OKAMOTO’Sのアドレス帳 Vol.33 No Rome x オカモトショウ

NeoL



OKAMOTO’Sのメンバーが友人はもちろん、憧れのアーティストなどをゲストに迎える対談企画。オカモトショウがホストを務める第33回目は、マニラ出身で現在はロンドンをベースに活動するNo Rome。レーベルメイトでもあるThe1975との楽曲やツアーでも話題を集めるポップシンガーと、互いの曲作りやアーティストとしてのあり方などを語らいあった。(→ in English)

Sho: 会えてとても嬉しいです。オーストラリアのツアーを終えたところだそうですね。

No Rome: アジアとニュージーランドも回ってその後がオーストラリアでした。この前の土曜日にツアーを終えたばかり。The 1975と一緒に回っていたんです。

Sho: そうなんですね。ツアーはどうでした?

No Rome: すごく面白かった! UK、北米ツアーを終えてからのアジア、ニュージーランド、オーストラリアを回って、ツアーの後半だったのもあってすごく疲れていたけど、最後に駆け抜けた感じですね。クレイジーな経験でした。今までこんな機会は無かったし、いいチャンスを得られて嬉しいです。

Sho: 大きなアリーナと大勢の観客の前でのライヴですもんね。

No Rome: アリーナの公演がソールドアウトなんてすごいよね。あんなに広い場所でのライヴは今までなかったから、みんな楽しんでくれていたら嬉しいな。オープニングアクトをやってみないかと誘われたときは、やるしかない!って感じで。彼らはすごく有名なアーティストだけどやってみるしかないし、自分のキャリアのためにも良いことだから。

Sho:オーディエンスの反応は?

No Rome: The 1975のアルバムのためにマシューと作った曲の反応がすごく良かった。観客みんなが「オーマイガー!これが聴きたかった!!」って感じで盛り上がって。

Sho: その反応は、もうすでにその曲やあなたのことがファンに認知されていているってことですね。僕たちはまだ大きなワールドツアーをやったことがないけどやってみたいなあ。1都市にどれくらい滞在してたんですか?

No Rome: 場合によって2日間だったり、たった1日だけの時もあるかな。到着してその日に演奏して次の日に移動しなくちゃいけない時もあって、それは本当にしんどい。みんなどうやってこんなに大変なツアーを毎年やっているんだろうって思う(笑)

Sho: 本当にそう思う。どうやってみんなツアーを乗り切っているんだろう。

No Rome: アメリカでは、バスで生活しながらツアーを回ったんです。

Sho: いわゆる、バスツアーってやつですね。

No Rome: 次の日起きると、違う州で違うタイムゾーンにいるのに、なんでかわからないけど毎回11時に起きるんです。 1時間ごとに、時差で時間がズレているはずなのに。すごく不思議だよね(笑)。いまはThe 1975とのツアーが終わって、11月から始まるUKツアーにむけて自分のショーの準備を始めたところです。

Sho: マニラでの公演も近々ありますよね。

No Rome: 次の日曜日が凱旋ライヴになります。

Sho: いまはロンドンに住んでいて、そこで有名になって生まれ故郷へ戻っての演奏というのはすごくワクワクするでしょうね。

No Rome: 僕はエモーショナルな人間だから、興奮してるというより感傷的な気分かな。ただ地平線を見つめながら「うわー、どうしよう! なんて言ったらいいかわからない」 って感じ。ショーが始まるとテンションが上がることもあるけど、僕は普段からセンチメンタルな気分でいることが多くて。言わば、自分の音楽が燃料になっているって感じなんです。生まれ育った故郷でライヴをやるというのは本当に感慨深いですよね。



Sho: 前回のNeoLでのインタビューを読んだんですけど、そこでも落ち込んだり感傷的になることが多いと言ってましたよね。

No Rome: 前回は”Crying In The Prettiest Places"というEPの発売タイミングで取材してもらって、その時は暗闇にいるような、沈んでいた時期だったんです。そのEPに収録されている曲はいろんな場所で作られていて、そういうシチュエーションからインスパイアされた曲たちで。

Sho: 胸が苦しくなるような、エモーショナルな歌詞がとても好きです。実際にあなたの人生の中であった出来事を元に書かれているのでしょうか。

No Rome: いつもこの質問に答えるのは本当に難しいんだよなあ。僕の歌詞は本当に純粋に心から出てくる言葉なんです。少しだけソングライティング向けに言葉を変えることもあります。例えば誰かのことを書いた曲だったとしても、そのままその人の名前を書くことはしない。Eから始まる彼女の名前はエミリーという風にね。具体的に書きすぎることはしないけど、みんながリアルな人生の中で恥ずかしくて言えないようなことを曲の中で言うことがアーティストとしての役目だと思っているんです。もし僕がポップ・ミュージックに何かできることがあるとしたら、そんな風なアーティストであるってことかなって。「この物語を君に語るけど、共感してもらえるかもしれないし、そうじゃないかもしれない。半々の確率だってことはわかってる。でもとにかく語ってみるよ」という感じ。それで、もし「うわあ、これは僕の気持ちそのものだ。自分ではどう表現していいかわからなかったけど、この曲は僕の気持ちを代弁してくれてる」って、こういう風に思ってもらえたら嬉しいですよね。

Sho: 歌詞の中の物語は実際に起こった出来事のようにリアルに感じられます。

No Rome: 自分が曲として書きたいことだし、何が起こったか知ってもらいたいということもあって、ほとんどの出来事がありのままに書かれているからかも。コーラスでその説明をしている感じですね。

Sho: 素晴らしい! ポップ・ミュージックの作詞作曲をする上で、感情を言葉にするやり方はとても重要だと思っていて。自分の生活の中で起こった出来事をそのまま書いた歌詞を美しいとすることもできるけど、起こったことをただそのまま書き連ねるだけじゃない少し美化して書かれた歌詞の方が自分の伝えたいことが表現できていることもある。あなたのように、そのふたつがミックスされた曲は素敵だと思います。

No Rome: ポップ・カルチャーに夢中になって、センシティブなことをポップ・ミュージックの中で語り始めたらどうなるんだろうって考え出したんです。記憶に残るヴァースと記憶に残るコーラスでそうやることで、リスナーは困惑するんじゃないかって。誰もが聴くことができて、同じように感じることができるのがポップ・ミュージックだから、僕が不安や鬱などメンタルヘルスについて語ったり、それらをポップ・ミュージックに落とし込んだ時、みんなはそれらが実際に存在することなんだと気づくことができるんじゃないかとね。なぜなら、みんなは外に出てそういう問題を抱えている誰かに会ったりするまで、そういうのが実際に存在することに気づかないから。メンタルヘルスの問題だけで命を失う場合があるということを、ポップな文脈の中に、もっと明白にもっとクールで面白い方法で落とし込むことができれば、みんなに知ってもらいたいという僕の目的はより明確に浮き彫りになるってわけ。

Sho: “Pink” という曲の歌詞でCome to my show?’というものがありましたが、ミュージシャンである僕にとってすごく響くパンチラインでした。

No Rome: うん、そうだよね。本当に響いただろうな(笑)



Sho: MVを観た時にファッションにもこだわりがあるように感じたんですが、自分で衣装を選んでいるんですか?

No Rome: MVの中で着ているのはステージ衣装だけど、自分が日常で着れるものではありえないというくらいに極端にわけることはしたくないです。僕はファッションそのものというよりは、スタイルというものが好きなんだと思う。次のEPでは何を着ようか、というように音楽とスタイルは僕にとって切り離せないもので、ショーやインタビュー、外出するときにも、何を着ようかという風に、純粋に着飾ることを楽しんでいます。アートは自己表現ですよね。暗い色の服を着るということは”わたしに話しかけないで”というメッセージを送っているということになるでしょう?(笑)

Sho: 自己表現はあなたの音楽にとって重要なファクターのひとつ?

No Rome: 間違いなくそう。

Sho: Raf Simonsが好きなことは歌詞の中にも出てきますよね。Raf SimonsはNew OrderのTシャツを作っていたこともあるし。New Orderも好きですか?

No Rome: New Orderは大好き。今ちょうどそのアイテムを持ってきています(笑)。Raf Simonsももちろん好きですよ。

Sho: 僕たちの場合は自分で選んでいるわけじゃないけど、信用しているスタイリストがいて、アルバムやツアーごとにステージ衣装を変えています。自分たちの音楽を価値のあるものにしたいと思っていて、衣装を毎回替えることで観客のみんなのために僕たちが今ステージ上にいるよってことを伝えたいんです。だから、ただ単に音楽だけじゃなくて自分たちが何を着ているということも重要だと認識してます。

No Rome:大げさに聞こえるかも知れないけど、それが音楽はアートの一つの形態であると感じる理由。ミュージシャンで音楽だけに没頭しているとしたら、ステージで何を着ようとか、音楽を聴いた人にどう感じて欲しいとかはあまり考えないはず。でも君はそういうこと全部が大事だと考えている。それがアーティストになるってことなんだと思う。僕はアーティストとミュージシャンには違いがあると思うんです。ミュージシャンは音楽を作ることや演奏、そして自分たちの音楽をどうやってよくするかに集中している。でもアーティストは音楽だけでなく、すべてのことを考えている。

Sho: ああ、すごくよくわかります。曲作りについても聞かせください。僕らはバンドなのでみんなで曲を作りますが、あなたは一人で曲を作ってますよね。

No Rome: だからすごく時間がかかるんです。ロック調の曲もあるんですよ。

Sho: EPに1曲ありましたね。

No Rome:ロックを聴いて育ってきたので、やはり未だにずっとそう言った方法で表現したいと思うことはあります。すごく時間がかかるけどね。ヒップホップのビートを作っているときにヘビメタをやりたくなったり。だけど、そのジレンマを解決するいい方法を見つけたんです。自分で全部曲にしてしまうこと。大体はギターでいいコードを探っているとき、それか頭の中にメロディーがあったり、すでにPCに向き合って作っていいるときもあるけど、「ああ! 今までで一番いい曲ができた!」って感動する時があって。言葉にするのが難しいけど、そういう場合は曲にしたいシチュエーションがあって、いい曲ができていて、やりたいことができてるんだと思います。



Sho: いつも曲を書いてるんですか?

No Rome: 常にね。このシングルはソングライターのマイケルと一緒にやったんですが、作曲家と一緒に曲を作ったのは初めて。70パーセントが僕、30パーセントを別の人が書いた感じですが、彼は僕の言葉を少し言い変えたくらいかな。でも最近の2枚のEPについては、全て自分で書きました。The 1975のマシューとジョージと一緒に作業した曲も、マシューが音のアイデアを持ってきて、いくつかのメロディーを投げかけてくれたのですが、大体は僕が作ったものです。ソングライターと曲を書くのは奇妙な感じがする。うまくいっているときは超クールだけど、他の誰かに僕の人生について語ってもらうことは難しいですよね。”ヒット曲を5曲ください”とお願いするより、苦労してもいいから本当に書きたいものに心を尽くしたい。実際には作ってもらってる友人たちもいるし、彼らにはその手法があっているわけで。それは彼らの音楽の作り方で、僕のは違うというだけ。

Sho: 僕は18歳からバンドをやり始めましたが、最初は作曲してなくて20歳から書き始めたんです。いくつかアイデアは持っていましたが、曲の書き方がわからなくて。だから練習したいと思って、20歳か21歳の頃に毎日1曲書くという修行のようなことをやっていました。2年間くらいやり続けたと思います。本当に大変でしたが、いまでは書きたい曲をかけるようになりました。あなたはどうやって曲作りをマスターしていったんですか?

No Rome: わからないなあ。「言いたいことがあるから書いてみよう」 と変でもいいから文章を書き始める人っていいですよね。とても美しいと思う。ある人が本当に何か言いたいことがあって、挑戦してみている、そのプロセスを見るのがとても好きです。例えば、曲が格段によくなって、最初はとてもシンプルな歌詞を書いていたのに突然自分の人生を語り始めた、一体何があったんだろうって感じで。僕の場合、最初に習ったのがピアノで、小学校ですごく可愛い子に出会って恋に落ちた、それで曲を書こうと思ったのがきっかけです。シンプルですよね(笑)。間抜けで、かっこいい曲とも言えないけどそれが最初の作曲の思い出。当時は詩をよむのが好きだったから、今思うとただの詩のようなものだったかも。詩とちょっとしたメロディー、伴奏って感じでした。

Sho: いつも歌詞から考え始めるんですか?

No Rome: 言葉から考えはじめて、ピアノを弾き始めます。

Sho: 今も歌詞が先という同じやり方で曲を作ります?

No Rome: そうですね、場合にもよるけど大抵はそうかな。書きたいトピックが頭の中にあるとき、冗談でそれをシチュエーショナル・ポップ・ミュージックと呼んでいるんです。なぜなら、それにはシチュエーションが欠かせないからね。「すごく嫌いな奴がいる!どうしたらいいんだろう、そうだ曲を作ろう! 」とか(笑)。PCと向き合ってビートを作ったり、ギターを持ってみたり。すでに歌いたい一節があったりして。Pinkという曲の場合、”Ok, alright.” という歌詞に入れたい一節が先にあってできました。

Sho: 僕の場合は先にメロディーが浮かびます。同時に歌詞が浮かべばラッキー。そうじゃないと後からトピックを考えないといけないので、作ってる最中に何について語りたかったのかを見失うこともあります。言葉やシチュエーションが先に出てくればいいんだけど。シチュエーションが頭の中に浮かんでいることもあるけど、それを曲に結びつけるのは難しいですね。

No Rome: すごくわかる。たまにメロディーだけ先に浮かんでいて、それにランダムに言葉を当ててることもあるんです。デモを作る中で一部を聴いて、その曲をどうしたらいいかわからなくなった時は愉快な曲にしようとするかな。”Narcissist”はそうやって生まれました。ストーリーとメロディーは頭の中にあって。ナルシストって単語はみんなが曲に使わないから使ってみた。作っている間はずっとポップ・ミュージックに使われることがないような単語を探して歌詞に入れることに没頭してて。”ナルシストって単語をどうしても使いたいけど、どうしたらいいんだろう“って(笑)。 この曲を完成させたことは、僕が今まで成し遂げたことの中でも大きな1つですね。

Sho: この曲の場合、シチュエーションだけでなくメロディーも同時にあったということですね。

No Rome:そう。作っている時は最高すぎて ”やばい! 壊れてしまいそう! 感じる! 感じる!!”って具合で(笑)。すごい体験でした。僕はいつも最悪の事態を考えていつもアイデアを蓄えて選択肢を持っておくタイプなんですけど、ピースがうまくハマったら最高。これはみんなが見習いたいと思うような姿勢ではないと思うけど、僕には効果的な方法なんです。



Sho: 最近のロンドンの音楽シーンはどうですか? プレイしてみたいところはあります?

No Rome: パブみたいな場所はよく行きますよ。くつろぐのに最適だし、時にはバンドが演奏していることもあって。気になるバンドが来ていてショーを観に行くこともあります。ロンドンのなんでもありなところが好きなんですよね。ポップ・バンドだったとしても、何かが違っていて。明確に何かというんじゃなく、なんとなく違っていて、それで好きになってしまうような感じ。誰かがステージに立っていたとしても同様で、ポップなのにヒップスターみたいな衣装だったり、ストリートファッションだったり、プレッピーな時もある。それがひたすらクールだと思う。今聴いてるラッパーのOctavianも、トラップなのにEDMを堂々と歌ったりする。彼の声はロックスターのようで、僕は彼の音楽が大好きだし、大ファンです。これが僕にとってロンドンの音楽シーン。探求することを恐れない。たくさんの文化が混在する場所だからです。いつもいろいろ異なる人たちに会うことができる場所。

Sho: 面白そうですね。今ってポップ・ミュージックにエレクトロニックサウンドが使われていたりするけど、僕たちは4人組のロックバンドで曲を作るときには、ライヴでどの演奏しようとかパフォーマンスのことも考えながら作ることが多いです。そういうことを考えながら曲を作ったりしますか?

No Rome: 普段はライヴパフォーマンスのことは考えずに作るけど、どう組み込むかを考えることはあります。例えばすごくエキゾチックな曲を作りたいと思ったら恐れず作る、モダンであることが好きだから。バッキングトラックを作っておくけど、それがなくても生で演奏できるようにしておけばいいや、って感じで。傲慢というわけじゃなく、これまで培ってきたものからくる自信によってそうできると思うんです。その伴奏がなくてもいい音楽ですよっていう。頭の片隅に置いて、自分自身を盛り上げたりしてる曲として作ってるんだからそれはそうですよね。今はバンドと一緒に世界中を回ったりしてるので、ドラマーはどんな風に演奏するんだろうなって考えることもあるけど、なるべくならそんなことは考えずに自由に曲を作りたい。そこはバンドで行う曲作りとは違ってくると思います。きっと曲を作るときにベースとか他のパートのことも考えないといけないだろうし。僕の場合はNO ROMEとライヴバンド、それが自分の強みだとも思います。

Sho: バンドの場合は作る時にメンバーみんなのことを考えないといけないですからね。だからいい曲だけどバンドでやるにはちょっとなってことになることもあって。

No Rome: お互いに歩み寄ろうって感じだよね、わかる。ライヴでどうやるかっていうのに関しても同じ感じ。ダンスをやっていたのでエレクトロミュージックのファンでもあるし、パンクバンドのシーンの中で育ってきたこともあって、その2つをどう組み合わせてライヴをすることができるかをずっと考えている。「みんなが嫌いでもやってやる!」って曲をとにかく作るのがロックンロールですよね。しのごの言わずにやる、ロックするってこと。僕が言うのは簡単だけど、ロックバンドが実際にやるのは大変。

Sho: そうかもしれない。マニラの後の予定は?

No Rome: コラボレーションしているミックステープを仕上げます。11月にはUKツアーが始まるんです。いろんなアーティストと一緒に回るのですごく楽しいツアーになるはず。その前に長い間取り組んでいるミックステープが順調に仕上がればいいんだけど! コラボしているアーティストもツアー中で、こちらのツアーが終わった途端に彼らがツアーに出てしまって、ずっとこの曲を完成させられない。まあ、辛抱強く待つしかないね。

Sho: わかります。映画のサントラを作ったりアーティストとコラボする時は、自分だけのスケジュールで動けるわけではない。お互いに期限を守らないと終わりが見えなくなることもありますよね。

No Rome: 本当にそうだよね。

Sho: ミックステープ、早くできるといいですね。楽しみにしています。

No Rome:ありがとう! またメッセージして。連絡取り合おう。

photography Yosuke Toriitext&edit Ryoko Kuwahara


No Rome『Crying In The Prettiest Places』Now On Sale(Dirty Hit / Hostess)

No Romeマニラ出身で現在はロンドンを拠点に活動するシンガー/プロデューサー。The1975のマシュー・ヒーリーとジョージ・ダニエルが共同プロデュースを手掛けたデビューEP『RIP Indo Hisashi』をUK気鋭レーベル「Dirty Hit」から2018年8月にリリース。2019年に行われたUS最大の音楽フェス、コーチェラにてThe1975との共演曲”Narcissist”を披露し、その後The1975の世界ツアーのオープニングアクトを務めたことでも大きな話題に。2019年5月、2NdEP『Crying In The Prettiest Places』をリリースした。http://hostess.co.jp/artists/norome/

OKAMOTO’Sオカモトショウ(Vo)、オカモトコウキ(G)、ハマ・オカモト(B)、オカモトレイジ(Dr)。2010年5月にアルバム 『10’S』を発売。2016年6月1日にNetflixドラマ「火花」の主題歌「BROTHER」を表題曲にしたシングルをリリース。2019年1月9日、8thアルバム『BOY』をリリース。2019年4月6日(土)横浜BAYHALLを皮切りにOKAMOTO’S 10th ANNIVERSARY LIVE TOUR 2019 “BOY“をスタートさせ、2019年6月27日(木)日本武道館での公演も敢行。新曲”新世界“が映画『HELLO WORLD』の主題歌として起用、サントラが9月18日に発売された。http://www.okamotos.net



Sho: First of all, I’m so happy to have this opportunity to meet you because I love your music so much. I heard that you’re back from the Australian tour now?

No Rome: Australia. Yeah, we did Asia, New Zealand and then Australia. We just finished this Saturday.

Sho: I see. The tour was by yourself or..?

No Rome: It was with the 1975.

Sho: How was it?

No Rome: It was fun. This was like the last leg. We did UK, we did North America, Asia, New Zealand and Australia. Definitely a crazy experience for me. I’ve never had that kind of opportunity.I took a chance.

Sho: With big arenas and big crowds right?

No Rome: The arenas were all sold out. I hadn’t played in an arena before. I’m glad people liked it. It was more of like a ‘Whatever I’ll just do it!’ When they told me like ‘Do you want to open for the 1975?’ I was like ‘Their so big but whatever let’s just do it’ and it helped my career so.

Sho: Did the audience like you?

No Rome: I wrote songs for their album, and Matty collaborated with the songs for me so it kind of worked out. The people were just fanning over like ‘Oh my god, this is a dream come true.’

Sho: Because they know that song already and they know about you right?I can’t imagine that. We never did a big world tour. I wish I could someday but you know. When you go on tour, how long do you stay in one country?

No Rome: It depends, we sometimes do like two days, sometimes just a day. Literally, we play a show and then the next day we leave. It’s definitely exhausting. I think ‘How do people do this every year?’ (laughs)

Sho: That’s what I imagined as well like ‘How do people do this?’ (laughs)

No Rome: In America we were living in a bus so it was way different.

Sho: So it was a bus tour.

No Rome: Mmm hmm but the next day you wake up in a different state with a different time zone. I remember, I would always wake up at eleven am. I don’t know why but it’s because time keeps moving one hour. And I was just like ‘Why do I keep waking up at eleven?’ (laughter) It was definitely a crazy experience.

Sho: Is the tour wrapping up now?

No Rome: With the 1975, yes. The last leg of that and I start doing my own shows. A UK tour coming this November.

Sho: I heard that you’re playing in Manila?

No Rome: This Sunday. Like a homecoming gig.

Sho: That’s what I thought you know. You live in London now. You got big and famous there and now you’re going back to your hometown. It must be really exciting.

No Rome: It’s emotional. I think I’m such an emotional guy that I don’t get excited, I just feel sentimental all of the time. I’m like looking at the skyline like ‘Oh my god, what the hell, I don’t know what to say’ all of the time and when I go on for the shows, that’s when I get hyped. More often than not, I’m more sentimental. I guess the fuel is my music so to say. I’m really excited for it, it’s different. With these people I kind of grew up with and stuff like that.



Sho: I read the interview that you did via skype and you were saying that you get sad and emotional all of time.

No Rome: For that EP. I guess at that time, I was in a very dark place. Which kind of consisted of all of the songs that were written in all sorts of places. These were songs that inspired that situation.

Sho: I really love your lyrics too. It makes me feel pain because they are emotional lyrics and I’m just guessing here but are the lyrics that you write inspired by true stories from your life?

No Rome: It’s always hard to talk about it straight up because it’s genuine you know. There must be a tiny bit of changing of words for songwriting. When I write a song about somebody, I’m not going to tell you their names. ‘Her name starts with an E so it’s Emily’, you know? That kind of stuff, I never get too specific but I want to be the guy who can say it in his songs. Maybe too shy to say it (to somebody in real life) but that is my role as an artist, if I was contributing something to pop music, I want to be that guy. That’s why I love writing because ‘Ok, I’m going to tell you this story, and I know it’s probably going to go 50/50. You might relate to it, you might not but I’ll tell you the story.’ People kind of resonate to it in a way like ‘Oh, I wanted to say that feeling, but I couldn’t express it and you kind of expressed it for me.’

Sho: The narratives in your lyrics felt like they were actual happenings.

No Rome: Most of them are very accurate because I want to write songs and I want you to see what’s happening. The chorus kind of explains it.

Sho: I think it’s amazing.

No Rome: Thank you.

Sho: When songwriting for pop music, the way to translate the emotions into words is very important but there’s beauty in general writing in just writing about what happened as it is. That can be very emotional as well and in your songwriting, I felt like it was good mixture between the two.

No Rome: Yeah. I was obsessed with pop culture and I thought ‘What if I start talking about sensitive materials in the midst of pop music?’ Memorable vs memorable choruses and you feel that it is torn. And it’s not through punishment but it’s in a way of expression. Everybody can listen to and everybody can feel that same way. When I’m talking about mental health, anxiety and depression, and put these elements into pop music, people can be aware that these are actually existing topics because you don’t realize until you go out and meet people that these things actually exist you know? People lose lives just because of mental health and if you put it in a pop context, in a more obvious, in a more cool interesting way the purpose is more obvious.

Sho: The lyrics from your song pink ‘Come to my show?’ That was a punchline for me because I’m a musician myself and it really hit me.

No Rome: Yeah! that hit you hard (laughs)

Sho: Yeah, that was my punchline.

No Rome: I appreciate that.



Sho: I was watching your music videos and saw how you dress up and thought that you like fashion culture too? Do you choose the outfits that you wear for the music videos ?

No Rome: That is definitely show wear for me but I would never want it to be separate and too extreme. Not extreme in a way like ‘Oh that’s not something that I would wear.’ Because I think I’m more into styling. Not like fashion itself but styling. Style is my obsession. It comes into my music like ‘In my EP what am I going to be wearing?’ you know? For me that is my fun, I enjoy that. What kind of outfit would I wear when I’m on shows or interviews or when I’m going out you know? Just like that. It’s just fun, dressing up. Art is self expression right? You put on dark coloured clothes and it sends a ‘Don’t talk to me.’ message you know ? (laughs)

Sho: Self expression is an important part of your music.

No Rome: Definitely.

Sho: I was just guessing because you like Raf Simons and you also put it in your lyrics too. I thought Raf Simons was making a T-shirt for New Order at that time right? You like New Order right?

No Rome: I love New Order. I actually have that piece.

Sho: Really? It was just my guess but I knew you were saying that you liked New Order in your interview and I was like ‘maybe… ‘ (laughs)

No Rome: I like Raf Simons too.

Sho: We change our costumes for every album and every tour. We have a stylist who we really trust. We want to make music that has value and we don’t want it to be any price. We wanted to tell the audience by changing our costumes that we are on stage for them now. So I understand that it’s not just about the music but what you wear is important.

No Rome: As pretentious as it sounds, that’s why I feel like music is a form of artistry. If you’re a musician and you’re devoted to it then you would not ask ‘Oh, what do I want to wear on stage ? What do I want the listeners to think?’But you think about all of this stuff because it’s important. That’s how you become an artist. That’s why I think there is a difference between being an artist and being a musician. Musicians are more solely focused on making music, playing the instrument and being very good at what they do. The artist is a person who thinks about everything and not just about music. Like the whole picture.

Sho: I wanted to ask you how you make your songs. Because we are a band and we make our songs with all of us together but you write songs by yourself.

No Rome: That’s why it takes so much time. I have bad songs. I don’t know if you’ve heard them but I’ve got rock songs.

Sho: The ones on your EP.

No Rome: It’s still consistent and still happens because I think I want to express in this kind of way because I grew up with that kind of music. It takes time. When I’m making a hip hop beat and sometimes I want to do heavy metal but I find a way to work it out I guess. I write everything by myself. I would usually pick up the guitar, then I would get some good chords. Or I would have a melody in my head or I’m already on the computer doing something and feel like ‘Oh my god, this is the best thing ever.’ So hard to explain but the best way to explain it is that. But there is always some sort of situation that is happening.



Sho: Do you always write it?

No Rome: I always do write it. I think this single that I’m putting out, the one that I worked with Michael who is a songwriter, was the first time I had written with a songwriter. I mainly do it like 70 is on me and 30 is on the other person. Probably the guy switched up like one word or something. But for the last two EPs I wrote them all by myself. I was working on them with Matty and George from the 1975 but it was more like Matty having these ideas sonically and he would throw in a couple of melodies here and there but most of it was just made by myself. I just find it really weird to do it with a songwriter. When it works, it’s super cool but it’s because I just can’t have somebody talk about my life. I would rather be tormented right now and writing something that I really want to write then be like ‘Give me five hit songs.’ But I get it because I have friends who do that and it works for them you know? That’s their way of making music but this is mine.

Sho: I started writing songs when I was 20 but my band started when I was 18 so I wasn’t the songwriter first. I had some ideas but I didn’t know how to write songs so I thought I had to practice to master writing them. So when I was around 20 or 21, I would write one song everyday, and I would keep practicing. I did that for two years or something. It was pretty hard but now I can write songs that I want to so I have freedom to do anything. But I was wondering how you started learning how to write songs.

No Rome: No idea. I find beauty in people who write weirdly just because they are like ‘I have something to say so I’m just going to write it down.’ I find beauty in that. This guys who really wants to say something and he’s trying. That’s why I really like seeing progress. I like to see artists develop their sounds and I think ‘Wow, that guy started off by writing about something so simple and now he’s talking about his whole life. What happened to him?’ In general, I picked up the piano and that was the first thing that I had learned. I just had a crush in grade school who I found really cute and I wrote a song. It’s very simple. It’s so dumb and it’s not even a cool song but that’s my first memory of writing a song. I thought that they were just like poems because I liked to read poems. So like poems with some melody or background music.

Sho: So you started with words?

No Rome: Words first and then I started to play the piano.

Sho: Is that still the same way? The words come first?

No Rome: Yeah, it depends. Like I said, most of the time it would be. I would already have the topic in my head. Jokingly, I like to call it situational pop music because there has to be a situation. ‘I hate this person so much!’ What do I do, I make a song and go on my computer and make a beat or I would pick up the guitar and have this line that I want to sing. That’s how that pink line came about. I had words that I really wanted to fit in there and was like ‘Ok, alright.’

Sho: Because I come up with the melody first and if I come up with the words at the same time, that’s when I’m really lucky. I have to think about the topics later and be like ‘What is this song going to be about?’ I wish that I could come up with the words first and be situation first. I have situations in my head but it’s separated.

No Rome: I get you though. Sometimes I just have melodies and I throw random words in. When I have a demo, sometimes you just hear bits and I don’t know even know what the songs are going to be about but that’s usually when I try to make an enjoyable song. Narcissist came about in that way. I had a story in my head, and I had a melody in my head. Narcist was a word that nobody used in a song before so I just put that in. During that time, I was just obsessed with putting in words that don’t usually go with pop music. ‘I want to use the word narcissist but what do I do with it?’ I made that song and that was the biggest thing I have done.

Sho: So, for that one you had the melody as well as the situation.

No Rome: Yeah so that one was when I was going through it ‘Like oh my god, I’m going to be going through a break up, I can feel it, I can feel it’ (laughs) And it happens. I’m the guy who think about the worst that could happen. So when it works to my benefit, fortunately, I’m already thinking about the worst and having so many ideas in my head. It’s definitely not an attitude that you should look up to but it works for me.



Sho: How is the London music scene? Do you have places that you go to play music or?

No Rome: I go to pubs and stuff. Just because that’s just the best place to sit down and sometimes there’s music playing where there are bands. Or whenever there’s a band that I want to see comes and I want to watch the show. But I like it there because people like to genre bend. There would be a pop pop band but it would always be something different. It’s not on the nose, there’s something that will catch you. Even if it’s on stage whilst playing some kind of music. It would be pop pop but dressed up as hipsters or whatever. Super street fashion when their playing pop pop music you know? Or wearing preppy clothes. From my observation it’s just really cool. Like this one rapper that I’m listening to right now Octavian he’s really trap but he’s not afraid to sing over EDM songs. He’s got this rock star voice and I really love his music and I’m a big fan. That’s for me what I see as the London music scene. Not afraid to explore stuff. Just because there is just so much culture in one spot. You get to meet different people all of the time.

Sho: Sounds interesting. Now, pop music uses a lot of electronic sounds. But we are a rock band with only four members. So when we write songs, we think about how we are going to play the live show as well. We only use the instruments that we play that works for the live show too. But do you think about the live performances that you will be doing when you write your songs?

No Rome: I usually don’t think about the live show but I do think about how I’m going to incorporate it whilst I’m making it. Because when I want to make something so exotic, I’m not afraid about doing it because I embrace modernity. I’m like ‘Yeah, I got a backing track on but take that off and I can still play you live music.’ It’s like confidence but not in an arrogant way. Even if you strip it off, I could still play you a good piece of music. That’s why I just put in my head, just to hype myself up you know what I mean? Because I have a band with me and we’ve been touring the world. So now I kind of think about ‘Ok, how would my drummer do it?’ It’s a 50/50. Most of the time, I don’t want to think about it because I want to write but I guess it’s so different when you’re in a band. it’s totally different because you have to think about the basses as well. I’m just no rome with a live band. So I guess that’s my asset.

Sho: Yeah, for us when we go too far with the melody and throw that to our members, some of the band members are like ‘So what do I do and why did you write this song you know?’ and be like ‘Oh, sorry. but it’s a good song anyway.’ It’s fun but we have to think about all of the members because they are here to play. You can’t just give them nothing.

No Rome: I feel like that too and that it has come both hand in hand. I still kind of think about how it could be done live. I have been a fan of electronic music because I grew up with dance and punk bands especially because I grew up in that scene. ‘They all hate it but I need to do it!’ and making music. That’s what rock n roll is. Just do it and rock it. Easy for me to say.

Sho: After Manila, what is your plan?

No Rome: I’m finishing up this mixtape. It’s a collaborative thing and after I go on tour again in November for the UK tour. Basically a tour with all of the artists so that’s going to be fun. Hopefully finishing up this mixtape soon though because I’ve been working on it for a while now. It’s more about the situation because the people I’m collaborating with are on tour as well so I get off tour and they go on tour and we’re like ‘Oh we’re never going to finish this song!’ But being patient is good.

Sho: I understand that. I was just making a soundtrack for a movie and we collaborated with artists. We missed the deadline but when you have to collaborate with someone, it’s not only your schedule so it’s like ‘When does this end?’ you know?

No Rome: Definitely.

Sho: We are looking forward to your next mixtape. Hope it comes out soon (laughs)

No Rome: Thank you.

photography Yosuke Toriitext&edit Ryoko Kuwahara


No Rome『Crying In The Prettiest Places』Now On Sale(Dirty Hit / Hostess)

No Romehttp://hostess.co.jp/artists/norome/

OKAMOTO’Shttp://www.okamotos.net

当記事はNeoLの提供記事です。

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