結婚式に意味を見出せなくて/坂田ミギーの水曜連載「ミレニなのでアル」第八回

TABILABO

2019/12/4 17:00


一週間のなかで、きっといちばん憂鬱な水曜日に読んでほしい、クリエイティブディレクター・坂田ミギーの水曜連載。数々の広告賞を受賞しながら「アラサー・独身・彼氏なし」の身の上に絶望して世界一周の旅に出た彼女が感じた、知った、気づいた、アレやコレ──。

「結婚式」って
誰のために挙げるもの?



先日、友人夫婦が結婚パーティーを開催しましてね。

わたしは海外にいて残念ながら参列できなかったのですが、写真や動画を見ているだけでも、そこかしこに愛があふれていて、とても幸せな気持ちになりました。おめでとう、末永く幸せになー!(満面の笑み)

かと思えば、卒業以来一度も会っていない学生時代の知人から、結婚式の招待が。……なに考えて招待状を送ってきたんですかね? 人数合わせ or 集金目的以外、どんな理由があって参列してほしいと?(真顔)

というわけで、今回は結婚式についてのお話です。※本記事では挙式+披露宴を結婚式としてお話ししています。

結婚してもしなくてもいい時代ではありますが、わたしは結婚しています。してみたかったので。

しかし、結婚式はしませんでした。それにはさまざまな理由があるのですが、まずひとつめは、参列者を呼びたくないから。

結婚式って、だいたい週末にやるじゃないですか。週末にわざわざわれわれ夫婦を祝いに来てもらうだけでも恐縮なのに、衣装やらヘアメイクやらの手間もかけさせてしまうし、さらにご祝儀の相場は3万円ですよ!さんまんえん!(大声)

たいていはフルコースの料理を食べてもらったり、引き出物を渡したりもしますが、必ずしも好きな料理ではないでしょうし、ほしいものが引き出物になっている率は限りなく低いです。かといってカタログギフトも困るじゃないですか。「なんでこんなに選択肢があるのに、ほしいものがひとつもないんだ?」と、無の表情になること多々。

ふたつめの理由は、時間。結婚式をするとなると、準備にそれなりの時間が必要になります。ただでさえ、やりたいことをやるのに時間が足りないエブリデイなのに、気乗りしない結婚式のために時間を捻出しなきゃいけないなんて、それどんな地獄?

ここまで書いてきて、逆に疑問になってきました。みなさんはどういう理由で結婚式をしているのでしょうか?

「Hanayume」調べによると、主な理由は以下の通り。

1位:親孝行のため(45.9%)

2位:みんなに祝福してもらいたいから(43.2%)

3位:結婚式は人生のけじめだと思うから(39.6%)

4位:世間体を考えて(19.8%)

5位:ふたりの幸せを確かめたいから(16.2%)

1位は「親孝行のため」ですが、本人がしたくないのであれば無理にする必要はありません。誰しも親のためだけに生きているわけではないので、自分の希望と、親の希望が、うまいこと折り合いがつくといいですね。

わたしは親から「花嫁姿が見たい」とリクエストされたので、両家に集まってもらって結婚写真を撮りました。全員よろこんでくれていたので、満額回答ではないにしろ親孝行はできたようです。

それに、親が生きている限り親孝行はできるので、挙式以外でも感謝を伝え、孝行しつづければいいと考えています。まずは子が幸せでいることが、基本かつ最大の親孝行であるはずなので、毎日を幸せに生きましょう。

2位の「みんなに祝福してもらいたいから」に感じる強烈な違和感。「お世話になった人に感謝を伝えたいから」の間違いであってほしい。4位には、まさかの「世間体のため」がランクイン。そんな理由で開催される式には呼ばれたくないわ。5位の「ふたりの幸せを確かめたいから」は、正直「ふたりでやってくれ」という感想しか出ないのだが……ふたりの確認作業に、他人を巻き込まないでいただきたい。

いや、あの、こんなこと言ってますが、結婚式自体を否定したいわけではないのです。したい人はしてください。応援しています。この言葉に嘘はないです。

ただ、「余計な招待」をしないでほしいだけなのです。本当に仲の良い友人以外の式に、時間とお金をかけて参列したくないのです。数ヵ月前から招待されるから、断る理由を探すのも大変なのですわ。

主催者の「お祝いされたい気持ち」と、参列者の「お祝いしたい気持ち」のバランスがあいそうなときだけ、招待するようにしていただきたいと、切に願うのでありました。

この記事を読まれたら、わたしはもう二度と結婚式には呼ばれないだろうけどね!(満面の笑み)


坂田ミギー/クリエイティブディレクター

1982年、福岡出身。広告制作会社、「博報堂ケトル」を経て独立。デジタル、雑誌、イベントやCMなどの垣根を越えたキャンペーンのプランニングやディレクションを担当。数々の話題の広告を手がけ、フランス、アメリカ、シンガポール、タイなどの由緒ある広告賞を受賞する日本を代表するクリエイターのひとり。


『旅がなければ死んでいた』
アラサー・独身・彼氏なしの三重苦を背負った女が、
仕事と恋愛に疲れて家を引き払い住所不定となり、
バックパックひとつで世界を旅するノンフィクションストーリー。
著:坂田ミギー 発行:KKベストセラーズ

Reference: Hanayume

Top image: (C) 2019 NEW STANDARD

当記事はTABILABOの提供記事です。

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