なぜか多い「太ってから成功した男」。デブを武器にする方法とは?

日刊SPA!

2019/10/11 08:54

―[「選ばれるデブ」の共通点]―

デブのデブによるデブのためのファッション&ライフスタイルウェブマガジン「Mr.Babe」編集長の倉科です。

雑誌だった頃の「Mr.Babe」では、毎回ポッチャリ系の芸能人や著名人にファッションだけでなく、人気の秘訣などを聞いていたのですが、「デブになってから売れ出した」「太ってからモテはじめた」という方が意外に多いのです。

お笑い芸人さんが人気が出るのはなんとなく理解できるかと思いますが、それ以外の分野でもなぜ「太る」=「売れる&モテる」になるのか、その理由をお話しましょう。

◆外面は関係ない! 自信があるやつがモテる!

雑誌創刊当初、最初にインタビューさせてもらったのは有名漫才師のSさん。Sさんは自身の人気の秘訣について、「ポッチャリした漫才師は安心感があるからお客さんの心を掴みやすい」とおっしゃっていました。

確かにお笑いにイケメン系は少ないですし、お客さん目線から見ても男性漫才師があまりイケメンだからと喜ぶ人はいないと思います。「漫才の実力」に加えて、ポッチャリ体型のほうのちょっとした動きが笑いを誘う要素になるのかもしれませんね。

大御所も含めてお笑いの世界で天下を取っている方々は、私が言うのも何なのですが、男前の方はあまりいらっしゃらないような気がします。ただ、ひとつ言えるのは、自分の生き様と自分の漫才に強い自信を持ってやられているので、皆さん“いい顔”をされていると思います。

私がお話を聞いたSさんも80年代の漫才ブームの立役者の一人なので、その実力とポッチャリ体型を武器にかなりモテていたようです。私も編集者として人の心に響かせる媒体作りを目指し頑張っておりますがまだまだ道は遠いです……。

◆人気芸人も「痩せたいとは一切思わない」と即答

ほかにも「Mr.Babe」では連載ページをやっていただいていた人気お笑いコンビTのKさんとお話ししたときも、なんとデビュー当時は身長185cmで体重が70kgほどしかなく、イケメン芸人で通っていたそうです。

それが年々育って(太って)いき、もともとオシャレ大好きだったKさんも一時期は着られる洋服が少なく、おしゃれを諦めていた時期があったとのこと。しかし、オシャレをすることが自分のマイナスイメージを払拭し、セルフプロモーションにつながることに気づき、それ以降、人気を獲得していったそうです。

インタビューで私から「痩せている頃に戻りたいと思いますか?」という質問にも、強がりでも何でもなく「痩せたいとは一切思わない」と即答。

Kさんも“ポッチャリのモテ味”を知ってしまったらしく、ぽっこりお腹を一つの武器として考え「顔がいい」「スポーツができる」などと同じ土俵で、強みにされているとおっしゃっていました。特にKさんは大人の女性のウケがいいらしいです。

この話を聞いたとき、10代の女性はジャニーズ系の男性に憧れ、20代でEXILEさんみたいなワイルドな男性にハマり、そして30代以降はポッチャリにハマるという女性が多いことを思い出しました。

やはり大人になってくるとルックスやワイルドさだけではなく、優しさや経済力、内面を見るようになるので、いくらかっこよくても経済力や包容力に欠けている人には好感を持てないということですね。

人気お笑いコンビTのTさんにインタビューしたときも、デビュー当時、ビジュアルばかり気にしていた頃は全然売れず、お笑いに集中してから徐々に体も大きくなり、同時に人気も上がっていったとのことした。

◆デブはイケメンとは違う魅力で勝負ができる

役者さんの世界でも、劇団出身で今は映画やドラマで名脇役として活躍するMさんも太りはじめてから成功した人の一人。

31歳までバイトをしながら芝居をしていたのですが、なかなか役者の仕事がなく、その頃は痩せていたそうですが、役者一本になってから体重が増え、100kgを超えたこともあったとか。

当初はその体型には劇団の中でも賛否両論あったそう。しかし、親しい役者仲間からも「太ってからのほうがいい」と言われ、ご自分の中でも吹っ切れ、仕事も太ってからのほうが来るようになったとのことです。

今ではドラマを見ていてもデブキャラがいると「あの役は自分のほうが似合う!」と自分のキャラクターに自信を持っていらっしゃいました。

逆に演者ではなく撮る側である映画監督のOさんにお話を聞いた際、とても印象深いお話を伺うことができました。

「いつか機会があれば、体型が崩れかかった中年男を主人公にした作品を撮りたい。イケメン男性とは違う渋み、カッコよさが絶対に出せると思うんです」とおっしゃっていました。

その話を聞いたときには私自身も嬉しくなり、なぜかテンションが上がってしまいました。さまざまなポッチャリ系有名人の方にお話を聞いてきたのですが、皆さん、ある段階から突き抜けるというか、自分に自信を持つことで変わっていったように感じます。

「もともと才能があっただけ」と感じるデブ諸氏もいらっしゃると思いますが、いまでこそ有名でも、痩せていた頃はいずれも無名でした。その下積み時代を超えて、現在に至っているわけなので、有名無名にかかわらず「いい顔」になれるかは自分次第です。

これは体から滲み出るものなので、太っていようが痩せていようが、ブサイクだろうが関係ないと思います。私も「いい顔」と言われるように、余計なものに囚われないための「心のダイエット」に励みたいと思います。

―[「選ばれるデブ」の共通点]―

【倉科典仁】

渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』や暴走族雑誌『ティーンズロード』などエッジの効いた若者カルチャーをテーマにした雑誌を多数手掛ける。現在はウェブマガジン『Mr.babe』でデブに特化したファッション&ライフスタイル情報を毎日配信中。2019年9月よりデブ限定の会員制オンラインサロン「Mr.babe BIG MAN’s LABO」を開設。大きな男たちだけで日本の経済を向上させるべく奮闘中

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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