「科捜研の女」すれ違いコントのギャグ回かと思いきや地獄へ突入!引きの強いマリコの休日

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10月17日、『科捜研の女』(テレビ朝日系)が約1カ月ぶりに放送された。秋シーズンの初っ端から内容がぶっ飛び過ぎだと思う。途中までアンジャッシュばりのおもしろコントが続いていたのに、後半は突如として地獄の展開へ突入。感情の追いつかない第17話だった。

<第17話あらすじ>休日に事件と遭遇! 引きの強いマリコ
京都市内で銀行強盗が発生。犯人の男たちは、赤と青の液体が混ざると爆発する二液式爆弾を持って逃走した。科捜研は防犯カメラの映像を確認するものの、榊マリコ(沢口靖子)が休みのため爆発物の特定はおろか本物かどうかもわからない状況だった。
犯人グループは車で逃げている最中、よそ見運転の為に危うく小学生の杉原卓海(浅海翼)に衝突しかけてしまう。急ハンドルでよけた結果、車はパンクして走行不能に。卓海を人質にとって母の杉原穂奈美(大脇あかね)に車を要求するが、浄水器の営業をする夫・修(一條俊)が仕事で使用中だという。犯人たちは車が届くまで杉原家に潜伏することになるが、そこはなんとマリコも暮らすマンションだった。見知らぬ男たちと一緒にいる卓海とエレベーターで乗り合わせたマリコは、銀行強盗のニュースを見て、もしやと思い、エレベーターから指紋などを採取する。
マリコからの情報をもとに、土門薫(内藤剛志)らはマンションのそばからパンクした車を発見。マリコが検出したものと合致する指紋などが検出される。
前線の責任者として京都府警から来たのは、捜査一課・被害者対策班の玉城詩津香(浅野ゆう子)。所轄の警察官で夫の玉城雄一(山崎銀之丞)が現場マンションにおり、愛人と不倫していることも承知で自ら志願した。志津香は雄一が入り浸る不倫相手の部屋をマリコの自宅と勘違いしたまま、マリコと雄一とともにこの部屋に上がり込んだ。
マリコは府警本部に爆発物の画像解析ソフトの使用を提案し、爆薬の成分を探るため雄一と夫婦を装って杉原宅へ向かうことに。犯人グループは2人の正体をあっさり見破るが、マリコは咄嗟にカメラで爆弾を撮影、この液体爆弾は本物と判明した。
その後、志津香は府警本部の指示を無視して杉原宅に突入。犯人グループはマリコを盾に仲間のいる廃材置き場へ逃亡した。ここで土門は待ち伏せをしていたが、犯人グループに撃たれてしまった。逆に志津香が発砲すると、被弾した犯人は爆弾のスイッチをオン! 爆弾処理班がすんでで爆液に中和剤を注入したが、もう1つの爆液はターレーに潰され、蒲原勇樹(石井一彰)の体にかかってしまった。直後、大爆発が起きた。


アンジャッシュばりにすれ違うマリコ
途中までは、てっきりギャグ回だと思っていた。志津香に雄一の不倫相手と勘違いされ、その誤解をなぜか解こうとしないマリコ。というか恋愛関係に鈍感過ぎて、自分が愛人と思われていることに気付いていないようだ。驚異的鈍感力のマリコ。特に以下のやり取りがひどい。

(1)愛人(に勘違いされたマリコ)が夫婦別居の原因を質問
マリコ 「あの、別居してると言ってましたが、原因は?」
志津香 「あなたがそれ聞く?」
マリコ 「あっ、すみません……。私には関係ないことでしたね」
志津香 「関係ないはずないじゃないの」

(2)ケンカをやめて!(河合奈保子ばりに)
志津香 「彼女や私と違って、あなたは自分の仕事に興味がないだけ。あなたみたいな警官はさっさと退職届を書くべきね」
雄一 「ついでに離婚届も書いてやろうか?」
マリコ 「私のことで喧嘩しないで!」

なに、このすれ違い……。極めつけはコレだ。
(3)不倫の詳細を書類にまとめようとするマリコ(誤解)
志津香 「彼女には事件解決後に色々と聞かなきゃならないことがありそうね」
マリコ 「何でも聞いてください。必要なら書類にします」

2人のやり取りを音声で聞いていた所長の日野和正(斉藤暁)は「マリコ君、その冗談面白くない」と青ざめたが、視聴者は大爆笑である。

不思議なのは、雄一が志津香の誤解をあえて否定しないこと。マリコを愛人に仕立て上げ、本当の不倫相手を隠し通そうとしているかのようだ。なぜ、そんなことを? もしかして、志津香と本当の愛人は知り合いなのだろうか。

マリコ、女優になる
液体爆弾の成分を解析するため、マリコらは犯人グループとの接触を試みた。マリコと雄一が夫婦で、志津香はマリコの友人という設定である。

「演じて。女優になって。いいわね?」(志津香)
おもしろワード登場。女優(沢口靖子)に「女優になって」と女優(浅野ゆう子)が指示している光景を見て、笑いを禁じ得ない。マリコ、女優になる。不倫相手になったり女優になったり、今日のマリコは忙しい。
しかも、音声を通じ卓海君の居場所を府警本部に知らせたマリコを犯人は思いっきりビンタした。おい、女優の顔を殴るなよ!

もう1人の犯人は人質の中にいる?
この事件、まだまだ裏がある気がする。序盤、3人しかいない犯人グループは逃走中の車内で「4人で分けたら1人1000万いかねえぞ」と会話していた。もう1人、犯人はいるのだ。それは誰か?

あくまで筆者の予想だが、人質にとられた卓海君の父・修があやしい。その理由は以下だ。
(1) 犯人グループは卓海の名札を確認してから「この子に責任取ってもらおう」と提案した。苗字を見て仲間の子どもだと気付いた?
(2) 「下の階の人が浄水器を欲しがっている」と妻に言われた修は「俺、転職するって言ったよな? 今さら営業成績上げなくてもいいんだけど」と返答。仕事を辞めるのは1千万円が手に入ると見越してのこと?
(3) 囚われの身となり、携帯を預けるよう言われた修は、スマホは渡したもののガラケーを手渡していない。何か企んでいる?
(4) 自らの手を縛る犯人の1人がフラフラになると「この人、様子が変です」とわざわざ知らせてあげている。犯人相手になぜそんな親切なのか?
(5) 廃材置き場に連れて行かれた卓海君が犯人をまるで怖がっていない。面識があった?

蒲原が過去に発言「卒業するときは殉死がいい」
はっきり言って、途中までは呑気に観ていた。ギャグ回、アンジャッシュ回だと思っていたからだ。緩い事件が続いていたし、こっちも軽い気持ちだった。しかし、いきなり後半で地獄が始まる。蒲原が顔に爆液を浴び、マリコが「あぁぁぁーーーっ!」と絶叫した直後に大爆発が起こったのだ。我々はそんなつもりじゃなかったのに……。動揺が凄い。
直前に土門が撃たれているが、防弾チョッキの上からだったし、彼は不死身だ。次回予告にもピンピンした姿が映っていたから、どうせ大丈夫だろう。それより蒲原である。

しかも、爆液を浴びた直後の蒲原はマリコらと逆方向へ必死に駆けようとしていた。自分の死を覚悟し、仲間を巻き込ませないための行動? そういえば、蒲原役を務める石井一彰は2017年の「女性セブン」(小学館)のインタビューで「出演も回を重ねてきて、いつかは“卒業”もあるかもしれない。自分は異動とかじゃなくて殉死がいいんです。散りたい(笑)」と発言している。嫌な胸騒ぎがする。

ただ、爆発の場面を観返すと、爆発場所はマリコの背後だった。直前の蒲原はマリコの前方にいた気がする。ということは、別の爆弾が爆発したのか?

とにかく、蒲原の心配をしながら過ごす1週間は辛過ぎた。今夜放送の第18話で彼の安否は明らかとなる。
(寺西ジャジューカ)

木曜ミステリー『科捜研の女』
ゼネラルプロデューサー:関拓也(テレビ朝日)
プロデューサー:藤崎絵三(テレビ朝日)、中尾亜由子(東映)、谷中寿成(東映)
監督:森本浩史、田崎竜太 ほか
脚本:戸田山雅司、櫻井武晴 ほか
制作:テレビ朝日、東映
主題歌:今井美樹「Hikari」(ユニバーサル ミュージック/Virgin Music)
※各話、放送後にテレ朝動画にて配信中

当記事はエキレビ!の提供記事です。

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