人気ブロガーちきりんさんに聞く。リノベ成功のためショールームは3回行くべき!?

日刊Sumai

2019/10/13 21:04

社会派人気ブロガーのちきりんさんは、2019年春、自宅をフルリノベした経験からリノベ本を出版。そんなちきりんさんが、秋のリノベシーズンに合わせてトークイベントを行いました。
会場となったのは、西新宿の新宿パークタワー3~7階にある「リビングデザインセンター OZONE」。5フロアにわたる広大な空間には、新築やリノベーションなどの家づくりに欠かせない設備やアイテムが豊富に揃い、様々な情報収集と体験が1か所で叶います。
ちきりんさんは、リノベを成功させるためにまずショールームに行くべきタイミングは「個別相談前」だと言います。でも、リノベを成功させて理想の暮らしを手に入れるためには、それだけでは足りません。「個別相談前」が1回目だとしたら、ショールームに行くべきタイミングはあと2回あるとちきりんさんは言います。さて、それは一体いつなのでしょうか。
2回目は複数のリノベ会社の比較検討のために
ユニットバス
IYO / PIXTA(ピクスタ)
複数のリノベ会社を検討していて、各社からのプラン提案が出揃ったとしましょう。ショールームに行くべき2回目のタイミングは、まさにココ!
各社のプランで採用されている商品には、きっと今まで見たことも触ったこともない、もっと言うとメーカー名さえ聞いたことのないものがきっとあります。それらが展示されているショールームに行って、メーカーの説明を受けよう! とちきりんさんは勧めます。
ここで比較検討すべきは、「このリノベ会社は私の希望に最も合う商品を提案してくれているか」ということ。たとえ同じ要望を伝えたとしても、リノベ会社によって提案してくる設備や建材は異なってきます。それは、会社によって価値観や提案力、考え方が違うため、当然のこと。
でも、「高いけどこの商品がいい!」と伝えても、「イヤイヤ、それよりも……」と希望に沿わない商品を提案をしてくる会社もあるし、「あのリクエストでこの商品を勧めてくれるのか!」といういい意味のビックリがあったりもします。
さらに、施主のリクエストの内容に関係なく、自社の取引慣行や施工のしやすさなどで商品を選択している場合も。そんなことは施主にとってはどうでもいいことで、リノベ会社の都合でしかありません。つまり、提案商品をよく知り比較検討することは、各社のヒアリング力や提案力、柔軟性、自分との相性などを見極める材料となるのです。
3回目に行くべきタイミングは「間取り決定後、工事開始前」
ガスコンロ
SoutaBank / PIXTA(ピクスタ)
そして次にショールームを訪れるべきは、多くの人が必然的に訪れるであろう「間取り決定後、工事開始前」です。言うまでもなく、実物を見て、触れて、体感して、最終決定をすることが目的です。
例えば、採用するキッチンのベースは既に決定していたとして、このタイミングではキッチン本体のパネルの色をはじめ、水栓や収納の取っ手など、細かいところを決めていきます。
いちいちショールームに行くのは面倒だからと、細かい部分はカタログのみで選んでしまおうという方もいるかもしれません。でも、これから長い時間を過ごす我が家の設備です。手触りや色の具合、使い心地、機能性などをひとつひとつ実感してから選ぶことが、リノベの成功への一歩となるのではないでしょうか。
何回もショールームに行くのが大変! はナンセンス
今回のイベント会場である「リビングデザインセンターOZONE」のように、1か所で様々な設備や建材に出会える場所もありますが、各メーカーのショールームに何度も足を運ばなければいけないシーンもあるでしょう。「忙しいのに何回もあちこちのショールームに行くのは面倒だ!」という声が聞こえてきそうです。そんな方にお届けしたい、ちきりんさんのこんな話。
購入金額と購買行動の関連性を見てみましょう。
ちきりんリノベイベント
なるほど、確かにモノやサービスを購入するときは、このような意識で選んでいる気がします。
具体例を挙げて考えてみましょう。例えば、10万円の冷蔵庫。お店で1時間、ネットで1時間、計2時間をかけて比較検討したとします。フルリノベをすると1,000万円だとして、1,000万円は10万円の100倍。2時間の100倍は200時間。それは、ショールームに行って5時間過ごす×40日分の時間です。
リノベは高い買い物です。「それくらいの手間暇をかけるのは当然だと思いませんか?」とちきりんさん。
ある一定の金額を超えたところから冷静に頭が働かなくなり、100万円以上のものも「それでいいじゃないの?」のような買い方に陥りやすいのが家づくりというもの。
でも、「そんなギャンブルみたいな『えいや!』な買い方ではなく、もっと時間をかけ、慎重に考えて、買う決断をすべきではないですか」とちきりんさんはロジカルに話してくれました。
ちきりんさんがリノベ後もショールームに通うワケ
約1年前に自宅のフルリノベを完了して、以前とは比べ物にならないくらい快適な暮らしを楽しんでいるというちきりんさんですが、聞くと今もショールームに通っているのだそう。もちろん、リノベした今の家に不満があるからではありません。
その理由を、今回フルリノベを経験したことで、もう少し短期的かつ定期的にリフォームやリノベを行うべきだと気づいたからだと言います。
ちきりんさんがリノベした自宅は、築20年のマンション。新築で購入してから一度も大きなメンテナンスをせず、20年経ったところでフルリノベを決意しました。でも、もし過去に戻れたら、きっと今回のリノベは違う形だっただろうと言うちきりんさんの妄想は、ざっとこんな感じ。
ちきりんリノベイベント
築5~7年目にLDKと寝室の間の壁を撤去してワンルーム風にし、さらに玄関と玄関横の個室の壁を撤去して土間風玄関に。そして、二重窓を導入。ちきりんさんは “圧倒的な暮らしやすさ” を大事にしていたので、二重窓にして室内温度が快適に保たれることに大満足しているのだそう。「もっと前に二重窓にしていれば、このものすごく快適な暮らしが昔から叶ったのに!」と、ちょっと悔しそう。
ちきりんリノベイベント
次に築12~15年目。便利な調理家電がたくさん出回ってきた時期で、ちきりんさんはどんどん調理家電のトリコに。でも、置き場がなかったために購入を見合わせていたものもあったので、早々に大きな家電棚を新設すればよかった、とのこと。ちなみに一番買いたかったのは「ホットクック」で、これを買いたい一心でリノベ完了を心待ちにしていたのだそう。
ちきりんリノベイベント
そして今回と同じくらいの築20~23年目のタイミングで、給排水配管などの見えない部分の更新も含めてフルリノベを行うだろう、と。
リノベ知識をたっぷり蓄えたちきりんさん。過去に戻ることができたら “圧倒的に暮らしやすい20年” を過ごせたでしょうし、きっとその知識を20年前の私たちにも惜しみなく拝受させてくれたことでしょう。
定期的なリノベのメリット
でも、今からでも遅くありません。ちきりんさんが勧める「定期的なリノベ」は、これから住まいをリノベしようとしている方に大きなメリットがありますので、最後にご紹介しておきましょう。

1.変化する生活スタイルに対応できる

女子高生
Graphs / PIXTA(ピクスタ)
10年も経てば、どの人もきっと生活スタイルは変わります。
キッチンから目の届くリビングで遊ばせていた幼児期から、プライベートスペースが必要な思春期になり、就職すれば親と生活時間のズレが生じることもあるでしょう。家族の成長や変化に合わせて、最適なスペースに変えていくのです。

2.物の増加を食い止められる

数年ごとにある程度の規模の工事を行うことで、強制的にモノを処分することができます。「親の実家が物でいっぱい」という声をよく聞くのは、「引っ越し」という強制的にモノを処分する絶好のタイミングがないからかもしれません。
年を重ねるにつれて、重い荷物の整理やいる・いらないの判断をスムーズに行うことが難しくなっていくので、定期的に持ち物の見直しをすることは大切です。

3.便利な新商品を暮らしに取り入れられる

ロボット掃除機
Komaer / PIXTA(ピクスタ)
10年もすれば、同じジャンルの商品でもさらに便利なものが出てきます。例えばテレビだって、昔は厚くて置き場が限られたけれど、今は壁に掛けられるので設置場所の自由度は高くなりました。
ロボット掃除機を使うなら床をフルフラットにした方が効率的だし、ちきりんさんのように調理家電が多いなら、大きめでコンセント配置が考慮された収納が必要など、それらを導入して快適に使うためにリノベが必要なシーンもあるでしょう。
目まぐるしく登場する新商品を次々に買いそろえる必要はもちろんありませんが、生活を豊かで便利にしてくれるものをその都度取り入れれば、暮らしの生産性がぐっと向上します。

4.知識や経験が増える

ショールーム
IYO / PIXTA(ピクスタ)
何度もリノベを重ねることで、自分の家の構造に詳しくなり、できること、できないことの理解が進みます。
また、普段から小さな工事をリフォーム会社やリノベ会社にお願いして、長く信頼して付き合える業者を見つけておけば、いざフルリノベ、という時にも安心です。
さて、以上でちきりんさんからのリノベを成功させる「ショールームの正しい使い方」のお話は終了。今回のお話を聞いて、日々のお散歩コースにショールームをINする方が増えていきそう。
「リノベや新築工事真っ最中でないと、冷やかしととらえられて居心地悪いな……」というイメージを持っていた人も、ぜひ堂々と訪れてみてください!
ここまで読んでくださった方は十分にお分かりかと思いますが、くれぐれもテンションと物欲には注意してくださいね。
最後はちきりんさんの締め文句で。
そんじゃーね!
■ちきりん
日本を代表する社会派ブロガー。関西出身。大学卒業後、金融機関に就職。アメリカの大学院留学を経て、外資系企業に転職し、在職中にブログを書きはじめる。
退職後、2011年からは文筆家として活躍。『自分のアタマで考えよう』『マーケット感覚を身につけよう』(ダイヤモンド社)ほか著書多数。
人気ブログ「Chikirinの日記」を運営する。



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当記事は日刊Sumaiの提供記事です。

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