「便秘」で腸に穴が開く!? 放置するとシャレにならない病気リスク

日刊SPA!

2019/10/8 15:54

 体調不良のちょっとやそっと、中年だからと放置しているといつしか大病に直結する。しかも、中にはとてつもなく凶悪な病に発展していたというケースも! そんな、中年が油断しているとシャレにならない病気のなかから「便秘」を紹介。

◆たかが「便秘」と侮るな。腸が破裂して死ぬことも

朝の外出前に排便をしない、朝食抜き、動物性たんぱく質中心の食生活、運動不足、睡眠不足、ストレスなどが原因で腸の動きが慢性的に低下して起こる「慢性便秘」。放っておいてもいつかは解消されるだろうと思いきや、その陰には思わぬリスクが潜んでいると専門医の村田博司氏は言う。

「中でも怖いのは大腸憩室症。便が滞るとそこからガスが発生、腸内に詰まってパンパンに張ってくると、粘膜の弱い部分に圧力がかかり、ちょうど風船が膨らむように外側へ飛び出してしまう。これを『憩室』と言うのですが、一度できたら元に戻らず、その数が増えたり大きくなると憩室炎を発症します。

ひどくなると痛みと出血を伴いますが、我慢し続けると腸が破裂し、腹膜炎を起こして死に至ってしまうことも。抗生剤の投与と食事療法で治る病気なので、不調を感じたら診断を受けてほしいですね」

原因は便秘だが、オナラの多い人が排便や排ガスを我慢することによって起きる場合もある。社会人はそうした機会が増えるものだが

「我慢することが当たり前になっていたある日、突然激しい腹痛と下血に襲われ、救急車で病院へ。2週間ほど入院し、現在も通院中」(男性・45歳)

ということにもなりかねない。

「便秘でもうひとつ怖いのは、虚血性腸炎。これは脳梗塞や心筋梗塞の“腸バージョン”。高齢者、高血圧や高脂血症のある人に起こりやすいといわれていますが、20~40代の便秘常習者に何の前触れもなく発症することがあります。

突然左下腹部の痛みが強くなって血便、下血が起こるというのが一般的な症状。この場合は迅速に絶食、点滴、抗生剤投与などの治療を受けるべき。重篤な症例では死に至るケースもありますからね」

日頃から腸内に便を溜め込まないようにすべきだが、そのための便秘薬の選び方にも気をつけたい。

「特に漢方のセンナは長期連用すると腸の粘膜を黒く硬くするメラノーシスという症状を引き起こし、ますます便秘が進む。市販の便秘薬や病院の処方薬にも含まれていることがあるので、連用する際は成分をよく確認することです」

▼便秘のリスク

便秘常習者は大腸憩室症や虚血性大腸炎から下血、血便が止まらず死に至ることもあり得る。屁の我慢も腸の破裂に繫がる

▼予防法

最大の敵は睡眠不足と朝の排便逃し。余裕を持って起床し、規則正しい生活を心がける。便秘薬は使いすぎに注意

【赤坂胃腸クリニック院長・村田博司氏】

日本消化器内視鏡学会指導医。その技術の高さから予約は常に1 年半待ち。著書に『腸の病気で死なない6つの条件』(KADOKAWA)ほか

<取材・文/週刊SPA!編集部>

※週刊SPA!10月8日発売号「実はヤバい中年の病気」より

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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