人気歌姫の父親が「乳がん」に。異変に気づいたきっかけは?

女子SPA!

2019/10/5 08:44

 米歌姫ビヨンセの父マシュー・ノウルズ氏が、乳がん闘病を告白した。

自分の家族の中に乳がんを患った人が多く、家系的にこの病気とかかわりが深いというノウルズ氏。今回のことがきっかけで、ビヨンセと妹のソランジュも、がんが発症するリスクがわかる遺伝子検査を受けたそうだ。女性に比べ、男性が発症することは比較的少ないとされている乳がん。しかしノウルズ氏は「乳がんは決して女性特有の病気ではない」としたうえで、男性も検診を受ける大切さを訴えている。

あるときから、シャツやシーツにたびたび血液が付着するようになり、異変に気がついたというノウルズ氏。病院で血液検査、マンモグラフィー、超音波検査、針生検を受けた結果、乳がんと診断されたという。

そして7月に手術を受け、片方の乳房を除去、現在回復に向かっているという。しかし、新たな腫瘍のリスク削減のため、来年1月にはもう片方の乳房も除去する予定だそうだ。

今月の乳がん月間を機に、自らの乳がん闘病を公表したノウルズ氏。米情報番組『グッド・モーニング・アメリカ』に出演し、これまでの経緯を説明したうえで、性別に関係なく乳がんにかかる可能性があることを強調した。

「(乳がんの知らせを受けて)最初に電話したのは私の家族たちだった。遺伝的な病気で私の子供たちもかかる可能性が高い。孫だってそう。だから皆検査を受けたんだ」

前妻ティナとの間にビヨンセとソランジュ、2003年に再婚した元モデルのジーナ・アヴェリーとの間に2人の子供がいるノウルズ氏。乳がんは自身の家系に関りが深いのだという。

「乳がんは私の家族には馴染み深く、叔母もその娘たちもこの病気で亡くなった。3人の子供がいる義理の姉も3月にそれで亡くなった。義理の母も患った。乳がんは私の身近のあらゆるところにある。妻の母親も乳がんだ」

ビヨンセが所属していた人気グループ、デスティニー・チャイルドの敏腕マネージャーとして知られたノウルズ氏。グループ解散後も2011年までビヨンセのマネージャを務め、現在も音楽業界に携わる。また、妹のソランジュも歌手として活躍していることから、2人の大物ミュージシャンを育て上げた父としても脚光を浴びてきた。

しかし、今回のインタビューのなかで、ビヨンセとソランジュの検査結果について明らかにされることはなかったようだ。

がん抑制遺伝子の1種であるBRCA2が変異することによって、乳がんなどを引き起こすとされているが、乳がん以外にも、BRCA2遺伝子のキャリアであることで様々ながんのリスクが上がるそうだ。

「男性にとってBRCA2が突然変異するという意味とは何か? 乳がん、前立腺がん、すい臓がん、メラノーマ(悪性黒色腫・皮膚がん)にかかる率が高くなるということだ。まだ検査結果が返ってきている段階だよ。すい臓がんのためのMRI検査をしたけど、すい臓と肝臓は大丈夫さ。かかりつけの皮膚科医がメラノーマになる可能性がある自分のほくろを2つ除去した。一週間前に前立腺がんのMRI検査もしたけど、結果待ちさ」

「私の子供たちがBRCA遺伝子の突然変異を受け継いでいる可能性は50%。男性だろうと女性だろうと。かつては女性だけのものだって考えられてきたけど、性別は関係ないんだ」

◆女性の乳がん発症率は8人に1人。一方、男性の症例は……

今回ノウルズ氏が出演した番組『グッド・モーニング・アメリカ』の取材に答えた乳がん専門医によると、米における女性の乳がん発症率が8人に1人の割合なのに対し、男性の乳がんは年間2000~3000ほどの症例だという。

乳がんの原因については、はっきり特定できないものの、特に男性の場合は遺伝性の可能性が高いとのこと。そのため、家族のなかでがんの病歴を持つ人がいる場合は、特に注意する必要があるとしている。

米疾病対策センター(CDC)によると、米では毎年女性約24万5000人、男性約2200人が乳がんと診断され、毎年女性約4万1000人、男性約460人が乳がんが原因で亡くなっているという。

日本ではどうか。

日本乳がん学会の年次乳がん登録集計をもとにしたデータによると、2015年には約8万7千人いる乳がん患者のうち、女性は約8万6千人で、男性は560人。女性にくらべ圧倒的に少ないが、その分、男性患者の多くが同じ病気を共有できる人が周囲にいないという悩みを抱えているという。こうしたなか、日本では、男性乳がん患者のあつまり「メンズBC」も最近発足したそうだ。

60代から70代で発症する可能性が多いとされている男性の乳がん。現在67歳のノウルズ氏は当初、「男性である自分がなぜ?と思った」というが、女性特有だと思われていた乳がんが、実は男性にも無関係ではないという事実をしっかり留意しておきたい。

<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>

当記事は女子SPA!の提供記事です。

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