ケーキやクッキー大好きなサラリーマンは注意! お菓子中毒がヤバい


仕事の合間の息抜きに、夜のリラックスタイムのお供に、今週頑張った自分へのご褒美に、来週の自分への景気づけにと、何かにつけお菓子に手を伸ばしてしまう。そんなあなたはもう、無自覚にも、お菓子中毒に陥ってしまっているかもしれません……。

一時の幸福感の陰に潜むお菓子のリスクについて、『「お菓子中毒」を抜け出す方法~あの超加工食品があなたを蝕む~』(祥伝社)の著者で、白澤抗加齢医学研究所所長、医学博士の白澤卓二氏に話を伺いました。

○お菓子中毒を招く物質の存在

「お菓子には、『マイルドドラッグ』ともいうべき、依存症をもたらしてしまう物質が含まれているものがあります」と白澤氏は話します。

「疲れたり、イライラしたりするときに、ついお菓子を食べてしまうのは、手っ取り早く簡単に脳に快楽を与え、ストレスによるつらさをごまかすことができるから。それを繰り返しているうちにブレーキが利かなくなり、知らず知らずのうちに中毒に陥ってしまうのです」。

白澤氏は著書の中で、お菓子中毒を引き起こす犯人として7つの物質を挙げていますが、中でも現代人が最も注意すべきは、小麦に含まれるグルテンだそう。

○麻薬に匹敵?! グルテン濃度の高い小麦

「グルテンが体の中で分解されてできるエクソルフィンという物質は、麻薬に匹敵するほどの影響を脳に及ぼすということが分かっています。小麦を使ったお菓子やパンを食べたときに幸福感を抱くのは、小麦に含まれるエクソルフィンが脳に直接作用して、快感をもたらしているからなのです」。

でもこれは、すべての小麦に該当するわけではないと白澤氏。こうした中毒症状を引き起こすのは、20世紀後半頃から流通するようになった、アメリカ産の品種改良の小麦。収穫高を上げるために、もともとは9%程度だったグルテン濃度が13%くらいまで高められたのだそうです。

「アメリカで繰り返し品種改良を重ねた末に、1980年頃に完成したグルテンを過剰に含む不自然な小麦は、中毒症状を引き起こすに留まりません。免疫機能のバランスを崩したり、腸の粘膜の炎症を引き起こしたりして全身の不調を引き起こすグルテン過敏症のほか、肥満や糖尿病、認知症をも誘発します。

現にアメリカでは、2000年以降、グルテン過敏症の1つであるセリアック病が急増しているほか、2型糖尿病、肥満、精神疾患、自閉症、アルツハイマー病の増加が問題になっており、これは、品種改良された小麦が市場に広まっていった時期と一致しているのです」。

さらに白澤氏はこう続けます。

「今、日本で売られている小麦粉の中で、強力粉と呼ばれるものは、グルテン濃度が11%くらいあります。実は、日本の小麦はグルテン濃度が9%しかないので、強力粉になれません。強力粉として売られているものは、カナダ産か米国産の品種改良された小麦です。こういったことを知っている人なんて、ほとんどいないのではないでしょうか」。
○グルテン中毒から抜け出すには

小麦粉を使った食べ物の代表はパンですが、白澤氏いわく、あらゆるパンの中でも、最も中毒性が高いのが、菓子パンの代表ともいえるメロンパンなのだそうです。

「メロンパンは、含まれる物質の特性で体への吸収がよく、パンの中で最も血糖値が上がりやすい。すぐに脳に快楽をもたらすことができるため、続けて3回くらい食べたら中毒を引き起こしてしまうのではないでしょうか」。

また、原料に小麦を使用していて、食感がふわふわしているパンやお菓子も、グルテンをたっぷり含んでいるため危険だと白澤氏。

「日本人がふわふわしたパンやお菓子が好きなことも、グルテン中毒を増やす要因ですね」。

グルテン中毒の怖いところは、急激に心身を壊すことはないため、本人も周囲も中毒に陥っている認識がないこと。しかし、食べ続けることで、20~30年かけてじわじわと体をむしばんでいくのだそうです。

「日本はまだグルテンフリーの社会になっていないので、完全に取り除くのは難しいと思います。でも、この先20年、このまま何も考えずにグルテンを食べ続けたら、誰もが糖尿病やアルツハイマー病になってしまうでしょう。みんなが食べているから大丈夫。食中毒を起こさなければ安全。そういう考え方は今すぐ捨てた方がいいですね」。

マイルドドラッグからの脱却はまず自覚から。食べ続けるリスクを知り、できるだけ食べないようにすることが、快楽に対して鈍感になっている脳をリセットする、唯一かつ確実な方法のようです。

○取材協力:白澤卓二(しらさわ・たくじ)

白澤抗加齢医学研究所 所長 医学博士お茶の水健康長寿クリニック 院長専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究。日本ファンクショナルダイエット協会理事長、日本アンチエイジングフード協会理事長、アンチエイジングサイエンスCSO。著書は『老化時計』『100歳までボケない101の方法』『老いに克つ』『「砂糖」をやめれば10歳若返る!』『ココナッツオイルでボケずに健康!』『アルツハイマー病 真実と終焉』『解毒・神経再生でアルツハイマー病は予防・治療できる! 患者様と家族のための新たな選択肢』『お菓子中毒』『認知症サバイバーの証言』など300冊を超える。

当記事はマイナビニュースの提供記事です。

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