成田~韓国ソウルが約6000円。爆買ツアーに出かけてみたら…

日刊SPA!

2019/10/12 15:52

 過去最悪レベルにまで悪化した日韓関係。韓国への渡航をためらいたくなるほどだが、実際は航空券代の下落やウォン安により、韓国旅行のベストタイミング。そこで反日感情が渦巻く、韓国ソウルで爆買いツアーに出かけてみた!

◆成田~ソウルが約6000円。韓国に爆買い日本人が増加中!?

悪化の一途をたどる日韓関係。連日メディアは、韓国での日本製品の不買運動や「NО安倍デモ」の模様を報じ、「反日感情の高まり」を伝えている。

そんななか、今年8月には日本人観光客の女性が、ソウルで韓国人男性に髪をつかまれ、引き回されるなどの暴行事件も発生。日本のネット上で「こんな時期に韓国に行くのはバカだ」とバッシングする声すら上がった。

こうした日韓関係が戦後最悪と言われるなか、実は訪韓日本人客は増加している。韓国観光公社が発表した韓国観光統計によれば、7月の訪韓日本人客は、中国人に次いで多い27万4830人(前年同月比で19.2%増)に上る。

航空券予約サイトを調べてみると、成田発インチョン空港行きの片道が約5900円。ほか日本の都市とソウルを結ぶ便は軒並み激安で売られていた。

<各都市からソウルまでの航空券代(片道)>

東京→ソウル  5900円

大阪→ソウル  4530円

福岡→ソウル  5260円

名古屋→ソウル 4190円

料金は9月10日時点でネット上で購入可能な最安値。移動費だけを考えれば、国内旅行よりも断然安く韓国に行くことができる。

しかも、翌日出発など日程が迫ったものや、週末出発などでも片道8000円ほどである。もはや東京~大阪間の長距離夜行バス並みの安さとなった韓国行きの航空チケットについて、旅行代理店関係者が次のように明かす。

「不買運動の一環で、日本への旅行を控える韓国人が増えていることから、日本と韓国を結ぶ路線は座席が売れ残り気味。各航空会社が、価格を抑えて在庫をさばいている。ただ、こうした状況が続けば航空会社も便数を減らしたり、使用機を小型のものに替えたりといった調整を行う。行くなら今でしょ、といったところです」

さらに、過去6年で最低水準のウォン安も進行。前年同月比でみれば、ウォンは対円で10%以上も値を下げており、かなりお得になる計算だ。

この好機を逃すのはもったいない! ということで、記者もウォン安で爆買いすべく韓国へ飛んだ。

◆反日感情などどこ吹く風!? むしろ歓迎する声も

韓国に行く前にチケットとホテルを予約。成田発インチョン空港行きのTWay航空というLCCが6600円、帰りはチェジュ航空で7500円と合計1万4100円だった。ホテルはインチョン空港近くの1泊9000円の宿を予約したが、それでも2泊3日の韓国旅行で3万2100円は安すぎる。狭い、深夜着、不便などLCCのデメリットはあるが、十分に我慢できるレベルだ。

そうこうしながら無事に韓国に到着し、まず向かったのは日本人観光客も多い明洞。日本人とバレたら罵声を浴びせられ、危険な目に遭うのでは……と思いきや、「日本人いらっしゃ~い」とみな気さくに声をかけてくる。反日感情などどこ吹く風と変わらぬ日常が広がっていた。かつて東京に住んでいたことがあるという路上でステーキ屋台を営む40代の韓国人男性はこう話す。

「日本人はここ最近、むしろ増えていて、歩いている外国人の半分は日本人だよ。以前は中国人が7割だったけど、THAAD配備で激減したよ。そういう意味では、今は日本人が一番のお客さん。爆買いツアーしに来た? 一部の韓国人が不買運動とかしてるけど、バカだよね。その点、あんたはエラいよ。ありがとう」

日本製品のあからさまな不買運動をしているのはソウル中心地よりも地方都市。NO安倍のデモも大統領府周辺など一部のエリアだけだという。

「最近はNO安倍のデモよりも、反文在寅のデモのほうが人が多いんじゃないかな」(40代男性)

明洞では、手数料なしの両替所で5万円をウォンに換えたところ、57万2500ウォンに。やはり以前は1万円=10万ウォンだったことを考えれば、かなりお得だ。

そして、B級グルメの宝庫として知られる鍾路5街の屋台街で、キンパ(韓国海苔巻き)、ピンデトッ(緑豆で作ったチヂミの一種)、昼からマッコリを飲みつつ(8000ウォン)、腹ごしらえ後に向かったのは、東大門エリア。ここには韓国コスメの卸問屋が軒を連ね、日本人女性客が訪れている。なかでも、マスクショップは日本人にも人気の化粧パックなどが最安値で大量買いできると話題だ。

「韓国コスメを現地で買い、日本でネット転売。旅費の足しにするという錬金術が、韓国好きの若い女性の間で広がっています」(韓国人コーディネーター)

店に着くと、オープン前にもかかわらず、数人の日本人女性が並んでいた。記者もメルカリで相場を調べながら、利ザヤの大きそうなアイテムを爆買い。まず「Medihealコラーゲン・インパクト10枚入り」5800ウォン(約522円)を10個大量購入した。転売相場を調べたところ1個1499円で売れる。この商品だけで9940円の利益だ。

(※10/13追記:ただし、メルカリなど個人輸入したコスメの転売が禁止されているアプリもあり、薬機法違反になることがあるので要注意)

詳細な価格表は以下を参照してほしい。

<韓国コスメは日本で高く売れる!>

●商品名/購入価格/転売価格

●Mediheal アクアリング・アンプル・マスク 10枚入り 702円/1508円

●Mediheal コラーゲン・インパクト 10枚入り 522円/1499円

●Mediheal DNAアクアリング 10枚入り 783円/1549円

●DR.PEPTI+ ペプチド ボリューム バブル マスク 7枚入り 657円/1699円

●3CE リップ 612円/1630円

●ETUDE HOUSE アイシャドウ・パレット 1386円/1899円

●LANEIGE リップ・スリーピング・マスク 225円/500円

●PERIPERA エアリー・ベルベット・ティント 360円/800円

●IOPE エアクッション・ファンデーション 1440円/2200円

●espoir テーピング・カバー・クッション 1413円/2000円

記者が購入した主な商品とその転売価格。価格は複数の転売アプリを参照。日本人女性に韓国コスメは人気のため、価格が極端に下がることはないという。

結局、約1万5000円分の韓国コスメを購入。これらを日本に持ち帰って転売すれば、約4万円の売上金をゲットすることができる計算だ。ほかの転売アイテムとしては、高麗人参がオススメ。「日本人なら安くしとくよ~」という店主から粉末状の高麗人参6万ウォンを4万ウォンにまけてもらった。これも日本で転売すれば6000~8000円で売れるようだ。

◆サウナ、韓国料理、カジノ本場を格安で味わえる

韓国コスメと高麗人参を爆買いした記者の手荷物も、かなり重くなってきた。そこで、せっかく韓国に来たのだからと、疲れた体を癒やすべく韓国式サウナ「チムジルバン」に駆け込むことにした。

雑居ビルの地下、昭和感漂う銭湯のような空間が広がる。入浴料は1万5000ウォン。脱衣所を抜けると、そこには60℃、80℃、100℃と温度の違うサウナがあり、100℃の部屋は巨大なピザ窯のようないでたちだ。サウナで汗を流した後は水風呂ではなくマイナス20℃の「人間冷凍庫」に入ってクールダウン。「これをひたすら繰り返すのが韓国流だ」と、居合わせた若者カップルが英語で教えてくれた。

すっかり疲れもとれたところで、今度は爆食い。地元で人気のサムギョプサルの専門店「ハナムデジジプ」へ行ってみることに。

「ここはオープンしたばかりですが、いつも満席。韓国人だけでなく、日本人観光客もよく訪れ、賑わいを見せていますよ」

そう話す韓国人コーディネーターとともに、サムギョプサルをたらふく食べるが、40歳の記者の体が大量の肉を摂取できるはずもなく、サムギョプサル4人前に冷麺、ビール3本を注文して会計は約5万ウォン(約4800円)。おいしい韓国料理を食べて、この値段なら悪くはない。

最後に、もっとウォン安を体感できるものはないか、と向かったのはインチョン空港近くにあるパラダイスシティ・カジノだ。ここもまた、ウォン安の恩恵を受けようとする、爆買い日本人が数多く集まるスポットの一つだ。

「カジノは最もウォン安を体感できる場所ですよ。チップに換金したときの量が違いますから」

そう話すのは、同カジノのバカラテーブルでギャンブルに興じていた50代の日本人男性。月に一回は韓国カジノを訪れていれば、確かにチップ量から実感するのは容易だろう。

ウォン安と日韓関係の悪化で、逆に格安旅行が可能になった韓国。日本製品の不買運動が起ころうと、NO安倍のデモが連日行われていようと、旅行中に不快な思いをすることはない。であるならば、お得に遊べる韓国で爆買いするのもいいかもしれない。

ちなみに、LCCで帰国の途に就いた記者。チェックインカウンターで交渉するも、大量に爆買いした韓国コスメを機内に持ち込むことができず、追加料金4000円を支払うハメになったのは言うまでもない……。

<取材・文/韓国爆買い特別取材班>

―[韓国[爆買いツアー]ルポ]―

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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