人にオゴられる活動でフォロワー7万人超。プロ奢ラレヤーの“Twitterで勝つ方法”

日刊SPA!

2019/10/5 08:50

コンテンツプロデューサー・高瀬敦也が様々な人を招き、コンテンツについて飲み屋でざっくばらんに語り合う不定期連載企画。2回目のゲストは、Twitterを通じて膨大な数の人に会い、日々「奢られる」活動をしているプロ奢(おご)ラレヤー・中島太一氏。高瀬の著書『人がうごく コンテンツのつくり方』に関する中島の「何気ないツイート」をきっかけに実現した本対談では、「Twitterとコンテンツ」について、4回にわたってお届けする!

コンテンツプロデューサー・高瀬敦也のコンテンツと〇〇 ゲスト/プロ奢ラレヤー・中島太一氏 第1回

◆プロ奢ラレヤーの活動、そして仕事とは……

高瀬:普段、本とか読んでいるんですか?

中島:いや、元々は全然読まないですね。最近ちょっと読むようになったぐらいです。

高瀬:あの本は、たまたま?

中島:たまたま本でも読むかってなって。高瀬さんの本は本屋で見て、Kindleで落としました。正直、本を読む習慣がなかったので。

高瀬:僕もそもそもは本って、読まなかったです。

中島:元々は時間を全部「人に会うこと」に使っていて、1日10人とかダーって会っていたりしたので読まなかったんですけど、最近は変えて、1日3~5人ぐらいにしてるので。

高瀬:基本は会いたい人と?

中島:そうですね。ひとりTinderみたいな感じで。ひたすら来るからそれに僕はLikeを返して会う。そういうシステムです。前までは、例えば渋谷にいて1時間暇だってなったら、それをツイートして来た人に会うみたいなスタイルだったんですけど、最近は僕のことを知ってる人が増えて、そういうツイートをすると50件とか来ちゃうんですよ。それをさばくのも大変だから、最近はもうやめてて。

やってることの中身は変わってないですけど、例えばフォロワーが5000人以上の人は会うとか、すごい珍しい活動や経験をしてる人はDMしてもらうとか、ルールを明文化したことで、依頼の数がぎゅっと減って楽になったみたいな感じです。

高瀬:「会って良かったな」って思うのと思わないのって、ぶっちゃけどのくらいの割合だったりします?

中島:会ってよかったとか悪かったはないですね。基本的に1~2時間話すわけじゃないですか。その人の何かしらは、会う前にプロフィールなどで大体わかるので、その点に関しては聞ける。それさえ聞ければ、体感的なことは別としても、コンテンツとしてはその人が言ったことをTwitterにまとめて書ける。例えばそのツイートがバズり、それを見た人がまた僕に声をかける、という仕組みになるので。

高瀬:ネタにはなる、と。

中島:そうですね。基本的に9割9分、面白いですけどね。会いたい人に会ってるから。それとは別に、その人と会ったことをコンテンツにできるかは僕の力次第なので。相手どうこうではなくて、僕の力量だとちょっとコンテンツにうまく落とし込めなかったけど、僕自身は楽しかったってこともあります。

高瀬:なるほど、MCみたいな感じがしますね。

中島:そういう要素もありって感じですかね。会った時の感触やフィーリングでやることも違います。Voicyっていうメディアでラジオやってるんですけど、話しててこの人は声のほうが合ってるなと思ったら「じゃあ録りますか』とVoicyに投稿するし。ちょっとアングラすぎて世に名前出しちゃいけないとか、存在がグレーみたいな人にもけっこう会うんですよ(笑)。そういう人って声出したりとかできないから、匿名で文字に落とし込む。例えばある国でスパイやってた人とか。

高瀬:手を加えているとはいえ、ある意味ノンフィクション作家みたいな感じですね。

中島:そうですね。存在してるものを扱ってるだけなので、僕は何かを想像して作っているわけじゃなくて、そういう人間が集まりやすい仕組みを作って、その人たちに会って面白い部分を切り取って、140字に落とし込む仕事なので。

高瀬:なるほど。

中島:ただ事実を書いてるだけなんですけど、繰り返していけば編集の技術も上がったりする。それだけの話だけですね。それまでは普通にTwitterをやってただけなんで。

◆自分を「コンテンツ」にする稼業は疲れないのか?

高瀬:本当に人に会うのが好きなんですね。

中島:人に会うのが好きというか、暇つぶしですね、一日中暇なんで。喋るのは疲れないですからね。

高瀬:僕はもう疲れちゃう(笑)。

中島:ですよね。適性だなと思って。たくさん人に会うと、そのまま人口比が上がるので、マスっぽいって言ったら失礼ですけど、そういう話はけっこう聞けてちょっと飽きちゃったところもあって。だから数を減らして。ある程度法則がつかめると飽きちゃうじゃないですか。

高瀬:予想がついちゃう、ってことですね。

中島:そうです。ある程度実物をいっぱい見て、「こんなこと悩むんだ」とか思いながら。最近は、空いた時間を本に費やしてみようかなと。変な話、僕も自分のことをコンテンツにしてるから。あの本を読んだのも、あんまり全部わからない本だと疲れそうだなと思って。自分の活動とかぶってて「確かに」っていうくらいの本を選ぼうと。

高瀬::へえ~、うれしい。

中島:僕、人と会う時についてきて、記事化するみたいなことをやってくれるマネージャーがいるんですけど、僕ができてもスタッフができないと、と思い「これ読めば?」って感じで薦めて。Twitterにもあげましたけど。

高瀬:なるほど、なるほど(笑)。Twitterっぽい感じね。

中島:けっこう、本の著者から連絡がくるみたいなこと、あるんですよね。

高瀬:でしょうね。僕もそう思いました。自分で本を出してみて、こんなにエゴサ(エゴサーチ)するもんなんだなと(笑)。正直、テレビで番組作ってる時よりも、圧倒的にエゴサしましたよ。本書くって、書いているうちにやっぱり一生懸命やりたくなるんですよね。そうすると最初出す予定のなかったこともどんどんバラし始める。身を削り始めるというか。

中島:あー、なるほど。

高瀬:どんどん丸裸になってくんですよ。で、最終的に上がったものって、けっこう脱いでて(笑)。だからこそ反応が気になると思うんだけど。

中島:なるほど、それに対する評価が気になると。

高瀬:だからそういう意味でいうと、俺のことを知ってる人とか親に読まれるのが一番恥ずかしい。

中島:よく、言いますね。僕の周りだとYouTubeやってる奴とかは見られたくないと。そいつのYouTubeを再生すると、めっちゃ嫌がるんですよ。

高瀬:そうそう。カッコつけてるんだったらいいんだけど、脱いじゃってるから。

中島:なるほど。僕はそんなにないですけどね、着てないんで、そもそも(笑)。昔からポンコツ具合が隠しきれないっていう。エゴサとかも気になったらするというよりは、タイムラインなんですよね、エゴサが。

高瀬:そっかそっか。

中島:そう、Twitter見ないんで。だから僕の場合はTwitterを違う使い方してるんですけど。

◆名前はオワコン!Twitterのアカウント名は「商品名」である

高瀬:中島さんの過去のインタビューを読んで面白いと思ったのが、「名前ってオワコンだよね」という話。名前がオワコンかどうかよりも、確かに伝わんないよね、って思って。

中島:まあ、商品名ですからね。今売れてる人、自分そのものをコンテンツにしてる人って、商品名こだわってる人が多いかなって思います。途中で転換してもいいんだけど、「今はこういうものを売ってます」って、ある程度わかりやすくするのは正しいかなと。

本当にクソみたいに情報過多だから、勝てないんですよね。動画であれなんであれ、すべてと戦ってるわけで、その中で「自分をどうこうする」、っていう話になってくるのであれば、それはもう、名前からやらないといけない、というか。

僕今22歳なんですけど、実績もなければ、何年間、何かに携わってましたという経験もない。基本的に学校を出たてで成果物がない人は、いくら能力があってもチャンスは全然回ってこないわけで。会社に入って何年間か働いて、チャンスをもらってからやり始めるわけです。そこをパスしようと思ったら、「何ができるか」を明確にしないといけない。

高瀬:成果物もある意味、代名詞っていう意味では名前ですもんね。

中島:そうですね。「○○の人」って言われれば、それで完了なんです。それがない人が、何ができるのかという時に1つ簡単なものとしては、商品名があるなと。

高瀬:ほんと、すごいなって思いましたよ。ある意味コンテンツ論でいうと、僕も名前がすべてだと思っていて。名付けたら、もうそうなるというか。ただ意外とみんな、それをわかっていないじゃないですか。「ネーミング大事だね」とか、響きとかカッコよさへの意識ってあるんだけど、本質的にはあんまりわかってないよねっていうか。

中島:人間、生きてたら勝手に積み重なっていく性質とか、ついやっちゃうこととかあるじゃないですか。いかにそういうものを分析してコンテンツにしていくかが、基本というか。

例えば、企画屋さんとか、そういう人がTwitterで頑張ってもフォロワーが増えないのは、実は勝手が違うからっていうのがあって。代名詞があるのはアドバンテージなんだけど、わかりづらくしてしまう要因でもあって。要は代名詞がなければ、その人のライフスタイルが評価のすべてなんだけど、代名詞があるせいで出てこない評価があるし、誇張された評価もあって。つまり、データが取りづらい。そこら辺の難しさがありますよね。

~第2回へ続く~

高瀬敦也

株式会社ジェネレートワン代表取締役CEO。フジテレビのプロデューサーを経て独立。音声と写真のコンテンツプラットフォームアプリhearrの企画やマンガ原作・脚本制作、アイドルグループ、アパレルブランドのプロデュースを手掛けるなど、幅広いコンテンツプロデュース・コンサルティングを行っている。著書に『人がうごく コンテンツのつくり方』(クロスメディア・パブリッシング)

中島太一

プロ奢ラレヤー。22歳。年収1000万円の奢られ屋。Twitterを介して出会った様々な人に「奢られる」という活動をし、わずか6か月でフォロワー2万人を獲得。現在、フォロワー6万人超。

<取材・文/高橋孝介 撮影/Coji Kanazawa 取材協力/AOYUZU恵比寿>

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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