高級住宅街の“住まいカースト”がひどい。賃貸は貧乏人呼ばわり…

女子SPA!

2019/10/22 15:47

 東京都の白金、神奈川県の山手町、兵庫県の芦屋、愛知県の白壁、高級住宅街と呼ばれる地域は全国にありますよね。しかし、当然のことながら、土地の価値がある地域=暮らしやすい、とは限らないわけで……。

「私にとって地元は“住まいカースト”があって、暮らしにくい街でしかないんです」

都会の闇をぜひ話したいと取材を快諾してくれたのは、生まれも育ちも東京のS区で、兼業主婦の瞳さん(仮名・36歳)。夫と小学校低学年のお子さんと、現在も地元で暮らしていると言います。住まいカーストとはあまり聞きなれない言葉ですが、いったいどのようなものなのでしょうか。

◆地主、土地アリ一軒家、マンション、賃貸

「私は東京のいわゆる高級住宅街で生まれ育ちました。高級住宅街とはいえ、全員が全員、裕福というわけではないんです。だからこそ、“住まいカースト”なんていうものが存在しているんですけど。まず、カーストの一軍として、地主は鉄板。二軍は一軒家や高級マンション持ち。三軍は賃貸、そして都営住宅と続きます。私は賃貸の中でも、築年数の長いマンション暮らしだったので、それだけで小・中学生の頃は、『貧乏人』というあだ名でした。カースト上位の人たちから、いじめに近いようなことをされたこともあります」

このあまりにも理不尽なカーストに耐えられず、瞳さんは大学生になってから、S区を離れ、一人暮らしをしたそうです。

「いざおもいきってS区から離れてみると、住んでいる家によっての差別、ましてやカーストなんて、まったくなかったんです。生活費のために、バイト漬けの日々ではありましたが、大学生活はすごく楽しかったです。20代半ばで会社の上司と結婚してからは、会社の家族寮暮らしになりました。そこでは多少、人間関係のいざこざがあったものの、地元のカーストに比べたら楽でした。その後、子どもを授かり、幸福の絶頂でしたね」

そして、お子さんが小学生になる前に、瞳さんの地元の高級住宅街に一軒家をローンで購入、引っ越したそうです。

◆久々に会った同級生に「やっと三軍だね」と言われ……

「S区にまた住むことに対しては抵抗がありました。ただ、義両親がすでに亡くなっているので、『近いほうが何かと協力できると思う』と、私の両親が提案したんですね。夫はその提案に乗り気で、子どもは祖父母に会いやすいからと、大喜び。

両親や夫がそこまで考えてくれるならと、私も最終的には賛同したんです。しかし、引っ越し後、元同級生のカースト上位の集団に偶然会った際に、『元貧乏人が帰ってきた』『やっと三軍になれたんだね』などと、口々に言われて……。情報がすぐに知れ渡っていることに、ゾッとしました」

それ以上に瞳さんは、いまだにカーストにこだわる人たちの気持ちが恐ろしかったそうです。

◆親同士の住まいカーストは子どもにまで

「おまけに、まだ小学校低学年の子どもから、『うちは一軒家だから、完全に負け組っていうわけじゃないよね?』と、先日言われたんです。驚愕して、すぐに詳しく話を聞きました。どうやら、何人かの保護者のあいだで、住んでいる家に関するマウンティングがあったらしくて。

それをきっかけに、クラスの中でも“住まいカースト”に近いものが定着しているようなんです。中には、カースト下位というだけでいじめを受けている子もいるということでした……。子どもの話を聞いて、自分の過去を思い出し、おもわず涙が出てきました」

いつかは必ず、S区以外に住みたいという瞳さん。しかし、一軒家を購入してしまったことで、ローンの関係もあり、引っ越すのはなかなか難しいという現実があるそうです。傍目から見たら実にくだらないマウントからくる“住まいカースト”ですが、それが差別やいじめに繋がってしまうというのは、まさに都会の闇ですね。

―シリーズ「地方の闇/都会の闇」―

<文/女子SPA!編集部・イラスト/カツオ>

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当記事は女子SPA!の提供記事です。

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