金持ちは“ここ”が違う - 電通「鬼10則」など先人から学ぶ


だれもがお金にゆとりを持ちたいと考えているとは思います。アルバイトしながら自力で大学を卒業し、何とか「金持ち」と言われる地位になりたいとガムシャラに突き進む方もいれば、お金に苦労は絶対にしたくないけど、そこそこの人生で満足という方もいます。また、お金があっても不幸だと感じている方もいれば、お金はあまりないけど幸せと感じて暮らしている方もいるでしょう。

普遍的なお金にまつわる思いは、「お金に苦労したくない」「幸せな人生を送りたい」「自分らしい人生を送りたい」など、いわば自分なりの人生の達人になるということだと思います。

ではそうした人生を送るには、どのような努力や工夫が必要なのでしょうか。先人たちの言葉を参考に考えてみましょう。

○なぜ金持ちになったか

アメリカでビッグビジネスと言われる企業の社長の半数以上が、若い頃から自室の壁に目標を書いて張っていたという話をファイナンシャルプランナーの勉強会で学びました。「目標が明確なこと」「常に目に付く所に張っておいて、そのことを確認すること」が成功につながるようです。

目標なしに成功につながるのは単なる偶然や運でしかなく、その確率は極めて低いものでしょう。確固たる目標設定がなによりも大切で、そのためにはしっかりした人生設計が必要です。

以前にもご紹介したことがありますが、私が新入社員として建設会社の設計部に入社した時に上司から言われたことは、「デザイナーになりたかったら、まずは自分の人生をデザインせよ」でした。その後、住宅メーカーに転職した後も、優秀な営業マンは必ず先々の人生設計があると研修で教えられました。

また、ファイナンシャルプランナーになるための研修では、最初にライフプランニングについて教えられ、それを具体的にするためのライフプランニングシート(生涯収支表)の考え方をレクチャーされます。そしてファイナンシャルプランナーの仕事とはライフプランニングシートに始まり、ライフプランニングシートで終わるとも教えられたのです。

成功者になるには何よりも人生設計や目標設定が大切ということです。
○子供の金銭教育に学ぶお金の意味

ある30代の若い経営者から聞いた話をご紹介したいと思います。夏休みに小学生の息子を、金銭教育を行っているサマースクールに入れたそうです。

サマースクールで子供たちに与えられた課題は、「商品を企画して自ら売る」というものだったそうです。サマースクールですから高原の避暑地にあり、付近には別荘なども多くある地帯です。子供たちは近隣住民や別荘に避暑に来ている人に、どのような商品を企画すれば売れるかをまず考えます。

商品の企画が決まれば、材料を調達して自ら製作します。商品が何であったかは明確に覚えてはいませんが、木の実などをアレンジした小物のようなものだったと思います。子供なので材料を買う元手はなく、自然にあるものを活用することになります。

その後、制作したものを町や別荘地帯に実際に売りに行きます。最後に売り上げを集計し、自分たちが企画から販売までに費やした時間も集計します。売り上げから多少の材料費等を差し引いて費やした時間で割ったものが、時給または時間当たりの単価になります。

サマースクールを終えた息子が父親に最初に言った言葉は、「お父さんの時給はいくらなの?」というものだったそうです。会社の社長をしていた父親の単価は相当なものだったでしょう。父親は、子供を育てるには相当額の時給が必要であることを説明したそうです。それを聞いた息子は一言、「やっぱり大人ってすごいんだね」と言ったそうです。

このように、「効率や単価を考える」「具体的数値で把握する」「企画から販売、集計結果の把握までの一連の過程を知る」など、金銭教育の目的は様々でしょう。
○「鬼10則」「鬼10訓」

「鬼10則」や「鬼10訓」という言葉を聞いたことが有るでしょうか。有名なのは電通の「鬼10則」やトヨタの「鬼10訓」のようです。私も住宅メーカーに入社した時の研修で「鬼10訓」を習ったのですが、記憶していた内容とトヨタのそれは少し違うように思います。いろいろなパーションがあるのかもしれません。

ここでは電通の「鬼10則」を参考に成功者への道を探ってみましょう。4代目社長吉田秀雄によって1951年につくられた電通社員、通称「電通マン」の行動規範とも言えるもののようです。作られた年代が戦後の復興期に差し掛かる頃で、現在の日本の社会にフィットするとは限りませんが、普遍的な部分を検証してみましょう。

電通鬼10則
1、仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2、仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
3、大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
4、難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
5、取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
6、周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
7、計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
8、自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚みすらがない。
9、頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
10、摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

1~4までは能動的に仕事に取り組む姿勢を論じたものです。5、6と9、10は粘り強く取り組むことが大切であることを、7~9は長期計画の重要性とそれに伴う自信を、同時に長期計画だけではない日々の取組の立案の重要性を述べています。言葉はいろいろですが、まとめるとごく当たり前のことで、具体的に行動できる言葉で書き表すことが重要ではないでしょうか。
○『金持ち父さん、貧乏父さん』に学ぶ

有名なロバート・キヨサキ氏の『金持ち父さん、貧乏父さん』では、どのように述べているでしょうか。教えの書と実践の書の2部構成で、その中の実践の書にある「スタートを切るための10のステップ」をご紹介したいと思います。矢印で私なりの解釈を付記しておきます。機会があれば実際の書物も読んでみてください。またそれぞれ別の解釈もあるかもしれません。

1、強い目的意識を持つ
→これは注釈不要でしょう。
2、毎日自分で道を選ぶ
→我々は日々選択に迫られて暮らしています。選択すべき第一は教育である
3、友人を慎重に選ぶ
→友人が持つ知識から多くを学ぶことができ、前に進むヒントも得られる
4、新しいやり方を次々と仕入れる
→学びの場に積極的に参加し、則実行する速習の力が重要
5、自分のための支払いをまずすませる
→自己抑制能力を高め、3つの管理能力(キャッシュフロー・人・自分の時間)を養い、自らプレッシャーを課す。最初に自分への支払いを済ませ、他への支払いプレッシャーをエネルギー源として力をつける。
6、ブローカーにたっぷり支払う
→その道の専門家を大いに活用する
7、もとは必ず取り戻す
→私のお金をいかに短期間で取り戻すかの志向が大切
8、贅沢品は資産に買わせる
→ローンで贅沢品を買うことに目を向けずに、どうお金を増やせばその贅沢品を買うことができるかに焦点を絞る
9.ヒーローを持つ
→刺激を得ることができ、夢と希望を手にすることができ、近づきたいための努力の源となります。
10、教えることで得る
→出し惜しみしないこと、必要なものはまず与えること、与えたり教えたりすれば見返りがある

なんとなく「金持ちは“ここ”が違う」部分がイメージできたでしょうか。目標設定をし、自分なりの10訓なり10のステップなりを作ってみてはいかがでしょうか。紙に書いて自室の目につくところに貼っておいてください。まずは文字にして目に付くところに張ることがポイントです。

但し、すんなりとは完成しないでしょう。上記の「ライフプランニングシート」を作成してもらう際には、その全段階として最初に今後いつ何をしたいかを書き出してもらっています。しかしなかなか書き出せないものなのです。それでも書けるだけ書いて何日か眺めている間に、次第に充実したものになっていくから不思議です。

10訓や10のステップも最初は完成していなくてもよいのです。貼って眺めていく間に入れ替えたり追記したりで次第に完成していくはずです。ぜひ参考にしてみてください。

当記事はマイナビニュースの提供記事です。

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