いネイビーは大好きな色。シルバーカラーはブレスレットタイプでも主張がさりげなくてつけやすいですね」
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シチズン クロスシー hikari collection Titania Happy Flight ES9440-51L 75,000円(税別)

仕事中につける腕時計を選ぶ際、前田さんが大切にしているのが作業を邪魔しない軽やかさと手首へのフィット感。この時計はケースが薄く、肌に寄り添うスーパーチタニウムを使用。キズに強いデュラテクト加工を施し、重さはたったの38グラム。防水性が高いので、水仕事が多い前田さんでも時計が濡れることを気にせずに仕事にいそしむことができます。

また、いつでも正確な時間を刻む電波時計で日付・時刻合わせも不要。太陽や部屋の光で充電できるため、面倒な電池交換もいりません。

「アナウンサー時代も、そして今も1分1秒を大切に思う気持ちは変わらない」と前田さん。ただひとつ、時間を経て大きく変わった価値観があるそうです。それは「自分らしさ」への概念。

「数年前までの自分は受け身で、周りからどう見られているかということばかりを気にしていました。でも時間が私を変えてくれたと思います。同じ人間でもこんなに変わるのかと驚くほど、今の自分のほうが好きだなって思えます。これからの未来も自分らしい自分でいるために、受け身でも流されるのでもなく、意思をもって時間の進め方を選択していきたいですね」

取材・文/大森りえ、撮影/小禄慎一郎

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