友人からも反対され…離婚する女は我慢が足りない!?

All About

2019/10/17 20:45

「我慢の限界」は、人によって違う。他人から見て「そんなことが我慢できないの」と言われても、できない人にはできないのだ。

「我慢が足りない」~離婚後、周囲の言葉に傷ついて

「我慢の限界」は、人によって違う。他人から見て「そんなことが我慢できないの」と言われても、できない人にはできないのだ。離婚後、「そんなことで離婚するなんて我慢が足りない」と言われ、傷ついている女性たちは少なくない。

親世代はともかく、友人までもが

「オレが稼いだお金を自分のために使って何が悪い」と言われて離婚を決意したのは、シュウコさん(43歳)だ。結婚して12年、10歳の子もいるのに離婚するのは、よほどの我慢と覚悟があったからこそ。だが、周りはそうは思わないと顔を曇らせた。

「離婚という言葉だけで拒否反応を示すのが、私の親世代。離婚すると母に言ったら、『何が不満なの。生活できるだけでありがたいと思いなさい』って。自分が専業主婦で、居丈高な父親の悪口を私に吹き込んでいたくせに。私にも同じ苦労をさせようとしているのかと耳を疑いました。父方の叔母にも説教されましたね。『世間体を考えなさい』って」

シュウコさんには、母たちの反応が想定内だったので、それほど傷つくことはなかった。だが驚いたのは友人たちの言葉だった。

最低限の生活費しか渡さず、妻は仕事に育児に家事にとワンオペ。それでいて、「おまえの収入だけでは暮らせないだろ」と暴言を吐く夫のことを、シュウコさんはときどき高校時代からの友人たちに愚痴っていた。

「そのときはみんな、いろいろ相談に乗ってくれたし慰めてもくれた。だけど離婚を決めたと話したとたん、『子どもがかわいそう』『最低限だって、生活費くれているんだから我慢すればいいのに』と信じられないような言葉ばかり投げかけられました。私、女子校だったんですが、今思えば、『みんな一緒』が何よりの価値観。結婚に縛られている自分たちと同じ立場、もしくはちょっと不幸な立場だった私が、急に自由になることが許せないのかもしれません」

結婚なんて我慢の連続、それが人間を成長させる。友人たちはこぞってそう言った。それが「少しのことも我慢できないのは私のわがままなんだろうか」という悩みを生んだ。

「自分は自分」と思えるまで

まずは子どもを連れて別居し、弁護士を立てて条件闘争に入ったシュウコさん。子どものために少しでも財産をとりたいと思っている。

「これでよかったと最初に思ったのは、別居したとたん子どもに笑顔が増えたこと。たぶん、私がピリピリしなくなったからだと思います。時間的にも経済的にも大変ですが、精神的にはゆとりができた」

それでも高校時代の友だちからは、「やっぱり離婚はしないほうがいいと思う」「子どものことを考えて」とメッセージがたびたび来た。そのつど気持ちが沈んでいく。彼女は高校時代の友人たちに会うのをやめ、大学時代の友だちに会ってみた。

「するとみんな『離婚バンザイ』とまで言ってくれて。独身の友人が、『土日だったら何か手伝えるからね』と言ってくれたり、久々に会った既婚の男友だちは、『子どもだけうちに寄越しなよ。うち、よくいろんな子が来るんだよ。ごはんくらいいつでもあるから』と言ってくれたり。同世代でも、こんなに価値観が違うんだとびっくりしました。普通につきあっていたらわからないことがたくさんあるなあと思いましたね」

事情も知らずに自分の価値観を押しつけて非難してくる人もいれば、あるがままを受け入れて励ましたり助けたりしてくれる人もいる。その中で、いかに「自分は自分」と思えるかが重要なのかもしれない。
(文:亀山 早苗(恋愛ガイド))

当記事はAll Aboutの提供記事です。

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