まるで歯磨きのフィットネストラッカーや!:ブラウンの電動ブラシ「オーラルBジーニアスX」レビュー

191105OralBGeniusX1
Photo: Victoria Song (Gizmodo)

アプリ次第かなー。

スマートデバイスって、一般的なスマートじゃないデバイスよりもどこかベターであってほしいと思いませんか? Bluetooth、Wi-Fi、連動アプリなど接続するものも増えて、費やすお金も増えてくるので、そのぶん期待値も高まります。

同じような理屈で考えると、最新のAI搭載スマート電動歯ブラシ「Oral-B Genius X(ジーニアスX)」はどうでしょう? 普通の電動歯ブラシとの違い、値札ほどのプレミア感はあるのかについて、米GizmodoのVictoria Songがレビューしました。

Oral-B Genius X
191105OralBGeniusX2
Photo: Victoria Song (Gizmodo)

これは何:AI搭載電動歯ブラシ
いくら:220ドル(日本市場では3万5000円前後)
気に入った:歯がツルピカになる。強く磨きすぎている場合、センサーが教えてくれる
気になった:アプリの頼もしさはまだ半熟程度。行動に反映できるようなインサイトが得られない

Genius Xは、まるでフィットネストラッカー。AI搭載で、磨いたところ、磨いた時間、どうやって磨いたかをモニター・評価できます。また舌ケア、フロス、歯茎からの出血、口腔洗浄を使用したかどうかなども手動で管理したり、たとえばホワイトニングなどの目標を設定したりするといった使い方もあります。

これまでいろいろなガジェットをレビューしてきましたが、Genius Xに関しては最初のうちはちょっと慣れませんでした。といっても、やることは歯を磨くときにスマホを忘れず洗面台に持ち込み、Oral-Bアプリを開いて、あとは歯を磨きながらスマホを見るのみ。簡単3ステップです。

でも朝起きて、寝返りを打って、ようやく半目状態で起き上がって、よろよろトイレまで歩いて、歯ブラシに歯磨き粉をつけて磨く......あ、スマホ忘れた!なんてことがあったのは1度や2度に限らず...。

私はふだん、朝と晩の歯磨き後にフロスして、リステリンまでしっかりやっているつもりです。歯医者には半年に1回行くのですが、いつもフロスがちゃんとできてないと言われます。(わたしの歯科医はよく言います。「フロスは全部の歯にやらなくても良いんだよ、一生使いたい歯にだけやると良い」と。)というわけで、朝晩ちゃんとスキンケアよりも入念に歯をケアしてるつもりです。

そんななか、220ドルと歯ブラシにしては高額なGenius Xを使うメリットは何なのか考えてみました。ちなみに同じAI搭載でいうと、Colgateの100ドルの歯ブラシもあります。

きちんと歯磨きしているかトラッキングできる

191105OralBGeniusX3
通常モード、センシティブ、ホワイトニング、舌ケアなど選べるモードの種類が豊富。ただモードの切り替えとアプリの連動はうまくいかない。
Photo: Victoria Song (Gizmodo)

Genius Xを使って良かったのは、歯磨きの時間の長さを確認できるというのがひとつ。米国歯科医師会いわく、歯垢を除去するために最低毎日2回、2分間ブラッシングすることを推奨しています。2009年の調査でアメリカ人がブラッシングに費やした平均時間は、わずか45秒でした。実際にGenius Xを使っていると、2分の歯磨きでも口内全体をカバーするには短く、2分半~3分は必要であることがわかりました。

歯磨き中、アプリを開いておかなくてもブラシにデータが保存されるので、あとで同期したものを確認することもできます。ただ、その場合は平均して約1分15秒しか歯磨きをしていないことがわかりました。人間の体内時計って、歯磨き中に関しては当てにならないものなのかもしれません...。

もうひとつの便利な点は、強く磨きすぎると赤く光ることです。アプリによると、私は左よりも右側の歯を圧迫する傾向があったようです。歯がきれいに白く見えるようにしたいからと、つい強くなってしまうのかもしれません。でも、強く磨きすぎると歯茎やエナメル質には良くないので、こういう気付きは大事です。
191105OralBGeniusX4
強くやりすぎると赤く光る
Photo: Victoria Song (Gizmodo)

アプリの言うことはうのみにできないね


それでもまだGenius Xが220ドルに値するか分からなかったので、歯垢に反応して赤くなるタブレットを買って、もうちょっと調べてみることにしました。

まずは、Genius Xで歯磨き完了。 Oral-Bアプリによれば、2分31秒間のブラッシングでカバー率は100%、グレードは97%(数秒間強くやりすぎた)とのこと。それからタブレットを噛んで吐き出し、鏡をチェックしました。その結果が、こちら。
191105OralBGeniusX5
記事のためならばこれくらいの恥も晒すよ
Photo: Victoria Song (Gizmodo)

こう見ると、だいたいの歯垢は前歯のあたりに残っているのがわかりました。つまりはアプリの言う通り100%磨けていたかというと、そうではなかったみたいです。でも、全体的にはだいたいうまく磨けているのがわかって、これでなんだか納得しました。

Genius Xを実際に使ってみて気になったのは、アプリがまだ未完っぽいところ。歯磨きの仕方についてもっとデータを提供しても良いはずです。前回の歯磨きの詳細を振り返ったり、数週間から数か月にわたる集計データは見ることができても、それ以前は個々のデータが表示されないので、ちょっとインサイトが簡易化されすぎかなという印象もあります。

それから、気になる不具合もありました。たとえばホワイトニングモードから舌ケアに切り替えると、アプリに残るのは舌ケアモードのデータのみ。 Oral-Bに連絡してみましたが、基本的にモードを変更してもデータは残るはずなのだそう。...うーん、何度やってもデータが消えてしまいます。最終的に、ソフトウェアの不具合の可能性があるとして調査しているとのことです。

アプリ以外では、付属トラベルケースもいたって普通です。ブラシの内蔵タイマーに関していえば、30秒ごとに振動があるのですが、これはほかのOral-B電動歯ブラシと同様。アマゾンなどで手に入る、もっと安価な電動歯ブラシとも同様。220ドルというプレミア感は特にありません。
191105OralBGeniusX6
生活感はご愛嬌。
Photo: Victoria Song (Gizmodo)

「歯磨きに平均2分26秒かけて100%カバーしたけど、平均9秒圧をかけた」と知ったところで、これはまぁ良いほうだと思って大丈夫なのでしょうか。次から具体的に何をどうすれば良いのかしら。全体的にどれくらいの時間をかけて歯を磨いたかを知るよりも、口内のどこの部分をどれだけ磨いたかといったブレイクダウンのほうが、"お金をかけて得たインサイト感"がある気がします。

でも、もしかすると単に、プレミアムな値札のついたAI搭載電動歯ブラシへの期待が大きすぎたのかもしれません。「ヴィクトリアさん、前歯を磨く時間が短すぎますよ!」とか「ヘイ、ヴィクトリア!さっきから奥歯ばっかり磨いてるけど、もっと歯ブラシを動かしたらどうだい」とか...。パーソナライズ化されたインサイトが欲しかったなぁと思うのは贅沢でしょうか。
メモ
  • 磨いたところ、磨いた時間、どうやって磨いたかをモニターするAI電動歯ブラシ!
  • トラベルケースと替えの歯ブラシつきで220ドル
  • アプリはちょっと中途半端。歯磨きにもスマホが必要なのはちょっと面倒
  • 歯垢を100%落としてくれるわけじゃないけど、歯がかなりキレイになるのがわかる

【Amazon.co.jp 限定】ブラウン オーラルB 電動歯ブラシ ジーニアスX チタニウムグレー D7065266CTG

【Amazon.co.jp 限定】ブラウン オーラルB 電動歯ブラシ ジーニアスX チタニウムグレー D7065266CTG
34,980円

購入

当記事はギズモード・ジャパンの提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ

あなたにおすすめ