坂田ミギーがミレニアルズに捧ぐ水曜コラム

TABILABO

2019/10/9 17:00


一週間のなかで、きっといちばん憂鬱な水曜日に読んでほしい、クリエイティブディレクター・坂田ミギーの水曜連載。数々の広告賞を受賞しながら「アラサー・独身・彼氏なし」の身の上に絶望して世界一周の旅に出た彼女が感じた、知った、気づいた、アレやコレ──。

聖徳太子もローマ法王も
「わかりあえない人」はいたはずなのだ



長年の旅好きが高じて(こじらせて?)清水の舞台から飛び降りる勢いでキャンピングカーを買い、それをモバイルオフィス&ハウスとして旅しながら働いて暮らしている、坂田ミギーと申します。

クリエイティブディレクターという「信用してはならない職業ランキング」トップクラスの肩書きでお仕事をしていることが多いです。横文字かつ長すぎる職業って、うさんくさいですよね。わかります。

こんな自分ですがTABI LABOで連載をさせてもらうことになりましたので、記念すべき第一回は「お仕事」について話そうと思います。

みなさんお仕事おもしろくやれていますか? 毎日働いていて、たのしいですか?

「つらい」「やめたい」「いますぐ飲み屋でビール飲みたい」。私の心からも同じような声が聞こえます(とくに3つ目)。どうせ働くなら、たのしく、おもしろくやりたいものですよね。給料を慰謝料にしないためにも。

まず「きょうは働きたくないな」と思ったとき、その原因を考えてみましょう。

寝不足だから? メイクや服装が決まらないから? 電車がつらい? 職場の人間関係? お仕事そのものがつまらない?

1日だけならまだしも、何日も同じ原因が続くときには、お仕事や生活をちょっとずつ変えてみるといいかもしれません。

深酒した翌日に「働きたくない」と思うことが多ければ、飲酒の量を減らせば快調に戻るでしょう。メイクが悩みなら、メイクレッスンに行ってみる。満員電車が苦手なら、思いっきり早起きしてみる。それらで働きたくない気持ちが和らぐか、確認してみる。

ネガティブな気分のときは、自分自身をじっくり観察。

そうすると、新しい発見や、なにかを始めるキッカケが生まれるかもしれませんぜ。

そして、職場の人間関係に悩んでいる方に疑ってほしいのは、8世紀に聖徳太子が残した「和をもって貴しとなす」という言葉。「争わずみんなで協調しよう」とか「きちんと話し合いましょう」という意味で、現代日本でも現役バリバリの文化です。

とはいえ、どんなに協調しようとしても、話し合っても、わかりあえないときはあります。

聖徳太子だって、全人類とわかりあえたわけがありません。ローマ法王やダライ・ラマ猊下にだって、わかりあえない人はいます(多分)。

めっちゃ人徳ある方にだって無理なんだから、そりゃ私たちにも無理ですよ!

それにもう21世紀ですよ! 8世紀の言葉を後生大事にして、苦しんでる場合じゃないですよ。

人間関係に疲れたときは「『我』をもって貴しとなす」でいいじゃないですか。まわりの空気や職場の事情より、自分が尊いに決まっています。

「人不足だから休めない」「後任がいないから辞められない」という人にもよく出会いますが、それは会社の問題であって、従業員が背負うべき問題ではありません。会社は社員ひとりいなくなっても大丈夫です。そういうシステムの生命体です。

気にせず、休みたいときに休み、辞めたいときに辞める。

あなたが会社のために生きても、会社はあなたのためには存在してくれません。お仕事を愛することはすてきですが、「会社のために」なにかを犠牲にする、奴隷になるのはやめときましょう。

頻繁に「お仕事つらすぎる~」と嘆くような、しんどい環境に自分を置きつづけることは、自覚はなくとも自傷行為みたいなもの。あなたを大事にできるのは、あなたしかいません。

嫌なものがあれば、積極的に取り除いてあげてください。我慢が美徳なのは、平成で終わり!

そんなわけで、日々働けている自分をいじめるのではなく、いたわり、ほめてあげましょう。1日の終わりには、がんばった自分を脳内神輿にのせて祭り上げましょう。わっしょい、わっしょい!

あと、いますぐできるおすすめのライフハックは、「疲れた」じゃなく「がんばった」と思うこと。疲労の確認さえも、ほめ言葉にできますぞ。

あー! きょうも、めっちゃがんばったなー!

がんばったから、いますぐ飲み屋いってビール飲もー!


坂田ミギー/クリエイティブディレクター

1982年、福岡出身。広告制作会社、「博報堂ケトル」を経て独立。デジタル、雑誌、イベントやCMなどの垣根を越えたキャンペーンのプランニングやディレクションを担当。数々の話題の広告を手がけ、フランス、アメリカ、シンガポール、タイなどの由緒ある広告賞を受賞する日本を代表するクリエイターのひとり。


『旅がなければ死んでいた』
アラサー・独身・彼氏なしの三重苦を背負った女が、仕事と恋愛に疲れて家を引き払い住所不定となり、
バックパックひとつで世界を旅するノンフィクションストーリー。
著:坂田ミギー 発行:KKベストセラーズ

Top image: (C) 2019 NEW STANDARD

当記事はTABILABOの提供記事です。

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