スプラトゥーンは続けられるのにダイエットはなぜ続かないのか?

日刊SPA!

2019/10/7 15:51

―[魂が燃えるメモ/佐々木]―

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第124回

仕事でもプライベートでも結果を出すには継続が必要だ。仕事も運動も勉強も、一日、二日努力したところで大した意味はない。一年、二年と続けるから、他の人に真似できないような結果が出せるようになる。

しかし、同時に継続ほど難しいことはない。「習慣化」や「モチベーションの維持」といった継続に関わる自己啓発はたくさんあるが、言われた通りに実行しても、言われた通りにならない場合が大半だろう。

「習慣化」や「モチベーションの維持」といった自己啓発は、継続のための工夫でしかない。そうした工夫でも、「1」だった継続量を「2」や「3」に増やすことはできるかもしれない。しかし、「0」を「1」にすることはできないのだ。

身もふたもない話だが、継続できることは最初から決まっている。だから、まずは「どうすれば継続できるようになるか?」ではなく、「自分が継続できることは何か?」を考えるべきだ。そして、その「自分が継続できること」には、子供の頃の思い出が関わっている。

「スプラトゥーン」という任天堂の人気ゲームがある。4対4で床や壁を塗り合い、塗った面積を競い合うアクションシューティングゲームだ。私はこのゲームに熱中したことがある。テレビゲームで遊ぶ習慣はなかったが、この時はなんども徹夜して遊んでいた。

どうしてここまで惹きつけられるのか自分でも不思議だったが、ある日、子供の頃の思い出がよみがえってきた。私は小学生の頃、団地に住んでいて、夏になると、水鉄砲や水風船で友人と遊んでいた。友人が隠れている階段の踊り場に外から水風船を投げ込んだりしていたが、スプラトゥーンはそれにそっくりだったのだ。

これはテレビゲームという趣味の話だが、仕事でも運動でも勉強でも同じことが言える。たとえば運動といっても、ランニングやエアロビクス、ヨガや太極拳などたくさんある。そして継続できる運動には、「子供の頃から身体が柔らかくて周りから驚かれたからヨガをやろう」といった個人的な理由がある。

こうした個人的な理由は無視されがちだ。「この運動にはこういう科学的な効果があるから継続して行うべき」といったアドバイスが先にあって、「そんなに効果があるならやってみるか」と考えて、そして何の面白みも感じられなくて挫折する。それが主観を無視して、客観だけで選択する結果だ。

あるマーケッターは「ビジネスに対するモチベーションが上がらない」という相談に対して、「どうして誰かに雇われて、指示されているわけでもないのに、モチベーションが上がらないものをビジネスに選んだのか」と問いただしていた。確かにその通りだが、実はそれはビジネスだけに限らない。仕事も運動も勉強も、最初から自分が継続できることを選ぶべきだ。

主観を大切にすれば、「やるといいのはわかっているんだけど、なかなかね……」とばつの悪い思いをしなくてすむようになる。何かを始める際はぜひ客観的なメリットだけでなく、自分の過去についても、想いを巡らせてみてほしい。もし子供の頃までさかのぼれる思い出があれば、それが「自分が継続できること」だ。

―[魂が燃えるメモ/佐々木]―

【佐々木】

コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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