1,000万円を貯める"7つのコツ"


「1,000万円の貯蓄がある」ということは、ひとつの安心ではあると思います。もちろん老後の生活などを考えれば、1,000万円では不足かもしれません。総務省統計局の「家計調査」によると、日本人の60歳以上の平均貯蓄額は2,000万円強となっています。

2,000万円を貯めるにも、1,000万円を貯める過程があったわけですので、まずは1,000万円貯めることを考えてみましょう。最初の1,000万円が貯まれば、そのつぎのステップは比較的楽に貯められると思います。

○基本的な考え方

より多く貯める基本は収入アップと節約と貯蓄・運用です。

収入アップは資格等を取って給与のアップ、夫婦で働く、正社員で働く、副業を始める、定年後も収入確保のための準備をするなど、いろいろ方法はあります。「スローライフで長く働く」、「できるだけ現役中はバリバリ働き、老後の資金を確保し、定年後は悠々自適で暮らす」など、それぞれのライフスタイルに合わせて長期的視点で収入アップを考えることが大切です。

節約は貯蓄の基本です。ゆくゆくは投資で利益を確保するにしても、その資金を確保する最初の一歩はやはり節約なのです。

収入アップの方法はそれぞれに大きく違いがありますので、今回はどうやって節約するか、どのように貯めていくかを考えてみましょう。
○■その1:臨時収入はすべて貯金しよう!

ボーナスはあくまでも臨時収入です。景気の良い時代は住宅ローンの返済はボーナス時に多く返済することが一般的でした。しかし、低成長期になってボーナスの額が減少し、返済に苦しむケースや破たんするケースもありました。ボーナスを含んで生活設計するのはリスクが大きいと言わざるを得ません。

1,000万円をためる必要があるのであれば、思い切ってボーナスをそっくり貯蓄に回してはどうでしょうか。年俸制などの場合はボーナス相当分をあらかじめ取り分けておくとよいでしょう。

経団連が2019年3月に発表した経団連企業会員および東京経営者協会会員企業1,990社の2018年のボーナスは非管理職で夏期約78万円、冬期約76万円で、平均年齢は30代後半となっています。なお、管理職のボーナス額は約2倍となっています。

一方、中小企業のボーナスは厚生労働省「毎月勤労統計調査」によると、産業規模により下記の表のとおりで、年間約53万円から133万円までと大幅な開きがあります。

年間のボーナスが50万円であれば、1,000万円貯めるのに20年近くかかります。133万円であれば約7.5年で達成できます。経団連発表の数値であれば約6.5年しかかかりません。貯める年数に差はあっても、このボーナスの活用が最も効果的です。むしろボーナスが少ないほど、ボーナスを活用して蓄えることが重要になります。貯蓄は最初の勢いが大切です。

下図はボーナスの端数は自由に使い、それ以外を貯めておく貯蓄方法の一例です。つまり、26万円のボーナスであれば20万円を貯蓄し6万円を小遣いに、63万円のボーナスであれば60万円を貯蓄し3万円を小遣いにと、端数を家族で美味しいものを食べに行ったり、キャンプを楽しんだり自由に使える資金とします。端数は1万円以下の場合も9万円以上ある場合もありますが、その時々の金額を工夫して目いっぱい楽しむ面白さがあります。貯める過程のささやかな楽しみを見つけるのが、長続きするコツなのです。

○■その2:自動引き落としで積立よう!

ボーナスなどのまとまった資金を投与するだけでなく、毎月コツコツと貯めていくことも重要です。給与引き落しの商品や銀行口座から自動的に引き落とされる積立商品などで、確実に貯蓄額を増やしていきましょう。
○■その3:優遇措置は無いものとして貯蓄へ

安く社宅に入居できる、親の所有家屋に居住できる、特別手当があるなど、周囲の同年代の人と比較して優遇されていると思う部分があれば、それを無いものとして生活設計をし、その分を貯蓄に回しましょう。

貯蓄の最大の敵は生活が広がることです。特に住居費は金額が大きいだけに、その負担が少ないと生活は広がりやすいのです。ある程度貯蓄が貯まるまでは、同世代の一般的な枠内で生活設計をすることが、貯蓄額を増やし、何かあったときのリスクを少なくできるのです。
○■その4:収入のアップ分は無いものと考えよう

ベースアップしたり、昇給したりするとやはりうれしいものです。しかし生活を広げるのは、少し考えてからにしてください。とりあえずその分の貯蓄を増やして、どこに使うかをじっくり考えてみましょう。子供が大きくなり生活費に必要なのか、将来のために貯蓄を増やすのか、自分たちの生活を広げる前にワンクッション考える時間を持ってみましょう。
○■その5:自分たちのウィークポイントを探ろう!

自分たちの暮らしの中でどこに無駄があるかを正確に知ることも、着実に貯蓄を増やすうえで大切な点です。例えば住まいの室内を見渡してください。雑然としていませんか? 買ったもののあまり使わないもの、不要になったもの、無くてもよかったものなどがありませんか?

収納の研究をしている知人が言うには、ヨーロッパ家庭のクローゼットの衣類の量は日本人の1/3だそうです。質の良い衣類を長く使い、組み合わせやスカーフなどで変化をつけて、少ない衣類を上手に使いまわすのだとか。若い間からブランドものをあさり、クローゼットに満載の衣服が詰まっている日本人には耳の痛い話です。

仕事のできる人のデスクは実にすっきり片付いています。反対に未熟な新入社員のデスクは雑然となりがちです。しっかりした貯蓄ができる人の住まいはきれいに片付いているはずです。

自分たちの消費体質を知るには家計簿をつけるのが一番なのですが、なかなかそれも難しいでしょう。いつもお勧めしているのは最低1週間、できれば1か月間、必ずレシートを受け取って、買わずに節約できたのではと思う項目に赤マークを付けておくことです。マークした品目を振り返ってチェックするだけでも効果がありますが、金額を集計すると一層よくわかります。
○■その6:シンプルライフ体質に転換しよう!

「断捨離」や「ミニマリスト」という言葉が認知されていますが、無駄のないシンプル生活は、言うのは簡単ですがなかなか実行するのは難しいと思います。不確実性の時代、先行き不安と言いながらも、贅沢に育っているのが現在の若い世代です。1か月間徹底的に節約してみると、無駄の体質もわかってくるのでぜひ実行してみてください。
○■その7:量から質に転換しよう!

1,000万円の貯蓄目標があるからといって、節約だけを考えたのでは辛いだけで楽しくない上に長続きしないでしょう。シンプルながらも豊かな生活を考えることが大切です。

例えば食費は節約効果が高いですが、食事は健康でいるための重要な要素で、栄養もカロリーもおろそかにできません。それに毎日、毎食、楽しく食事をしたいものです。工夫次第で節約しながらも、豊かな食事が可能です。業務スーパーの食材を活用するなど材料費を節約するほかに、いろいろな工夫で節約が可能です。

節約しながらも豊かな食生活を実現する参考として、過去のレポート「食費の節約術 - 家計の25%は食費! 工夫次第でとことんカットできる!?」を参照ください。

当記事はマイナビニュースの提供記事です。

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