生中と瓶ビール、同じ価格ならコスパがいいのはどっち?

日刊SPA!

2019/10/4 15:54

―[30代が知らないと恥ずかしい! 今さら聞けないお酒のキホン]―

― 第66回 ―

居酒屋で最初に注文する際、メニューも見ずに「生中」と言う人は多いのではないでしょうか。ほとんどの店舗では、それで注文できることでしょう。ビールの中ジョッキ、という意味ですが、どのくらいの量を指しているのか気になる人も多いと思います。実はこれには明確な規定はありません。

◆生中より瓶ビールのほうがコスパがいい場合は?

ビールメーカーが提供しているジョッキは4~6サイズ用意されています。一般的には、330~435mlが中ジョッキ、600~800mlが大ジョッキとして使われています。コスパのよい居酒屋では500mlを中ジョッキ扱いにしたり、1000mlの大ジョッキを使っているところもあります。

350mlの缶ビールを入れる場合、泡少なめで434mlジョッキがいっぱいになります。ビール中瓶は500ml入りです。つまり、生中と瓶ビールが同じ価格だった場合、瓶ビールのほうが圧倒的にコスパがいいことになります。ちなみに、大瓶の容量は633ml、小瓶は334mlとなっています。

パブなどでビールを頼む場合、1パイントや2分の1パイントといった容量で注文することもあります。これは、アメリカやイギリスで利用されているヤード・ポンド法の単位です。ややこしいことにアメリカとイギリスで1パイントの容量が異なります。

アメリカの1パイントは473ml、イギリスでは568mlです。アメリカなら多めの中ジョッキ、イギリスなら少なめの大ジョッキという感じです。イギリス方式の1パイントだと飲みきるのが難しい人もいると思います。その場合は、ハーフパイント(284ml)を注文するとよいでしょう。

◆ウイスキーのダブルはシングルより割安な場合も

ウイスキーのシングル、ダブルは何ccでしょうか。1ショットということもありますし、年配の方だと1フィンガー2フィンガーと呼ぶこともあります。

シングルは1オンスまたは1ジガーを指します。1オンスは30mlで、1ジガーは45mlです。どちらを採用するかは店側の自由です。現在の日本ではシングルを30mlとしているお店が主流となっています。以前は45mlの店も多かったのですが、30ml単位のほうがメニューを見たときに安く感じられます。当然、ダブルは60mlもしくは90mlとなります。1ショットは30mlのことですが、45mlのお店で注文しても問題なく出てくるでしょう。

1フィンガーはグラスに指1本分、という意味です。筆者の指で入れると60ccくらいになりそうですが、こちらもシングルの分量となります。2フィンガーはダブルと考えればいいでしょう。

日本では30mlと45mlが混在していますが、地域によって大体の傾向が決まっています。実は、スコットランドはシングルが60mlという噂を聞いて楽しみにしていたのですが、先日行っていろいろなバーで飲んだのですが、普通に30mlでした。

ちなみに、ダブルは2倍の量になりますが、サーブやグラスを洗う手間が省けるので少し割安になっていることもあります。どうせ2杯以上飲むなら、ダブルにするのもありです。トリプル以上は普通はありませんが、対応してくれるお店も多いと思います。

原価BARのお客さまのなかには、「ジャックダニエル・ファイブフィンガー」を頼まれる方がいます。原価BARでは割引きしていないので5ショット分かけ算で650円いただくのですが、時間をかけて楽しまれて、こちらもうれしくなりました。

◆ワインのボトルは世界と日本では違う?

一升瓶は1.8リットルで、1合はその10分の1の180mlです。そのため、四合瓶は720mlとなります。ちなみに、四合瓶は「しごうびん」では変換できませんでした。「しごうびん」でも大丈夫なようですが、基本は「よんごうびん」と呼んだほうがよいようです。ちなみに、大鵬横綱は一晩に一斗飲んだという伝説がありますが、一斗は10升、つまり18リットルです。

ワインのボトルは世界的に750mlとなっています。しかし、日本のワインは720mlになっていることもあります。日本酒の四合瓶に合わせたのですが、これはとてもよくないことだと思います。国際基準に合わせる動きもあるので、早く統一して欲しいところです。

なお、グラスワインの量は店が勝手に決めてよいのですが、一般的には100~120mlとなっています。1本から7杯もしくは6杯取るのが普通です。

細かいうんちくを紹介しましたが、以上の情報は頭の片隅にでも入れておけばよいと思います。結局、容量がどうあれ価格が異なれば単価も変わりますし、微細な計算をしながら飲むのもつまらないものです。好きなお酒を適量の範囲で自由に楽しみながら飲むことをオススメします。

―[30代が知らないと恥ずかしい! 今さら聞けないお酒のキホン]―

【柳谷智宣】

お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2年前に海底熟成ウイスキーを扱う「トゥールビヨン」を立ち上げ、現在販売中

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