世界で活躍する芸術家6人が受賞!第31回高松宮殿下記念世界文化賞

日刊Sumai

2019/10/16 17:50

高松宮殿下記念世界文化賞は、絵画、彫刻、建築、音楽、演劇・映像の各分野で活躍する、世界の優れた芸術家に贈られる賞です。
このたび第31回の受賞者が発表され、6人の芸術家たちが選ばれました。彼らは、一体どんな作品を手掛けているのでしょうか。受賞者たちのプロフィールや作品についてご紹介します!
建築部門/トッド・ウィリアムズ & ビリー・ツィン(アメリカ)
トッド・ウィリアムズ & ビリー・ツィン
トッド・ウィリアムズは1943年、ミシガン州デトロイト生まれ。ビリー・ツィンは1949年、ニューヨーク州イサカ生まれ。米ニューヨークを拠点に活動する建築家夫妻です。
『オバマ大統領センター』予想図 2022年完成予定
『オバマ大統領センター』予想図  2022年完成予定
『バーンズ財団美術館』内部の庭
『バーンズ財団美術館』内部の庭 2012年
『バーンズ財団美術館』の展示室
『バーンズ財団美術館』の展示室 2012年
『レフラック・センター・アト・レークサイド』2013年
『レフラック・センター・アト・レークサイド』2013年
「私たちがデザインする建物は『人間みたいだ』と言っています。所属性を持たせつつも、中に入ると驚きがあるようにしたい」とツィン。研究所、博物館、学校など営利目的でない建物を中心に、時間をかけて素材、形態を分析し、“手造り感”のある空間を創り出しています。

絵画部門/ウィリアム・ケントリッジ(南アフリカ)

ヨハネスブルグのアトリエにて 2019年

ウィリアム・ケントリッジは1955年、南アフリカ・ヨハネスブルグ生まれ。

動画『流浪のフェリックス』より 1994年
木炭による素描をコマ撮りした「動くドローイング」と呼ばれる独自のアニメーションに、南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)の歴史や社会状況を反映させ、1990年代から世界的な注目を集めてきたアーティストです。

動画『セカンドハンド・リーディング』より 2013年
素朴で、時間の重厚性や寓意に満ちた表現性が高く評価されています。コラージュ、彫刻の制作や、演劇、オペラの演出家、舞台美術家としても活動中。
彫刻部門/モナ・ハトゥム(イギリス)

ロンドンのアトリエにて 2019年

モナ・ハトゥムは1952年、レバノン・ベイルート生まれ。
疎外された人間の苦しみや、政治的抑圧、ジェンダー問題などを取り上げ、パフォーマンスや映像、インスタレーション、彫刻を通じて表現しています。
作品から受ける印象は不安感や恐怖。一方で、どこかユーモアも感じさせます。

ロンドンのアトリエにて 2019年

《その日の名残》2017年 広島市現代美術館での展示
《その日の名残》2017年 広島市現代美術館での展示
「私は『気味の悪いもの』に興味を抱いています。完全にノーマルであった状況が、些細なことが原因で急に不思議なものに変わることがあります。些細な出来事がトラウマに満ちた連想を呼び、心配・不安・恐怖の感情が生まれるのです」
音楽部門/アンネ=ゾフィー・ムター(ドイツ)

ミュンヘンにて 2019年

アンネ=ゾフィー・ムターは1963年、ドイツ・ラインフェルデン生まれ。

小澤征爾と サントリーホール30周年記念ガラ・コンサート 2016年 提供:サントリーホール

13歳でカラヤンに見いだされ、多彩な音色、完璧な技巧、卓越した表現力、豊かな音楽性の全てを兼ね備えた演奏で、グラミー賞を4回受賞。「ヴァイオリンの女王」とも呼ばれています。

ズービン・メータと サントリーホール30周年記念ガラ・コンサート 2016年 提供:サントリーホール

非常に細かい独特のビブラートなど卓越した演奏技術を持ち、ストラディバリウスを奏でます。手掛けるレパートリーは幅広く、現代音楽に対する理解の広さでも知られています。
演劇・映像部門/坂東 玉三郎(日本)

明治記念館にて 2019年
坂東玉三郎は1950年、東京生まれ。

片岡仁左衛門と シネマ歌舞伎『廓文章 吉田屋』  2020年1月3日より全国の映画館で公開予定(C)松竹
14歳で五代目坂東玉三郎を襲名。圧倒的な美貌、役の性根を掴む演技と美意識、芸容の大きさで、現代歌舞伎を代表する女形役者です。海外のアーティストにもインスピレーションを与え、「世界の玉三郎」として知られています。

『幽玄』メイン写真 シネマ歌舞伎 特別篇『幽玄』 2019年9月27日より全国の映画館で公開(C)岡本隆史

舞踊家としても独自の美の世界を創造し、また、沖縄の組踊や中国の昆劇などさまざまな場で活躍。世界的なチェリスト、ヨーヨー・マやバレエの振付家モーリス・ベジャール、ポーランドの映画監督アンジェイ・ワイダなど、他の芸術家とのコラボレーション作品にも取り組んでいます。
【参考】
第31回高松宮殿下記念世界文化賞
PraemiumImperiale

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