デート中に泥水でびしょ濡れに…クリスマスの災難が呼んだ意外な結末

女子SPA!

2019/12/9 08:47

 みなさんは今年のクリスマス、すでに予定は決まっていますか? なかには彼氏と一緒に過ごしたくても「当日はお互い仕事だから……」と、ふだん通りって方が多いのではないでしょうか。

そのため、クリスマスを前倒しして祝うカップルも少なくありません。戸松祐子さん(仮名・31歳/販売員)は5年のお付き合いを経て現在の夫と結婚しましたが、独身時代は一度もクリスマスを一緒に過ごしたことがなかったといいます。

「当時はデパ地下などに展開するお総菜チェーンに勤めていましたが、クリスマスのようなかき入れ時に休むなんて論外です。ふだんは本社での内勤でしたが、クリスマス前から年末にかけては人手が回らなくなるため、応援要員として毎年現場に駆り出されていました。

だから、カレとは少し早いけど、12月上旬にクリスマスのお祝いをすることが多かったんです」

でも、2週間ほど早くお祝いした4年前のクリスマスは、彼女にとっていろんな意味で忘れられないものになったといいます。

◆予約していたレストランに向かう途中、彼女に悲劇が!

この日、祐子さんは彼氏が予約してくれたイタリアンレストランでディナーを取る予定でした。仕事が終わった後に待ち合わせ、最寄り駅から2人で歩いて向かっていたそうです。

「初めて行くイタリアンのレストランで、すごく楽しみにしていました」

ところが、その途中で彼女の身に思いもよらぬ事態が襲いかかります。

道路にあった大きな水たまりの上をトラックが通りかかり、脇を歩いていた彼女に跳ねた泥水が直撃。なんとびしょ濡れになってしまったんです。

「前日まで雨が降っていたこともありますが、そこは表通りから1本入った片側一車線の道路でした。すでに辺りは真っ暗でしたし、街灯と街灯のちょうど中間で水たまりがあることにも気づかなかったんです。

顔や髪をはじめ、身体の右半分に水を浴びたことは感触でわかりましたが、『もうサイアク……』ってつぶやくのが精一杯。突然のことに理解が追いつかず、ただその場に立ち尽くしていました」

少し前まで高かったテンションは一気にガタ落ち。彼氏と待ち合わせする前、会社のあるオフィスビルの化粧室でメイクも髪も念入りにセットしてきたのに、文字通りすべて水の泡。もはやレストランでディナーどころではありませんでした。

「少し濡れた程度ならそこまで気にしなかったでしょうけど、モロに泥水を浴びちゃったので……。今日はもうムリだと思いました」

◆彼氏がキャンセルしたお店から持ってきた絶品ティラミスに感動

彼氏はすぐに持っていたタオルハンカチで拭いてくれたそうですが、びしょ濡れのまま立ち尽くして涙目の祐子さんを見て、「ディナーは別の日にしよう」と一言。通りかかったタクシーに2人で乗り込み、そのまま帰ることにしました。

しかし、予約していたレストランはキャンセルしなければなりません。直前なので代金を払う必要もあり、彼氏はタクシーの運転手にまずレスランに寄ってもらうように伝えます。

「お店の前に着くと、彼氏は『少し待っててね』と言って中に入っていきました。5分ほど経って戻ってきて、私が当時住んでいたマンションに向かったんですけど、車内で私はずっと『今日はごめんね……』と泣きながら謝り続けていました。

だってお金だって全額払わなければならないじゃないですか。それなのに私のことを心配してくれてなんだか申し訳なくなっちゃって」

自宅に戻り、すぐにシャワーを浴びたことでようやく落ち着くことができた祐子さん。そこで、あらためて彼氏に謝ったそうですが、「気にしなくていいから。それよりコレ一緒に食べよう!」と紙箱から取り出したのはティラミス。

実は、キャンセルで代金だけ払おうとレストランに寄って事情を説明した際、「だったらこれだけでも持っていってください」とお店の人が包んでくれたそうです。

「このとき食べたティラミスは、本当に美味しかった。昔から好きでよく食べていましたが、今でも一番記憶に残っています。あんな出来事があったからかもしれませんけどね」

レストランには年明け、あらためてディナーを食べに行ったそうで、お店の人も彼氏のことを覚えてくれていたとか。頼んでいたコース料理に一品オマケしてもらい、それからもたびたび利用し、2人の定番デートスポットに。

「今は残念ながら閉店しちゃってないですけどね。ただ、もしカレがびしょ濡れの私を見てもレストランに連れて行こうとしたら幻滅してしまい、夫婦にはなっていなかったかも。そう考えると、私たちにとってのターニングポイントだったのかもしれないですね」

前向きにとらえられるのはいいことですが、できれば同じ目には遭いたくないもの。ふだん気にも留めない道路の水たまりですが、側を歩く際は注意したほうがよさそうです。

―シリーズ「秋冬のトホホ」―

<文/トシタカマサ イラスト/やましたともこ>

【トシタカマサ】

一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

当記事は女子SPA!の提供記事です。

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