セクハラ上司に仕立てられ…女性社員に逆恨みされた男の逆転劇

日刊SPA!

2019/10/4 15:53

 セクハラや痴漢は、絶対に許してはならない卑劣な行為。だが、なかには注意されたことに腹を立て、その仕返しにウソの申告によって相手を陥れようとする人間もいる。

不動産会社に勤める佐高信弘さん(仮名・43歳)もそんな被害に遭った経験を持つひとりだ。

◆仕事をサボる派遣社員を注意しただけ

「数年前、私の部署にAさんという20代後半の派遣社員の方が配属されたんです。ただ、彼女の勤務態度はちょっと目に余るところがあり、仕事中トイレに頻繁に立つし、行ったらしばらく戻ってこない。さらに仕事をしているフリして、就業中禁止されている個人的なSNSのやりとりをしてて、それを目撃したことがありました」

当然、上司として看過することはできず注意したそうだが、彼女は謝罪の言葉こそ口にするものの同じことを繰り返し、反省しているようには見えなかったという。

「それで一度厳しく彼女を注意しました。ウチの社員ではなく派遣の方なので最初は遠慮があったのですが、そのせいで彼女が勘違いしたと感じたからです。さすがにいつもと違う私の様子に気がついたらしく、しばらくの間は真面目に働いているように見えました」

だが、それから半月ほど経ったある日、いつものようにオフィスで仕事をしていると上司から内線が入り、会議室に来るように呼び出される。佐高さんが行くと、そこには直属の上司である部長のほか、コンプライアンス部門の2人の社員も同席。

呼ばれた理由について詳しい説明もなく、ここ1か月半ほどの部下に対する言動や態度について次々と質問される。しかも、警察の取り調べのように後になって同じ質問を再び聞かれ、犯人扱いされている印象を受けたそうだ。

◆部下全員が「セクハラはない!」と証言してくれた

「質問の内容から女性社員に対するセクハラを疑っていることはわかりました。私の会社は女性従業員が多いこともあり、以前から管理職以上は定期的に講習会の参加を義務付けられるなどセクハラ対策にはかなり力を入れていました。

当然、セクハラなんて身に覚えはありませんし、たとえ同じ部署でも女性社員とはあらぬ誤解を受けないようになれなれしい態度も取らず、きちんと一線を引いて上司と部下の関係を築いてきたつもりです。だから、そんな自分にセクハラの疑いが掛かったことが信じられませんでした」

事情聴取は別の日も行われ、これと並行して佐高さんの知らないところで部署内の全員にも聞き取り調査を実施。本人はそのことを後から知ったそうだが、1人を除いて全員がセクハラについて「なかったと思う」と答えていたそうだ。

◆ウソの証言がバレた彼女は即契約打ち切りに

「もうわかると思いますが、その1人というが例の派遣社員の女性。彼女が私にセクハラを受けているとコンプラ部門に相談したようです。複数の部下が彼女の勤務態度を問題視していたこと、私が注意していた場面を見ていたことなどを証言してくれました。私のところには彼女以外にも女性社員が2人いて、『あれは断じてセクハラなどではないと思う』と言ってくれたらしく、そうしたこともあって身の潔白が証明されました」

しかし、佐高さんにセクハラの事実がなかったということは、派遣社員がウソの証言によって彼を追い込もうとしたことになる。そのことがバレて、「みんなの前で叱られて恥をかかされたから仕返ししてやろうと思った」と話し、周囲をあ然とさせたとか。

「彼女は3か月ごと契約になっていて、最初の更新まで半月ほど残っていましたが派遣会社に報告し、その時点で契約打ち切り。私が知っているのはここまでですが、恐らく派遣元からも契約解除になったでしょうね。けど、会社がちゃんと事情聴取してくれてよかったですよ。これでセクハラ冤罪で処分されたらたまったもんじゃないですから」

自分に非があっても叱られたことを根に持ち、復讐してやろうと考える持つ人間はいる。人に注意するのも命がけだ。<TEXT/トシタカマサ>

―[シリーズ・俺が出会ったひどい女]―

【トシタカマサ】

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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