【コラム】ビートルズファンは必見の映画『イエスタデイ』 涙なしには見れないかも!

OVO

2019/10/4 14:30


 人は、当たり前のように存在しているものに対して、ついその“ありがたみ”を忘れがちだ。水、空気、平和・・・・・・。音楽で言えば、それはビートルズなのかもしれない。

もし世の中にビートルズが存在しなかったら? そしてビートルズとその音楽を知っているのが自分だけだったら? そんなあり得ない設定で物語が繰り広げられるのが、映画『イエスタデイ』(10月11日公開)だ。

売れないシンガーソングライターのジャック(ヒメーシュ・パテル)が音楽で有名になるという夢を諦めたその日、世界規模で謎の12秒間の大停電が発生。そのせいで交通事故に遭ったジャックが昏睡状態から目覚めると、誰もビートルズとその音楽を知らないことに気が付く。「あのビートルズが存在していないのなら、あの名曲の数々を自分の曲として発表してしまえ!」。ジャックのセコイ考えはまんまと当たり、ライブは大盛況、マスコミも大注目。あげくの果ては、曲の素晴らしさ(当たり前だけどね)にほれ込んだ超人気ミュージシャンのエド・シーラン(なんと本人が出演して頑張ってます)が突然やって来て、彼のツアーのオープニングアクトを任されることに。エドも降参するほどの楽曲とパフォーマンスに、ついにメジャーデビューのオファーまで舞い込んでくる。思いがけず夢をかなえたように見えたジャックだったが――。

パラレルワールドもののSF、恋愛、青春、そして音楽と、さまざまな角度から楽しめる映画だが、ダニー・ボイル監督(『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞)が「これは、ビートルズへのラブレターだ」と語っている通り、見ていてひしひしと伝わってきたのが、ビートルズへのリスペクトとその楽曲の素晴らしさ。物語の柱は、さえないジャックとチャーミングなエリー(リリー・ジェームズ)のラブストーリーだが、それは正直どうでもいいかも、である。だって筆者が最も感動したのは、ある場面(ネタバレになるので詳しく書けません)。正直、このシーンのためにこの映画は存在するのでは?と思うほど鳥肌が立ち、もう涙が出そうになったのだ。

“ありがたみ”は漢字で書くと“有り難み”。文字通り、ビートルズがいかに“有ることが難しい”存在、つまり存在したのが奇跡の存在なのかを描いた本作は、ビートルズを愛するすべての人に見てほしい特別な映画だ。

(鬼院 丈)

映画『イエスタデイ』
公開日:10月11日(金)から全国ロードショー!
配給:東宝東和

当記事はOVOの提供記事です。

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