アリアナ・グランデは前を向く。『サンキュー・ネクスト』で乗り越えた悲劇とは?

UtaTen

2019/10/7 12:00

アリアナ・グランデの『サンキュー・ネクスト(thank u, next)』は、彼女の元カレの名前が次々と出てくることで話題を呼び大ヒットしました。しかしこの曲は単に彼女が元カレとの恋愛を歌っただけではなく、悲劇からの再生と前を向く強さを持った曲なのです。


元カレが実名で登場?


アリアナ・グランデの『サンキュー・ネクスト(thank u, next)』は2018年11月3日にシングル曲としてリリースされました。

2018年8月にアルバム『スウィートナー』をリリースし大ヒットしましたが、そこから3か月での新曲という異例のリリースでした。

この曲にはアリアナの元カレが実名で登場するということで話題になりました。歌詞を見ていきましょう。

【歌詞和訳】
ショーンが最後の彼氏と思っていた
でも彼とは合わなかった
リッキーについての曲はいくつか書いた
今聞くと笑っちゃうわ

結婚までもう少しだったけど
そしてピートにも感謝したい
マルコムにもありがとうって伝えられたらな
彼は天使だったから

ショーンとは、過去にコラボしたこともあるラッパーのビッグ・ショーンのこと。

そしてリッキーはバックダンサーだったリッキー・アルバレスのことです。

ピートは、コメディアンのピート・デヴィッドソンのことです。

交際1か月でのスピード婚約が話題となりましたが、その後婚約破棄となってしまいました。

マルコムはラッパーのマック・ミラーです。

このように、アリアナとの交際が話題となった元カレの名前がずらりと列挙されるのです。

アリアナを襲った悲劇



この曲の歌詞を掘り下げる前に、当時のアリアナの状況について書いておきましょう。

2017年から2018年にかけて、アリアナ・グランデは非常につらい時期にあったのです。

2017年5月22日、イギリスのマンチェスターでアリアナ・グランデはコンサートを行っていました。

終演直後、会場内で爆発が起こり23名の観客が犠牲になったのです。

後にイスラム国による爆破テロだったことが発表されました。

アリアナ自身には非はないものの、自分のコンサート会場が標的となりファンが犠牲になったことは大きなショックでした。

心に大きな傷を負いながら作ったアルバムが『スウィートナー』だったのです。

そして2018年5月、交際していたマック・ミラーとの破局を発表します。

その1か月後にピート・デヴィッドソンとの婚約を発表するのです。

ようやく幸せをつかむかに見えた中、2018年9月7日にマック・ミラーが自宅で死亡しているのが発見されたのです。

死因は薬物の過剰摂取でした。「マルコムは天使だった」という歌詞は彼が天国に行ったという意味もかけているのでしょう。

マック・ミラーの死自体もショックだったでしょうが、それに加えて彼のファンからの非難がアリアナを襲います。

マック・ミラーが薬物の過剰摂取をしたのはアリアナとの破局が原因だというのです。

言いがかりに近いバッシングではありますが、アリアナはショックを受けたことでしょう。

このことが原因かどうかはわかりませんが、2018年10月にピートとの破局が報じられます。


その1か月後にリリースされたのが『サンキュー・ネクスト』なのです。それを踏まえて、続く歌詞を見ていきたいと思います。

歌詞和訳】
ある人は愛を教えてくれた
ある人は忍耐を教えてくれた
そしてある人は痛みを教えてくれた
そして今わたしはとても魅力的になった

アーティストとしてもプライベートでも激動の時期を超え、アリアナは人間として大きく成長したのだと思います。

もちろん、全てを乗り越えてこの曲を書いたわけではないでしょう。

この曲を書くこと自体がアリアナにとってのセラピーだったのかもしれません。

何にせよ、「私は今魅力的になった」という歌詞はとても強さを感じさせるものだと思います。

力強く前を向く応援歌




【歌詞和訳】
愛して失ってきた
でも私がわかったことはそれだけじゃない
私が何を得たか
あなたが何を教えてくれたか
そして言うわ

ありがとう 私は次に行くわ
元カレ達には本当にメッチャ感謝してる

つらい出来事を乗り越え、全てに感謝して自分は次に進んでいくわというこの曲は、多くの女性に勇気を与えるものでした。

アーティストというのは時に自分の人生に起きた悲劇もエンターテインメントにしなくてはならない、因果な商売です。

しかし作り物のラブソングではないからこそ、歌に説得力と凄みを与えているのだとも思います。

アリアナ・グランデをポップス界の女王に押し上げた名曲『サンキュー・ネクスト』。彼女の人生と重ねて聞いてみてください。

TEXT by まぐろ

当記事はUtaTenの提供記事です。

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