『いだてん』神木隆之介、たけしの優しさ明かす「器の大きさが無限大」


NHKの大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』(毎週日曜20:00~)で、五りんこと小松金治役を演じている神木隆之介。第44回では、田畑政治(阿部サダヲ)がオリンピック組織委員会の事務総長を解任されるという衝撃の展開を見せたが、五りんの人生もここへ来て、先が読めない状態に!

もともと、落語にあまり興味がなかった五りんだが、師匠の古今亭志ん生(ビートたけし)の下で修行に励んできた。ところが田畑政治(阿部サダヲ)からいきなり東京オリンピックの広告塔に抜擢されると、レポーターの仕事にハッスル。かと思えば、脳出血で半身麻痺となった志ん生と2人で高座に上がる「落語二人会」を提案する。ところがその当日、五りんは、書き起こしを残して姿を消してしまった。

神木にインタビューし、これまでを振り返ってもらいつつ、五りんの今後について話を聞いた。また、たけしとの共演や、4回目となった大河ドラマ出演の感想も語ってもらった。

――クライマックスに向けて、落語の修行から脱線してきた五りん。神木さんはこの展開をどう受け止めましたか?

レポーターの仕事もそうですが、五りんはいきなり突拍子もないことをやるので、地に足がついてない感じを受けると思います。そもそも第1回の段階からふらふらしていましたが、ここへ来て「君は一体、何がしたいの? 本当はどこに行きたいの?」という立ち位置になってきました。

――神木さん自身も驚く展開だったということでしょうか?

脚本を読んだ時はすごく動揺しました。僕自身がどこに着地をすればいいのかわからなかったけど、もっと脚本が進んでいくと「なるほど、そういうことだったのか」と思えていきます。それは五りんにとって、近道でもなく遠回りでもなく、彼にとっては必要なプロセスだったのかもしれません。

――今後も予想外の道を行くのでしょうか?

噺家としての五りんは、道を踏み外しまくっていますが、時代が変わる瞬間をつなぐ役割だということが徐々にわかってきました。自分の祖先がわかり、このまま志ん生の弟子として、終わるのかなと思っていたら、おお、違うぞ! と。最終回に近づいてくるにつれ、五りんというキャラクターが二転三転していくことに驚きましたが、それも作品の見どころの1つになっていければいいなと思っています。

――師匠・古今亭志ん生役のビートたけしさんの印象を聞かせてください。

最初の印象は「あ! 『アウトレイジ』だ」と思いました。迫力があるというか、世界の北野武監督だし、芸人さんにとっては言葉にできないくらいの位置にいる方じゃないですか。勝手に怖いというイメージを持っていましたが、実際にお会いしてみると、本当に優しい方でした。器の大きさが無限大です。

――志ん生をおんぶして帰るシーンも味わい深かったです。

これまで五りんと師匠の関係性を見てきてくださった方にとってはすごく感動するシーンになったと思います。穏やかに和気あいあいと進んでいくように見せかけて、お互いに改めて覚悟をするような大事なシーンでした。

――実際に背負ってみたビートたけしさんは重かったですか?

重かったです(笑)。下り坂で、僕は今、世界の北野武を背中に背負っているから、たとえ何があっても前にこけることだけは防ごうと、命がけでおぶらせていただきました(笑)。ちゃんと体を持ちやすいように上げてくれたりしましたが、すごくほっこりした気持ちになりました。

――何度か宮藤官九郎さんの作品に出演されていますが、『いだてん』の脚本はいかがですか?

宮藤作品の僕は、なぜかどれもむかつく役なんです(苦笑)。人をカチンとさせる役だし、なおかつ打撃される役となります。『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(16)でもそうでしたし、毎回、宮藤さんの作品では、そういう役割となっています(苦笑)。でも、どこか憎めないキャラクターなんです。

――神木さんは、大河ドラマの出演は4本目となりましたが、初回から通しの出演は初となりましたね。

そうですね。今までは途中からの参加だったり、誰かの幼少時代などを演じることが多かったので。今回、最初から最後までだから長いなと思いつつ、長いからこそ、自分の役を見る余裕もあったので、どうやって育てていこうかと、役のことをより深いところまで考えられて、すごく愛着が湧きました。

僕は俳優部として、スタッフさんと共に、作品を良くするにはどうすればいいのかと、話しながら作っていけたし、すごく愛情を感じる現場でした。とても貴重な体験ができたので、これから他の現場でその経験を活かせればいいなと思います。

■プロフィール
神木隆之介(かみき・りゅうのすけ)
1993年5月19日生まれ、埼玉県出身の俳優。1999年、テレビドラマ『グッドニュース』でドラマデビュー。2005年、映画『妖怪大戦争』で主演を務め、日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞。近年の主な出演映画は『3月のライオン 前編/後編』(17)、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(17)、『フォルトゥナの瞳』(19)、『屍人荘の殺人』(12月13日公開)『ラストレター』(20年1月17日公開)。また、『君の名は。』(16)や『メアリと魔女の花』(17)では声の出演も。ドラマは『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』(18)や『集団左遷!! 』(19)などに出演。

(C)NHK

当記事はマイナビニュースの提供記事です。

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