恋心は甘くて苦い?関ジャニ∞「ブリュレ」がかっこかわいい!

UtaTen

2019/11/13 15:00

じれったい距離感


『ブリュレ』は、コミカルな要素が目立つ関ジャニ∞の中でも、がっつりと踊るダンスナンバーです。イントロからテンポがよく、ダンスのかっこよさも相まって、楽曲に引き込まれます。

一方、歌詞に注目すると、歌い出しから悪魔が登場。悪魔といえば悪魔のささやきなど、人を惑わせるイメージが強いですが、『ブリュレ』の悪魔は少し様子が違います。なかなか距離の縮まらない2人にイライラしながら世話を焼いている、そんな感じです。


相手との距離感を図って牽制したり、自分に自信がなかったりして、2人の会話はどこかぎこちないのでしょう。一歩踏み込みたいのに、今の関係が変わってしまうことが怖くてなかなか踏み出せない…そんな葛藤が見て取れます。

本当の君を教えて?



ブリュレにはフランス語で「焦がした」という意味がありますから、まさに恋に胸を焦がし「君」に恋い焦がれる楽曲名にはピッタリです。砂糖を焦がしたカラに包まれた、柔らかなクリームが甘くて美味しいクレームブリュレ。

「その中にある柔らかいのを」という表現が、何とも官能的です。友達なのかただの同級生なのか、今の彼女を守っているカラを壊して、"まだ知らない君の姿を見たい"という願望が垣間見える場面です。

相手の本心を知らないからこそ抱ける期待と不安が、10代の恋のように初々しく、かわいらしいです。

近づきすぎて、傷つけるもどかしさ



好きな人のことは、何でも知りたいと思うのが恋心というものです。友達関係、好きな食べ物、好きなファッション、最近ハマっているものなど、彼女のことなら何でも知り尽くしたいのです。

新たな彼女を知るたびにきっと、胸が高鳴り、彼女の言動に一喜一憂するのでしょう。けれど、時には近づきすぎて、思いがけず傷ついたり傷つけたりしてしまうこともあります。

その時には激しい後悔と、苦い思いに苛まれるのです。でも好きだから、心が折れそうになっても、一つ学んで立ち上がります。

何度も何度も、たくさんの気づきを経て、少しずつ好きな人との距離を詰めようとする姿を想像すると、かわいい恋心に胸がキュンとします。

ちょっとした言葉で、ちょっとした触れ合いで、単純に心は急上昇と急下降をくり返します。

「心の奥で はにかむ ためらう」というところに、素直になれない男心がにじみ出していて、女性の恋とは違ったかわいらしさを感じます。


単純さが愛おしい



距離を測り間違えて傷つけたり、気まずくなったり。そんなことをくり返しながらも、気になる人にアプローチを続ける健気さ。

ついつい一人で悩んで、抱えてしまいがちですが、誰もが経験する青春の一ページです。そんなことを自分に言い聞かせ、”だからそんな一ページを君と過ごしたい”と、しつこいくらいにアタックし続けるのです。

一目惚れから始まってすぐに成就する恋もあれば、時間をかけて少しずつ相手を振り向かせることで叶う恋もあります。

『ブリュレ』は間違い無く後者でしょう。毎日毎日あの手この手で距離を縮め、存在感を出し、自分に気づいてもらおうと奔走しているのです。

"あの子と、あんなこともこんなことも…"と、一人でにやける姿が目に浮かびます。時に健気に、時に大胆に、時に調子のいい夢を見ながら、恋に奔走する姿は、愚かしくも愛おしいものです。

男心をくすぐる存在



どうやら気になるあの子は、つい追いかけたくなり、あれこれと尽くしたくなったりする魔性の女性のようです。頼まれていないことまでやって迷惑がられたり嫌がられたり、せっかく縮めた距離が開いてしまったり…上手くいかず落ち込むのも恋です。

失敗してしまうのも「純情」だと表現しているところに、いかにまっすぐな気持ちで彼女と向き合っているかが窺えます。

思いがけない展開…?



面白いのは、ベタ惚れされたいのではなく、「ひっそりのめり込まれ」「ほんのり煙たがられたい」という点。自分の知らないところで、密かに気にかけて欲しいけれど、その一方で煙たがられる存在でもありたいという、相反する願望です。

アンバランスにも見える願いはしかし、「"目障りだけど気になるアイツ"」という言葉に集約されています。純粋に好きでいられるよりも、目障りな奴として常に認識されていたいのです。

少女マンガのような願いに少し笑ってしまいますが、子供じみた願いは、それだけ純粋に彼女を好きでいることの証明でもあります。

目障りな奴だと思われているうちに、いつの間にか彼女の心に入り込んでいる…そんな存在が、理想の恋愛プランなのです。


しかし、彼女の周りを嗅ぎ回る犬のようにつきまとっている日々の中で、思いがけない出来事が起こります。前進と後退をくり返しながら一喜一憂していたところに「忘れた頃に はじまる 戸惑う」出来事が。

上手く彼女との距離を詰められず落ち込んでいたところに、まさかの両思いを思わせる予感です。「思いがけずブリュレ」というフレーズには、予想外の展開に頬を染める2人の顔を思い浮かべてにやけてしまう人も多いでしょう。

『ブリュレ』は、この楽曲では恋の象徴です。カラに閉じ込められた本当の気持ち、まだ知らない彼女の心。そして、思いがけず始まる恋の予感でもあります。諦めていた頃に訪れるチャンスを、逃す手はありません。

彼女に染まってしまいたいほど…ブリュレ



動き出したら、もう止まることなんてできません。彼女にベタ惚れだった心はさらに加熱し、いろんな角度から、もっと知らない「君」を知りたいという欲望に駆られます。

瞬く間にころころと表情を変え、男心を惹きつけて止まない魔性の彼女。そこにある顔が、意外性のあるものであればあるほど虜になってしまう。そんな、愚かで単純な男心が愛おしくなる場面でもあります。



純粋な心が彼女を射貫く?



『ブリュレ』は一貫して、気になる女の子に片思いする男性目線で描かれています。不器用でまっすぐで、単純で失敗ばかりだけど諦めない…そんな人間臭さが魅力ですが、実は彼女も気があるのでは?と思わせるのが上手いところです。

「言葉の奥ではにかむ」のは、実は彼女も一緒なのかもしれません。「赤く染まるブリュレ」「思いがけずブリュレ」で、2人の恋が動き出す予感…。そんな予感だけを残して、楽曲は終わります。

結局、2人は両思いになれたのかどうなのか、はっきりと描かないところが絶妙です。聴いた人は、知らず知らずのうちに『ブリュレ』の虜になってしまうでしょう。

TEXT 岡野ケイ

当記事はUtaTenの提供記事です。

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