関口宏、五輪マラソンの札幌開催案に苦言 「東京でやるべきものだった」

しらべぇ

2019/10/20 12:00




TBS系『サンデーモーニング』では、2020年に開かれる東京五輪でのマラソン・競歩の開催場所変更の件が取り上げられた。

■森会長「反対してどうするんだろう」


17日にIOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長は、「IOCと組織委員会はマラソンと競歩を東京から札幌に移すことを決めた」と発表。

突如の変更には波紋が広がっている。小池百合子東京都知事は、「かなり唐突な話で説明をきちんと聞かないとならない」と発言。

これに対して大会組織委員会の森喜朗会長は、「反対してどうするんだろう。いい案あったら教えてください」と述べている。開催を9ヶ月後に控えた突然の変更で、そのキッカケとされるのが、9月27日から猛暑のカタール・ドーハで開催された世界陸上。


関連記事:あわや転倒も… 安倍首相は「アスリート並みの立ち直り」?

■小池都知事「北方領土でやったら」


マラソンと競歩は真夜中に実施されたが、選手達は暑さに苦しんだ。特に気温32.7℃、湿度73.3%だった女子マラソンでは序盤から棄権する選手が続出し、有力だったアガ選手など出場68人中28人がリタイヤした。

森委員長は、IOCはこれを念頭に札幌での実施を決断したと説明。そのうえで、

「バッハ会長が東京で同じようなことがあったらどうなるんだろうと考えた。しかしこういう話はずいぶん前からでていましたよ。我々のところにも北海道で引き受けるけど、どうですかという話は去年くらいにあった」


と札幌開催は突然出てきた話ではないと発言。一方で小池知事は、「変更について突然の話だったし、それがどういう根拠に基づくものなのか」と語り、変更が知らされたのは発表前日の15日だったという。

寝耳に水だったそうで、連合東京の定期大会で「涼しいところだったら、北方領土でやったらどうかくらいのことを連合から声をあげて頂けたらと思う」と不満をにじませた。

■「一筋縄では終わらない」


札幌市の秋元市長は、「大変驚いていると同時に光栄だ。東京2020大会の成功に向け最大限の協力をしていきたい」と述べたが、札幌市の開催に関しては警備やチケットなど問題は山積み。そして、これまでに東京は300億円をかけて猛暑対策を進めてきた。

2016年の東京五輪招致担当課長だった国士舘大学の鈴木知幸客員教授は、

「全体の会場経費が公表されているのは1兆3500億円ということで今作業が進んでいる最中。それにプラスして札幌の経費が加わるとすれば、これは誰が持つんだと一筋縄で終わるとは思いません」


と疑問を呈した。

■「今になってなぜ」


東京オリパラ開催時の立候補資料には、東京について「アスリートが最高の状態でパフォーマンスが発揮できる最高の気候」と書かれていた。実際には五輪開催期間の東京の午前8時の平均気温が29.3℃、湿度79.8%で、選手には危険な状態になることも予想される。

一方新たな候補地の札幌の気温は、レースの終盤となる午前8時でも23.6℃。

国士舘大学鈴木客員教授は、「8月の東京の気候が厳しいことはもともと関係者はわかっていた。今後ほかの競技の変更を求められる可能性もある」と不安視している。これに対して関口は、「ずっと言われていたのに今になってなぜ」と疑問を投げかけた。

■「来年ほんとに大丈夫」


そして、スポーツジャーナリストの中西哲生氏は、「アスリート・観戦者ファーストであってほしいが、商業的な方向に傾いている。こんな環境でやるのであればアスリートが大会でるのをやめようと思ってしまってもおかしくない」と述べ、毎日新聞編集委員の元村有希子氏は、

「IOCの収入の8割が放映権料。それを払っているのがアメリカの巨大ネットワークで、涼しい10月はアメフトやいろんなスポーツがあるからダメと言っている。そして今回組織のコミュニケーション不足が露呈して、来年本当に大丈夫なのか」


と述べた。最後に司会の関口は「東京オリンピックだから、東京でやるべきものだったんですよね」とコーナーを閉めたが、ネット上では、番組に対して、「決まったことに、いちいち文句をつけるな」という声もあがっていた。

・合わせて読みたい→パラリンピックの「パラ」の由来は? チコちゃんの解説に納得の声

(文/しらべぇ編集部・おのっち

当記事はしらべぇの提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ

あなたにおすすめ